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- カテゴリ:一般
- 発売日:2015/03/14
- 出版社: 七つ森書館
- サイズ:21cm/1冊(ページ付なし)
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8228-1526-4
紙の本
笑う漱石
ちとやすめ張子の虎も春の雨 明月や無筆なれども酒は呑む 雲を呼ぶ座右の梅や列仙伝 夏目漱石がもっとも熱心に句作したという明治28〜32年につくられた28句に、南伸坊が絵を...
笑う漱石
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商品説明
ちとやすめ張子の虎も春の雨 明月や無筆なれども酒は呑む 雲を呼ぶ座右の梅や列仙伝 夏目漱石がもっとも熱心に句作したという明治28〜32年につくられた28句に、南伸坊が絵を付ける。【「TRC MARC」の商品解説】
夏目漱石は、俳聖・正岡子規の親友でした。文豪として活躍しながら、生涯に2600余の俳句を残し、句風は斬新にして洒脱、進取の気風に富んでいます。
オールカラー! 南伸坊さんが夏目漱石の俳句を30句選んで絵(俳画?)をつけました。【商品解説】
目次
- 罌粟の花さやうに散るは慮外なり(明治28年)
- ちとやすめ張子の虎も春の雨(明治28年)
- 菜の花の中に糞ひる飛脚哉(明治29年)
- 奈良の春十二神将剥げ尽くせり(明治29年)
- 端然と恋をしている雛かな(明治29年)
- 菫ほどな小さき人に生まれたし(明治30年)
- ぶつぶつと大なる田螺の不平哉(明治30年)
- 寒山か拾得か蜂に螫されしは(明治30年)
- ……
著者紹介
夏目 漱石
- 略歴
- 〈夏目漱石〉1867〜1916年。江戸生まれ。小説家、英文学者。大学時代に正岡子規と出会い、俳句を学ぶ。著書に「吾輩は猫である」「坊っちゃん」など。
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紙の本
大人のための絵本
2015/10/05 23:05
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投稿者:さんたな - この投稿者のレビュー一覧を見る
夏目漱石の俳句二十八句に南伸坊さんが絵を付けた、まさに大人の絵本とでもいうべき一書。前作「笑う子規」では選句は天野祐吉さんだったが、本作ではすべてを南伸坊さんが担当されている。
漱石の俳句は正岡子規に指導を受けた本格派だが、専門俳人にはないゆとりのようなものがどこかに感じられる。そのあたりが南伸坊さんの絵柄と感性に共鳴したのだろう。俳句の読み方がわからなくても、眺めるだけで楽しい一冊に仕上がっている。何度も眺めているうちに、あとから俳句を付けたんじゃないかと錯覚してしまいそう。また如何にもという選句にも思わずニヤリとさせられるかも。
「菜の花の中に糞ひる飛脚哉」「ぶつぶつと大なる田螺の不平哉」「某は案山子にて候雀どの」「むつとして口を開かぬ桔梗かな」などなど。