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または紙の本
鳴夜 （講談社ＢＯＸ）
著者 柴村 仁 （著）,六七質 （著）
年に一度だけ開かれる“細蟹の市”では手に入らぬものがないという―世界の果てで叶えられた最後の願い。【「BOOK」データベースの商品解説】手に入らないものはない、といわれる...
鳴夜 （講談社ＢＯＸ）
鳴夜
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商品説明
年に一度だけ開かれる“細蟹の市”では手に入らぬものがないという―世界の果てで叶えられた最後の願い。【「BOOK」データベースの商品解説】
手に入らないものはない、といわれる妖しくも魅惑的な市－「細蟹の市」。大晦日までの数十日間、日の入りと共に開かれ日の出と共に閉じるこの市には、「どうしても欲しいもの」がある人間だけが危険を顧みずに訪れる…。【「TRC MARC」の商品解説】
大晦日までの僅かな期間、日没とともに開き、日の出とともに閉まる、謎に包まれた市「細蟹の市」。
手に入らないものはないといわれ、人々の欲望と幻想が妖しく交差する――。
たった一人の市守り・サザによって守られ、永遠に続くと思われていたこの異形の市だったが、ある人物の来訪によって少しずつ破滅へと向かい始める……。【商品解説】
目次
- 夢
- 真赭
- 復ち水の酒
- 細蟹──牽牛
- 細蟹──赫怒
- まこと──ぬばたまの
- まこと──しろたへの
収録作品一覧
| 夢 | ７−９ | |
|---|---|---|
| 真赭 | １１−７３ | |
| 復ち水の酒 | ７５−１２０ |
著者紹介
柴村 仁
- 略歴
- 〈柴村仁〉「我が家のお稲荷さま。」で第１０回電撃ゲーム小説大賞金賞を受賞しデビュー。ほかの著書に「プシュケの涙」「ノクチルカ笑う」など。
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紙の本
鳴夜
2016/08/16 09:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：新 - この投稿者のレビュー一覧を見る
‘細蟹の市’は完全に崩壊を迎えます。その終わる様はひどくうつくしく、残酷です。出逢えたカンナと丹は、また繰り返すのかなと思いました。もしかしたらずっと前から同じことをしていたのかもしれません。夜宵、宵鳴、鳴夜とつながる物語です。
電子書籍
誰もが望んだ市の終焉
2018/12/20 03:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
離れ小島に位置する「細蟹の市」の最終幕、ついに市が物理的な終わりを迎える。
隣接する市街「石骨地区」から来た青年。小遣い欲しさに“先生“と称する風采の上がらない老人を市へと案内する。
その案内役の彼から見ても、すでに市は活気を失って久しい。
市と言えども作っているのは商売人やお客といった雑多な人々（この市に限っては人外も多数だが）。いつかは老いさらばえる。
しかし細蟹の市に限れば、その終焉は終わる事のない生に飽いた者達が望んだ結果だった。
嘘・妄想・野望・肉欲、下卑たそれらを“夢“という小ぎれいな単語で包み、それに囚われ自我を失った者達。
やがて市は殺戮の場と化し、細蟹の糸は市中にばらまかれ、糸に触れた人々が自らの“夢“に侵され夢同士がお祭り騒ぎを始める。
自らの嘘に取り憑かれた老人、自らの技に溺れた人形師、そして現と夢が交じる狂喜乱舞の終盤は一読の価値あり。
赤毛の少年はいつのまにやら青年となり、ついに己の夢を叶えるのだが…。
紙の本
三部作完結編。
2016/04/08 18:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
織女やサザにならなかったカンナは結局全部細蟹の分身だったのかとか。
夜宵という本のタイトルの名前を持つ獏のキャラクターがいたということは、 宵鳴や鳴夜というキャラクターもいたのかとか。
いろいろ疑問は出てきますが、綺麗にまとまったラストではないかと。
