紙の本
どのように練習していけば良いかを教えてくれる
2016/02/11 23:01
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:クルル - この投稿者のレビュー一覧を見る
絵はたくさん描けば上手くなる。
そういう意見は多く聞きます。絵を描くのが好きな人ならば、時間が多くとれる人ならば、たくさん描くことで力は付いていくと思います。
でも、時間がとれなかったり、たくさん描けば良いと言われても漠然と描いていてこんなやり方で良いのかと疑問に思う人もいるかと思います。
この本はそんな人に良いのかなと思います。
どのような目的で絵を描くのか、どんな力が必要なのか。そういった、今までぼんやりとしたイメージや感覚でしなかったものを具体的に示してくれます。
頭を整理して、論理立てて練習したい人にはお勧めできると思います。
紙の本
たしかに!
2017/03/25 18:52
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もとやん - この投稿者のレビュー一覧を見る
自己流でやみくもに練習あるのみと思い、ひたすら描いてましたが、
何をめざして、どこを重点的にトレーニングすればよいのか?
聞ける人がいればそれにこしたことはないのですが、
趣味で絵を描いている、学校をとうに卒業して、
自分の描く絵に行き詰っている人にはすごくお勧めです。
まずはどこをどう効率的にトレーニングすればよいか?
大いに悩んだ自分にとっては、
大変良い道しるべになりました。ありがとう
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんのためにデッサンの練習をするのか、目的を明確にすることが肝心なんですよね。趣味の範囲なら、そこまで堅苦しく考えなくても良いのでしょうし。
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絵を描く上での心構えが身につく。あとどのように絵と向き合い、上達していくためのプロセスも見えてくる。
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20151212
・そもそもなぜ絵が上手くなりたいのか。
自分の絵の目的を考える。自身のここまでできてら成功だ!というラインを考えていなければ、いつまでたっても絵が上手い、という状態にはなり得ない。
↓
自分が絵を書く目的。
漫画を描きたい。
人物を主体とした納得のいく一枚絵を仕上げたい。
自分の個性を持って似顔絵を描いて身近な人にプレゼントしてあげたい。
・上手くなっても楽に描ける日は永久に来ない。逆に上手い人の方が必死に描いてたりする。
・作品制作はすぐすること。上手くなってから作品を作ろうと思ってたら、永久に作品は作られない。
・映像写真系、コンセプトアート系が自分には近いように思える。
これらタイプに合った練習
↓
クロッキー、デッサン、スクラップブッキング
・目標を持ってトレーニングをする。自分で何のためにこの練習をしているか、を把握していないと向上には繋がりにくい。
・構図が取れないのは物理的に姿勢が悪くて、本当に視野が狭くなっているのも原因のひとつ。鉛筆の先しか見えてない状態。全体を見渡す意識をもつ。
・デッサン→立体物を描写。
・模写→平面を描写。写真の模写はデッサンではない。
・クリアファイルに入れて自分の好きなものを時系列で追えるスクラップブッキングをしてみよう。
・自分の感性を技術を以って形にするのがすごいのである。順番が違ったり、欠けたりしちゃダメ。
感性、センスは自分に自信を持ち、自分自身を見つめ直し、高めることで鍛えられる。
・感性は様々な経験を積むことで得られる。つまり人間として成長しなければならない、ということ。
・世間の常識とのズレ。これが自身と他人との違いであり、強みとなる部分。これを磨く手段としてデッサンやクロッキーなるものがある、という考え方。
・事例、該当するのは
↓
p.126健太さん
対策:デッサンと模写が大事。人間だけでなく、動物や昆虫等も描いてた幅を広げるのもいいかも。
p.143琥珀さん
好きなものの源流を探って、本物や原点をしっかりと勉強することによって、絵やら物語に骨太感、しっかりとした土台が生まれる。
上っ面の理解でなく、その内側までも知るような深い理解が望ましい。
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絵描き向けの心構え,ということで本職(デッサンスクール講師・クリエイター)の方が書かれたもの.「取り敢えず絵を巧く描けるようになりたい」と思っている人に,自分の問題とその解決の道筋を具体的に気付いて・考えてもらうような内容.
人それぞれ,欠けている能力とそれを埋め合わせる為に練習すべき内容が違うので,世間に流布する「これさえやれば巧くなる」といった方法に流されず,自分に何が必要かを的確に把握することが肝要であり,その為には先ず自分が何のためにそれをするのかはっきりさせる必要がある…というのは,絵画に限らず色々な場面で言えることであり,同時にしばしば忘れてしまうことでもある.
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商品としての絵を売って食っていきたい人向けの、絵を学ぶための心構えと手段を紹介した本。休日の趣味でスケッチしたい私の求めていたものとちょっと違った。
一言でいえば、クロッーキーをせよ。
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絵を描くことが目的か手段かによって練習法も変わってくる。「絵がうまいとはどういうこと?」など具体的な絵の訓練法を東京藝大出身のクリエイターさんがズバリ説いた本書。この本はおもしろかった!いわゆる絵の技法書ではなく目的別に練習法を提示しているので、急がば回れで明解でした。私は漫画やイラストを描いているのでもっとデッサン力をつけないといかんな、と改めて納得しました。絵画というか企画・プランナーの方にもオススメかも。コンパクトながら読み応えがあります。自己診断チャートではまさかのファインアート系寄りでした…。
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とても勉強になりました!
著者はネットでの評価を気にされているのかなとふと思いました。絵はネットで手軽に公開でき誰でも見ることができる時代になってしまったのだな…と改めてデジタル化の時代を思いました。
私は絵は好きでしたが家庭の事情で学校に行ってません。
そこで一番困ったのはどのようなことをやっていけばいいか全く分からないし自分に何が足りないのかも分からないし…。気持ちという酸素はあるのに燃える薪も暖炉もないような気持ちでした。
この本を読んで、少しわかった気がします。
また、読み終えてからしばらくたって最後に、一番よくわかったのは、絵を描くというのにも一口に色々な終着点があるということでした。
絵を描きたいはもちろん大切ですが、何を描いていきたいのか見極めていくというのは大変大事だったなと。
私は子供の頃から西洋画を見るのが好きでしたが、見るのと描くのは違います。
もちろん描きたいとは思いますが…。
しかし、描くときに最後に拠り所になるのは自分の知識とイメージです。
そのイメージをどうやって具現化していき、そのできたものをどのように使っていくか、そこまでの見通しを持って絵を描くことが自分にとって還元しやすい絵の書き方なのだなと思いました。
一人の画家の方が自分の人生で編み出したノウハウを惜しみ無く書いてくださった良書ではないでしょうか。
デッサンの重要性もよくわかるようになりました。書きたければ形を覚える、表現の手段を覚える。とてもありがたいアドバイスです。
ただ、色のことが少なかったのが残念です…。
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絵を描くことをハウツー化したよくある本、という印象。他のハウツー本をあまり読んだ事がないから比べられないけど。この本の切り口というかアプローチ方法が個人的には合っていたようで途中で投げ出さずに最後まで読めた。
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絵を描くことは小学生の頃からずっと好きだった。今でもその気持ちは園芸への気持ちと同じくらい強く持っている。この本の中で紹介されていたある本をさっそく注文した。絵を描くということもいよいよ再スタートしたい。
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漠然と上手くなりたいと思って手に取ったが、目的によって方法は変わる。そんな基本を教えてくれた。方法が色々あったので参考になった。
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本書は、絵を描くための技法を著したものではなく、トレーニング法を記したものです。
スポーツの場合、どの筋肉を鍛えるべきか、瞬発力が必要なのか持久力か、パワーなのか、スピードか、はたまたしなやかさなのかなどなど、種目や目的によってトレーニング方法も変わってきます。
絵も同じだそうです。何のために絵を描いているのかによって、それぞれ強化する分野が異なり、適切なトレーニング法を選択することで、効率よく上達させることができるといったようなことが書かれてかりました。
そのためには、まず目的をはっきりさせることです。趣味で余暇の気晴らしに絵を描いているのか、それとも絵を生業にしているのかによって、トレーニングの仕方が変わってきます。また、絵を生業にしているといっても様々です。芸術を追及する画家なのか、イラストレーターなのか、デザイナーなのかによって、同じ絵でも種類が異なります。絵がうまくなりたいと思ったら、まずは目的をはっきりさせ、最適のトレーニング方法を見極め、そして、あとはひたすら描き続けることが大事なようですネ。いずれにせよ、やっぱり道のりは険しそうです。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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分かりやすい図解とイラストでとても参考になる
上手いだけじゃなくて、使えるようなスキルが要るのは本当にそう思う
絵コンテのスクーターの話しね↑
デッサンだけではなくて、ひらめきや伝える力が必要
どうしても上達が芳しくなくても
違う方法で自分のスキルを上げてほしいです
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練習しましょう!から始めるのではなくて、その一歩手前から始まる本。あなたは何のために絵を描きますか? そもそも絵が上手いってどういう状態だと思いますか? 上手い絵描きの能力には何があると思いますか?という定義をして、その上で自分の現状を把握し、長所を伸ばすのか、短所を補うのかで練習パターンを指し示してくれるという内容。
これ、絵を描くことに限らず、何かを学ぶ、上達させるにあたって常に適用できる方法論で、とても素晴らしい。まずは自分の立ち位置と、ゴールを知らなければそもそも練習ができないわけである。自分は絵を描くということに対してほぼ何の知識もなかったことが、この本でよくわかったし、絵が上手い人を構成する要素というものが把握できて、今後の筋道も立てられるに至った。