Ｅｓｐｅｒａｎｚａ 名もなき神の子 （リンクスロマンス）

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投稿者：ゆう　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

マタドールシリーズ。スペインの描写が美しかった。攻めの不器用さがかわいらしく、お互いに夢を語る何げないシーンにほのぼのとしました。

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投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

最初、作者さんの闘牛士ものは3作かと思ったのですが
こちらもそうでした。
しかも、こちらも話が絡んでいる。
後書きを読むと第一作のようですが、
大改稿をしているせいもあり、
４番目に読むで正解でした。
とはいえ、話は独立しているので
これだけでも良しではあるのですけれどね。

他三作と比べて影の深さは薄い
なので、シリーズ（闘牛士もの）の中では読みやすい。
（それを考えるとこれから読んでも良しですね）
光の眩しさとゆらめく影。

他の作品が光と影がくっきりな感じなんですが
こちらの作品はもっとあわいあやふやな色が感じられる。
揺れ動いている感じ。
二人の心情故でしょうか。

卓人がまずちょっとあやふやな感じ。
あやふやでながされやすく、でも優しい。
なんかつかみどころがないのですが、
それでもフェルナンドを受け入れていく。
自分の生き方を見直したりと、変化を受け入れてもいく。
多分そんなところにフェルナンドは惹かれたのではと。
フェルナンドさまではなくフェルナンドくんに
「死ぬな」って言ってくれた存在
聖母に似た卓人と出会ったのはやはり運命だったというべきか。
パスポート燃やした時にはびっくり仰天でしたよ。
でも二人は、お互いの立場・立ち位置の違いから
なかなかずれが補正できない感じなんです。
こちらを補正しようとすると、他がまたずれていくみたいな。

この話ではひまわり畑がとても印象的です。
ひまわり畑で一緒に眠るために生きていくことにした二人に
灼熱の太陽を照らしている光景がうれしいです。

余談ですが・・・ちらちらでてくる脇の話。
アベルがあのつらい時期を超えて、普通に生きているのがうれしいです。
（サタナスと一緒に）
リオの壊れてしまったフェラーリはあのフェラーリだったのかな
とか色々とひそかな楽しめるのです。
今回特に
フェルとユベールと従兄弟同士だということで・・・
日本人にはまるのはDNAのなせる業か？って思ったりしました。
そして、ひまわり畑のシーン。
日本人が絡んでいるからなのか、DNAのなせる業か。
すべての作品は独立しているのですが、
全部読むとそういう楽しみ方もできます。

作者さんの闘牛士ものは思入れも強すぎる部分もあるのですが
スペインの熱い日差しと風を感じさせられる作品群たちです。
私はどれも好きですし、また読みたいと思ってます。

そして、同人誌で書いているマタドールシリーズものを
まとめて商業誌として読みたいなー（電子でも化）
って思っています。

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投稿者：某読者　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

闘牛を見てみたくなりました！