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- カテゴリ:一般
- 発売日:2015/03/01
- 出版社: 山川出版社
- サイズ:21cm/106p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-634-47474-1
紙の本
日本のモスク 滞日ムスリムの社会的活動 (イスラームを知る)
著者 店田 廣文 (著),NIHUプログラムイスラーム地域研究 (監修)
現在、日本のムスリム人口は約11万に上り、モスクも全国に80を数える。「日本のモスク」への調査を通して、滞日ムスリムの社会的活動や、コミュニティの歴史と展開、そして次世代...
日本のモスク 滞日ムスリムの社会的活動 (イスラームを知る)
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商品説明
現在、日本のムスリム人口は約11万に上り、モスクも全国に80を数える。「日本のモスク」への調査を通して、滞日ムスリムの社会的活動や、コミュニティの歴史と展開、そして次世代への課題を探る。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
店田 廣文
- 略歴
- 〈店田廣文〉1949年生まれ。早稲田大学文学研究科社会学専攻博士課程単位取得満期退学。博士(人間科学)。同大学人間科学学術院教授。著書に「エジプトの都市社会」など。
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書店員レビュー
日本に暮らすムスリムたち
ジュンク堂書店ロフト名古屋店さん
いまや16億人がムスリム。すなわち人類の4人に1人がイスラーム教徒だといわれている。日本のムスリムは推計によれば11万人であり、まだまだマイノリティである。
本書では滞日ムスリムの略史と現況に触れ、彼らのコミュニティの拠点となっているモスクの概略を提示してくれている。ムスリムにとってモスクが果たしている役割は大きい。イスラームにとって重要な礼拝場としての宗教的機能はもちろん、ムスリム同士の交流の場でもあり、彼らの子弟への教育の場でもあり、地域社会との社会活動の拠点でもある。
近年では、こうしたモスクを中心としたムスリム・コミュニティの次世代への継承とともに、地域社会との関係構築も課題として挙げられている。彼らが積極的に社会活動に参加する事例も増えている。地域のイベントに協力したり、東日本大震災の際はムスリム・コミュニティのネットワークを駆使して積極的に支援活動を行っている。
マイノリティであるが故に、日本ではイスラームに対する馴染みがなく、イスラームと聞けば「テロ」「過激」などのネガティブなイメージを思い浮かべる日本人も少なくない。日本の地域社会と交流する機会が増えればこうした誤解が軽減されていくはずである。そのためにはムスリム側からのはたらきかけだけでは不十分であり、日本人の側も彼らについて知る姿勢が必要なのもまた事実であろう。宗教という側面からみたムスリムではなく、日本に暮らす地域社会の一員としてのムスリムを知るために手軽な一冊である。
また、ムスリムの社会活動を知る上で、本書の中でも何度か取り上げられている同シリーズの『ムスリムNGO』も併せて読むことをオススメしたい。