砂の街路図

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まったく新しい「家族ミステリー」と著書紹介に書かれているが、街のくど過ぎるくらい詳細な街の説明に気を取られ、肝心のミステリー部分が響いてこない。

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北海道の架空の都市・群府を主人公が巡り、20年前にそこで事故死した父の謎に迫っていく、と言うだけの話。ひたすら、群府の町の説明と出会った人から話を聞くだけなのだが、うまい具合に謎解きがされていって、あっという間に読んでしまった。あまり期待していなかったけど、読みやすかった。

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今までのシリーズとは明らかに一線を画した著作。筆者特有の、短い時間に集約させていくスタイルであるが、今回は少し無理を感じる。長い年月を経て、くびきを解放してくれる瞬間を待ち望んでいた、とでも言えばよいかもしれないけど、人は見ず知らずの人にそこまで心をさらけ出すだろうか。今後同じようなシリーズが展開されていったときは、もう少し長い期間で設定してほしいな、そう思わないでもない。

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北の運河の街へ父は何故行ったのか？何故溺死したのか？息子が運河の街で謎を追う。
物語は謎の話と街の話で進んでいく。
街路の描写が何度も出てくる。
読みながら自分一人でこの街を歩けるのではないかと思えてくる。
たどり着いた謎の答えに、父親を思う息子の気持ちは、この街に来たときよりも強くなっていた。

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#読了。突然家を出て、事故死してしまった父親の過去を探し求め、岩崎は北海道の運河町へ一人出かける。そこで知った過去とは。。。運河町の地図というか場所の描写が多すぎるような。佐々木さんにしては今一つだった。

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主人公が父の死の真相を探ろうと、見知らぬ街をひとりで歩き、若き頃の父を知る人たちに出会い、拒否されながらも話を聞き、息子の知らなかった父の姿にたどり着こうとする 。
レトロの町並みはとても魅力的で幻想的だ。読んでいてそれが伝わってくる。
しかしそのレトロ感の中には温かみは感じず、外部を受け入れたくない拒否感のようなものを感じる。序盤から、この旅は波乱含みだろうということは予想がつく。

町並みについては地図もついていることもあり、地図をたどりながら読むのは楽しいひとときではあるものの、なかなか父の死の真相らしきものにたどり着けず、ちょっとじれったい感じ。そこが残念。

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東京に住む岩﨑俊也は、
北海道の架空の土地、郡府にに
20年前に事故で亡くなった父の足跡を追ってくる
郡府は、雰囲気的に小樽と江別を足して割った感じ？
佐々木譲さんのインタビュー記事で
地図を見ながら読んでほしいとおっしゃっていたので
見開きの地図を見ながら読み進めました

郡府にきてから２日間でわかる出来事が
その場にいるような臨場感の中で
その街にいるような気持ちで
あれよあれよと動いていく感じで
佐々木譲さんの小説らしく、あきさせずドキドキして
最後はたっぷりとした哀愁を感じさせる
とても楽しい読書の時間でした

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死んだ父親はなぜ妻子に何も告げなかったのか？

男は、父親が死んだ街に来た。
そこは、運河が街の周りを囲んでおり、彼の父親は酒を飲んだ後、その運河に落ちて死んだ。
なぜ父はここに来たのか？
一体この街で何があったのか？
読者も男とともに街を歩きながらその謎に迫っていく。

主人公の俊也はその街で様々な人々に出会う。
しかし、ある事件については街の人々は語ろうとしない。
それは一体なぜなのか。
新聞社の社長、バーの店主、大学教授......
彼らは何を隠し、忘れようとしているのだろう。

隠されていた真実のうちの一つは早くから予想していたものだった。
もう一つは、その当時を知らない読者にとっては違和感があるかもしれない。
初めの方で語られる、「お父さんも男だったということさ」は、「人間だったということ」に読み替えてみると、納得がいく。

黙っていることは、時に誰かの人生を壊してしまう。
しかしだからと言って一方的には責められない。
黙っていたのは、それぞれに守りたいことがあったからだ。
黙っていた結果、何かを守った結果、その時点では予想しえないことが起こるかもしれない。
それがのちの言い訳だとしても。

本書は、本当に街を巡りながら歩いているような気分になる。
映像化しても面白そうだ。
出会う人々の苦悩も伝わってくる。
全体的に巧みな描写だ。
しかし終わり方が寂しい。
俊也がこれほどまでに思い入れてしまうのはなぜだろう。
いや、確かにその理由は書いてある。
丁寧に描かれている。
だからこそ切なさが過ぎて受け入れがたい結末だと感じたのかもしれない。
出て行こうとすれば皆できたはずなのだ。
しかしそうせず、止まった。
なぜなのだ。
それが知りたい。
わからない、それがただ一つの答えであったとしても。

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北海道の架空の街を舞台にしているが、多くの人は小樽をモデルにしているとわかるだろう。謎を呼ぶ展開は面白いと思うけれど、主人公の年齢設定と心情描写にかなり違和感を感じた。独身20代という設定にして老練すぎると思う。

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20年前の父の死の真因を探るミステリー小説。

お得意の北海道警察ものではないですが、濃密な時間と空間と北の田舎町というシチュエーションの使い方はさすがです。
最後にどんでん返しがありましたが、伏線が無かったので予測もしませんでした。
また、幽霊船の意味が良くわからず、主人公の真相探求のこだわりも理解できませんでした。
ただ、北国の閉塞空間にとらわれる怪しい雰囲気は感じられました。
表紙見開きに地図もあり、複雑な内容でもなかったのであっさり読め、それなりに楽しめました。

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半ばまではミステリアスで次の展開がどうなるのか、興味深く読み進めたけど、出会いがすべて解決の糸口になっていく展開が出来すぎていて少し興醒めでした。
最後はレイプと学生運動とのバーター的な突飛な結果で、街路図が精細だっただけに展開が雑な印象でした。

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残念
ドキドキもしなかった
ただ地図を追った感じ
岩崎裕二
なんで一人っ子なのに裕二なんだろう
何だか疲れた国語教師に感じ
恋人がいて心踊る感じもなく
なんかなぁ
父親の死の原因を探って行くはなし

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今まで読んだ佐々木譲作品とは一味違う物語でした。父親の死の真相が明らかになるにしたがって、何故ここまでして…という気持ちが大きくなっていった。私なら早々に引き揚げてだろうとも…家族でも知らずいた方が楽な事ってあると思うから。