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紙の本
流れる星は生きている 新版 (偕成社文庫)
著者 藤原 てい (著)
一九四五年、終戦。そのときを満州(現中国東北部)でむかえた著者は、三人の子をかかえ、日本までのはるかな道のりを歩みだす。かつて百万人が体験した満州引き揚げをひとりの女性の...
流れる星は生きている 新版 (偕成社文庫)
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商品説明
一九四五年、終戦。そのときを満州(現中国東北部)でむかえた著者は、三人の子をかかえ、日本までのはるかな道のりを歩みだす。かつて百万人が体験した満州引き揚げをひとりの女性の目からえがいた戦後の大ベストセラー。新装版にて待望の復刊!中学以上向き。【「BOOK」データベースの商品解説】
1945年、終戦。そのときを満州(現中国東北部)でむかえた著者は、3人の子をかかえ、日本までのはるかな道を歩みだす…。かつて100万人が体験した満州引き揚げをひとりの女性の目から描いたノンフィクション。【「TRC MARC」の商品解説】
目次
- 涙の丘
- 駅までの四キロ−わかれ−無蓋貨車−終戦の日−夫との再会−新しい不安−とうもろこしの皮−夫よどこへ−涙の丘の上−無抵抗主義−流れる星は生きている−いまぞこいしき−氷の日時計−氷を割る音
- 教会のある町
- 丘の下へ−墓場からきた男−歯形のついたおいも−白い十字架−春風に反抗する−物乞いとおなじもの−温飯屋の手伝い−ふたりの子どもと、ひとりの子ども−引き揚げの機運−団体の分裂
- 三十八度線をめざして
- 親書の秘密−赤土のどろの中をもがく−凍死のまえ−かっぱおやじのはげ頭−二千円の証文−市辺里につく−草のしとね−川をわたるくるしみ−死んでいた老婆−三十八度線を突破する−アメリカ軍に救われる
- 魔王の声
- うらみをこめた小石−議政府に到着−コンビーフのかんづめ−貨車の中の公衆道徳−釜山にて−ふとった藤原とやせた藤原−子もち女−魔王の正体−涙の糸−上陸の日−博多から諏訪へ−ああ、ついに両親にだかれて
- 解説 国文学研究資料館 准教授 加藤聖文
- 年表
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敗戦があぶりだした人間の姿
2021/11/05 18:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
あまりにも有名で、『流れる星は生きている』=引き揚げの話、と自分の中で整理し、きちんとは読んでこなかった。数年前に、引き揚げを経験した人から直接話を聞く機会が何度かあり、関心を持って新装版で読んでみた。同じ時期に、著者・藤原ていさんの短編『襁褓』を読んで、心揺さぶられた覚えもあったからだ。
本作は、新田次郎氏の妻であり、藤原正彦氏の母でもある藤原ていさんが、自らの敗戦~引き揚げまでの体験を、物語として昇華した作品である。
引き揚げについてはある程度イメージがあったが、やはりそれは、一面的、というか、断片的なものであったと思う。
戦争の加害や被害といった歴史的、物理的な事実はある程度知っていたつもりだが、本書を通して、極限に置かれた人間の欲望や強さ、ずるさ、闇の部分まで、目の当たりにした気分になった。
読み物としては小学校高学年でも十分読めると思うが、本質的な部分まで理解するのは難しいかもしれない。大人に何度でも読んでほしい作品である。
紙の本
時代も心も流れる
2016/04/27 13:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
新田次郎の妻であり藤原正彦の母でもある著者が、満洲引き上げについて語る。終戦の前後で、それまでの価値観が正反対に変わってしまうことを感じた。