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商品説明
虎視眈々と大名家の取り潰しを狙う幕府の、次なる標的は我が藩だ―黒田家家老・栗山大膳はそう悟りながら、主君・忠之に謀反の疑いがあると幕府に告発した。訴えは藩を、将軍・家光を動かし、大膳の元には様々な思惑を秘めた刺客たちが攻め寄せる。それでも自らを忠臣と称して不敵に振る舞う大膳の真意とは?天下の逆臣・栗山大膳が仕掛ける前代未聞、一世一代の大戦!“黒田騒動”を舞台に、まことの忠義を描く著者会心の歴史長篇。【「BOOK」データベースの商品解説】
諸藩取り潰しの機会を窺う幕府に、すすんで主君の不忠を訴え出た黒田家家老・栗山大膳の真意は? 〈黒田騒動〉を舞台に、まことの忠義を描く、著者会心の歴史長篇。『小説新潮』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
戦う相手は殿でも、ましてや将軍家でもない。――神君家康公だ。「謀反の疑いあり」――黒田家家老・栗山大膳は、虎視眈々と大名家の取り潰しを狙う幕府の次なる標的は自藩だと悟りながら、主君を訴えた。九州の覇権を狙う細川家、ルソン出兵を志す将軍・家光、そして藩主・黒田忠之に命を追われるなか、不敵に振る舞い続ける大膳の真意とは? 黒田騒動を舞台にまことの忠義と武士の一徹を描く本格歴史長篇。【商品解説】
著者紹介
葉室 麟
- 略歴
- 〈葉室麟〉1951年北九州市生まれ。西南学院大学卒業。「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞し、デビュー。「銀漢の賦」で松本清張賞、「蜩ノ記」で直木賞を受賞。
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紙の本
葉室麟の新たな世界
2015/10/31 07:25
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昨年(2014年)のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」を見た人ならご存知だろうが、戦国時代の智将黒田官兵衛を支えた家臣の一人に栗山利安がいる。善助と呼ばれていた人物である。
善助の子供がこの長編小説の主人公栗山大膳である。善助は官兵衛(如水)の死後、その子長政にも仕え、黒田家にとっては欠かせない重鎮の人であった。
大膳もまたそのように育った。しかし、長政の子である忠之とはソリが合わなかったようで、忠之に謀反のおそれありと時の幕府に進言。それによって大膳は盛岡藩預かりとなるほどの騒動となった。三代将軍家光の時代である。
このことはのちに「黒田騒動」として歌舞伎の演目になったり小説作品として残したほど人々に印象を残した。
その題材を葉室麟が実に重厚に描き出したのが、本作である。
北九州小倉生まれの葉室麟は「地方の視点から歴史を描く」ということをこれまでも一貫としてきたが、この題材などはおそらく長年温めてきたものに相違ない。
デビューが遅かった葉室麟は書きたいものがたくさんあるからと直木賞受賞後も精力的に執筆活動をしているが、この作品の体温は極めて高いことを見ると、「黒田騒動」に対する思いの強さを感じる。
しかし、これが歴史小説かといえば、それは違うかもしれない。「黒田騒動」という史実にのっとりながら、栗山大膳に葉室麟がこれまでにさまざま描いてきた男のいきざまを見ることができる。
どこまでは史実における解釈なのか「黒田騒動」の全体像を知らないのでなんともいえないが、大膳を危機から守る杖術使いの卓馬と舞という兄妹は葉室麟の創作だろう。
この二人がいて、彼らに自身の思いを投影することで大膳の姿が明確になっている。
時代をたどる補助線のような役目をこの兄妹が担っている。
それだけではなく、彼らの杖術の活躍の場はエンタテインメントとしての見せ場である。葉室は時代小説の面白さを心得ている。
おそらくこの作品は葉室麟の作品の中にあっても重要な位置をしめる作品になることは間違いない。
「鬼神の如く」とは、この作品に取り組む葉室麟の姿そのものだ。
紙の本
二転三転する展開に最後まで引き込まれます。
2017/10/12 16:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よし - この投稿者のレビュー一覧を見る
栗山大膳は何を成し遂げようとしているのか?
黒田藩を潰そうとしているのか?
家康のお墨付きの書と赤合子の兜を託された栗山家の行き様を見た。
紙の本
面白かったけど
2019/01/25 14:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ガンダム - この投稿者のレビュー一覧を見る
葉室臨さんの歴史ものはあまり評価が高くないとも言われていますが
これはまあおもしろかったです。でもなにか物足りないような、あまり
感動もなく。