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商品説明
出版界に秘められた“日常の謎”は解けるのか!?体育会系な文芸編集者の娘&定年間際の高校国語教師の父。【「BOOK」データベースの商品解説】
新人賞候補者からの思いがけない一言は? 大物作家宛ての手紙に愛の告白? 若き体育会系文芸編集者の娘と、定年間近の高校国語教師の父が、出版界で起きた様々な「日常の謎」に挑む! 『オール讀物』掲載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
〈本の達人〉が贈る新名探偵シリーズ
体育会系な文芸編集者の娘&定年間際の高校国語教師の父が挑むのは、出版界に秘められた《日常の謎》!
□「応募してませんよ、わたしは」
新人賞最終選考に残った候補者からの思いがけない一言は?(夢の風車)
□「実は、扱いに困っている手紙がありましてね」
ある大物作家に宛てた女性作家の手紙には愛の告白が?(幻の追伸)
□「わたしは殺人事件の現場に行き合わせることになったわけです」
定期購読者の話を聞いているうちに思いもよらない事態に?(茶の痕跡)
ほか、大手出版社の文宝出版を舞台に繰り広げられる8つのミステリーの推理の結末やいかに……。〈円紫さんと私〉〈覆面探偵〉〈ベッキーさん〉シリーズほか、多くのファンを唸らせてきた名手による、新たな名探偵コンビが誕生。【商品解説】
収録作品一覧
夢の風車 | 5−31 | |
---|---|---|
幻の追伸 | 33−69 | |
鏡の世界 | 71−106 |
著者紹介
北村 薫
- 略歴
- 〈北村薫〉1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。高校で教鞭を執りながら執筆を開始。89年「空飛ぶ馬」でデビュー。「夜の蟬」で日本推理作家協会賞、「鷺と雪」で直木賞受賞。
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紙の本
理想の父娘関係
2015/09/21 19:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タンポポ旦那 - この投稿者のレビュー一覧を見る
編集者の娘と父の話、ということで、深く考えもせず「飲めば都」の続編かと思い込んでいた。出版社も違うし、「都」は完結しているし、誠にあわてモノだ。そんな自分にも優しく接してくれる北村薫氏は、いつも救いの神である。
本書は著者得意?の探偵コンビ?による日常の謎解きもの。テンポの良い会話と展開が小気味よく、ほぼ一気読み。謎解きもさることながら、父娘の心情交流、特に父の娘への思いに強く共感を覚える。だから、冒頭の「夢の風車」が最も印象に残った。
また、中野の父ほど博学になれないまでも、娘が困った時、ヒントくらいは与えられる父でありたい、或いは田川家のような親子関係を築きたい、と思うのは娘を持つ父親共通の願いではなかろうか。
紙の本
とっても読みやすい
2023/11/28 10:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やさし - この投稿者のレビュー一覧を見る
編集さんは困った謎にブチ当たったらうちのお父さんなら分かるかも…と実家に帰る。うちのお手伝いして、おいしいもの食べて、最近の仕事の話とかして、国語の先生で文学関係の知識激つよお父さんの出番。よっ、お父さん。さすが。日本一。軽い感じで読みやすく、編集部のみなさんのクセもあっていいです。お父さんが娘をあだ名で呼ぶのが好き。お父さんだけの呼び方。
紙の本
素晴らしきお父さん
2015/12/17 19:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:人麻呂 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ブロンクスのママならぬ中野のお父さん。出版社に勤める編集者の娘が持ち込んでくる出版社の日常の中の謎を、アタマの中で思考をめぐらせて解決してくれる。いわゆる安楽椅子探偵もの。日常の謎といっても、その謎の難易度は殺人事件並に高い。謎の設定と解決の方法、ともに、心地よいのもこの作者の持ち味。年末年始ののんびりした読書には最適の一冊。
紙の本
さすがストーリーテラー
2015/11/13 12:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:川越ながちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
こういう内容に出くわすとホッとします。一服の清涼剤の役割ですかね。
紙の本
新シリーズ。お得意の安楽椅子探偵で、読むのが止まらない止まらない。
2017/12/27 18:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
五十代のお父さんと二十代の娘の美希の組み合わせである。
美希は出版社勤務の編集者で、文芸誌を担当している。
仕事をしている中でちょっとした謎にぶつかると、実家のある中野に
顔を出し、お父さんに謎解きをしてもらうという構成だ。
デビュー作シリーズの円紫さんと私の関係が、ひと回りほど年齢が
持ち上がったという具合である。
その分、登場人物たちが落ちついている。
美希も等身大の雰囲気が出ていて、ほんわり感に包まれている。
北村薫さんといえば、きらきらした女性などの印象的な女の人の
イメージが強いが、今回の作品もこれはこれで面白い。
これまでの北村作品で、そんな女なんかいないよという人は、
ぜひご一読頂ければと思う。
全部で八篇の短篇集。一作が三十~四十ページなので、
掌編集ともいえるかもしれない。ページ数的に書き込みは難しく、
親と娘の爽やかな雰囲気を下敷きにして、
一つのエピソードと一つの解決を楽しむ作品である。
一作目は夢の風車。
美希の文芸誌が主催した文芸推理新人賞の選考に関わる
物語だ。予選会の結果、編集部で最終候補の四作が絞られた。
美希は、一番推していた夢の風車を担当することになり、
作者に電話をかける。
すると、どうも話がかみ合わない。
本人によると、どうやら夢の風車は、二年前に応募して落選した
作品らしいのである。主人公の設定、あらすじとも、本人が
嘘をついている気配はない。
これはいったい……?
編集者という設定を生かした本の話もあるし、著者の趣味っぽい
落語の話など、身近で興味を持ちやすい話が多い。
軽いタッチで楽しめた。
紙の本
淡々と
2017/01/12 10:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
編集者の美希と国語教師の父。
美希がもちこむ日常系の謎をお父さんが解き明かしていきます。内容は淡々としていて、可もなく不可もなくといった感じ。
この親子は結構仲がいいですね。お父さん側から読むと、娘から少し尊敬されている、理想的な父娘関係ではないでしょうか。