紙の本
それなりに
2016/03/03 00:16
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投稿者:雪と華 - この投稿者のレビュー一覧を見る
それなりにいいんだけど。帰蝶の母の小見の方の生年が本文中で異なる記述があったり、明智光秀が従兄弟なのか遠縁なのかあいまいな記述があったり。仮にも歴史小説として商業誌で売り出しているのだったら、そこら辺は正確で統一的な記述をしてほしかった。
紙の本
女性の目から見た信長
2016/05/16 20:51
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投稿者:たこやき - この投稿者のレビュー一覧を見る
織田信長の妻帰蝶(濃姫)は、史実上の記述がほとんどなく、一時期、結婚は形だけで実際二人が生活を共にしたことはなかったかのように言われ、大河ドラマでも彼女が全く出てこない作品もあったくらいでした。
しかし、近年新しい資料が発見され、その記述をもとに正妻として信長と間近に接した彼女の姿を描いたのが本作です。
「第六天魔王」などと自称し、覇王の道を突き進む夫を怖れの目で見つめ、一方で自分を頼りにする美濃衆の期待に応えようと心を砕くなど、今までにはなかった視点が多々盛り込まれているのが興味深いことです。
まだ読み終わったいませんが、「信長」物の新しいスタンダードになりそうな予感がします。
紙の本
帰蝶は、女性の緻密な視点で描かれており、印象に残りました。
2016/02/13 21:06
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投稿者:高橋 米和 - この投稿者のレビュー一覧を見る
諸田玲子さんの作風が良く出ていました。
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作者は織田信長が虫唾が走るほどお嫌いだったようだ。確かに時として人を人とも思わぬような非道な行いを沢山してきた武将ではあるものの、社会に大いなる変革をもたらした面も多々あると思う。だからと言ってそれですべてを許されるかと言えばその範疇は遥かに超えているように残虐だったりもした。ただそれだけの事を人間としての情を介さず行う男のただ一つの人間らしい感情の拠り所が帰蝶という存在であると思いたかった私にはやはり残念な小説と言わざる負えない。
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「帰蝶」。以前までは、「濃姫」と呼ばれていた、織田信長の正室で、美濃の蝮と呼ばれた男の娘から見た、織田家と自分の物語。
自分の子どもがいなかったためか、信長が彼女の出自に対する接し方のせいか、どこか俯瞰した様子で織田家の栄枯盛衰を見てきたような物語。
最近の作者の傾向か始まりはいいのに、いつしか…
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お濃こと、帰蝶。信長の正室であるが、いつ亡くなったのかいまいちハッキリしていない。本能寺の変で一緒に亡くなったと言われてきたが、最近の研究では安土にいて生き延びたということが分かってきたようである。
妻、特に正妻から見た信長がどのようであったのか、女流作者ならではの視点、興味深く読むことができた。
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信長の正室、帰蝶の生涯。斎藤道三の娘ならではの度胸、美濃派対尾張派のバランス、人知れぬ豪商との淡い恋心など、なかなか面白かった。
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信長の正室・帰蝶の一生かとおもったら、最初は24才、結婚9年目くらいだ。信長が帰蝶の何をみて正室としてそれなりに大切にしたのか理解できない内容だった。帰蝶にとっては信長とともに暮らすのは緊張を強いられて疲れる相手だった。
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L
作家ありきで手に取った本。
なんの事前情報なく読み始めたら、
お?この分野まで手を広げたのか、的な驚きが。全作品を読んでいるわけではないし、これまで数奇な運命な女性にスポットライトを当ててきた筆者だけれど、織田信長の正室、濃姫が主役とは。一般知識的なものは持ちあわせていたけれど、濃姫=帰蝶の名も知らなかったよ。信長がいかに恐れられた人物であったか、よりもそんな男を夫にもつ女の生き方がスピード感満載で進む。歴史に詳しい人ならば思うところもあるのでしょうが、大河ドラマの記憶しかないような人間が読むとなかなか面白かった。
あとがき、も
面白い。
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斎藤道三の娘で織田信長の正室となった帰蝶について書いた本です。
あとがきによる、比叡山の焼き討ちや一向宗の撫で斬りなど、残虐性のあった夫を持つ妻がどういう気持ちだったか、ということで、帰蝶がどのような心境で織田信長に仕えたのかが中心となっています。
帰蝶は子を成さなかったこともあり、その後の消息が分からない人物の一人ですが、この本では早くに亡くなるということはなく、表に出なかった理由が分かるような内容となっていました。
↓ ブログも書いています。
http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2016/02/post-34cd.html
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新たな視点から見た、本能寺の変。なるほどねー、と思いました。帰蝶が、とても身近な女性に思えました。面白かったです。
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織田信長の正室、帰蝶の人生。織田信長という魔王の妻として、子供の母として、尾張の国母として、人生を紡いでいった女性の人生。
妻として、母として、国母として、公の義務をこなすことが己の役割と思い切って行く中、出会った一人の商人とのほのかな恋情が、女子としての帰蝶を支えます。
そのほのかな思いを寄せられ寄せていた男が、夫の最後の引き金になったという事実。それを恨むでも悲しむでも蔑むでもなく、感情よりも理性で男を理解できてしまう。男も女も戦国時代という、生と死が一瞬で行き違う社会で生き抜くには、感情よりも理性でしたたかにならなければならなかったのでしょう。
だからこそ、帰蝶と立入宗継の秘め事が煌き、信長との本能寺直前の逢瀬が艶やかに人生を彩ります。
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今まで濃姫のことはあまり知らず、帰蝶が美濃出身なので濃姫というのも最近知ったのですが、軍師官兵衛で内田有紀さんが演じられた濃姫が素敵だったので気になっていた人物です。
この本があることを知っていそいそと読んだのですが、面白かったです。
殆ど史料が無いようなのでかなりフィクションなのでしょうが、織田信長の正妻…魔王の正妻って大変だ、と思いました。機嫌がすぐ変わる信長をおそれつつも、それを外に全く出さず毅然と振る舞う。帰蝶自身には子どもはいませんが、側室や妾には子どもがたくさんいて、その子どもを自分の子どもとして大切にする。側室も帰蝶を慕っていて。すごい。
そして本能寺の変も、黒幕とか大きな要因とかもよくわかってなかったのですが、人物が入り乱れてスピード感ありつつも分かりやすく描かれていて、単純なわたしはそうなんだ!と思いました。明智光秀が沸々とためていたところに訪れたきっかけ…ひえぇ。立入宗継、ね。
たいへん濃い作品でした。織田信長はやっぱりあまり好きになれないですが、帰蝶はすっかり好きです。
それにつけても、安土城見てみたかったです。安土城の描写もあるのですがもう想像の範囲を越えていて…金閣寺、法隆寺、清涼殿。。多分今ドーンとあったらすごく異様で良いだろうと思います。
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信長 びいきの私としては
ちょっとね。
でも 帰蝶からの アプローチは
ちょっと 新鮮でした。
子供を産むことを 使命として。
家と家を 結ぶ ものとして。
現代とは 考えられませんね。
帰蝶ちょうといい
北政所といい
子供を授からなかった女性は
大変ですね。
前回の お順さんも そうですね。
諸田さんの この後の作品 楽しみです。
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信長の正室「帰蝶」目線で書かれた本
斎藤道三の娘であり肝が座っていたにも関わらず、気性の激しい夫に怯えていたなんて、、、
それをお首にも出さず、凛として正室を立派に務め
側室の子ども達も愛情を持って育てる
早世されたと思っていたけれど、78歳まで生きられていたかもしれない事や立入宗継との事など新しい発見や女性目線での捉え方など面白かったです