電子書籍
一神教的な世界観を理解する入門書
2017/11/19 04:55
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投稿者:TK - この投稿者のレビュー一覧を見る
一神教的な観点で見るべき事柄を分かりやすく教えてくれている。
但し、著者たちも言っているように、正確に他者の論理を理解するためには、相手がどういう世界観や物差しを用いているかを、個別に判断しないと交渉や相互理解には至らない。
誤記
第一章
注釈 タウヒード:アラビア語でひとつであることを意味する動詞「ワヒード」から派生した言葉。神の唯一性を指す。
→ 正しくは、動詞「ワッハダ waHHada (一つにさせる、一つにする)」から派生、もしくは、名詞「ワーヒド waaHid(ひとつ)」から派生。
紙の本
大豪お二人がガップリ四つに
2016/01/24 12:55
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投稿者:ブックン - この投稿者のレビュー一覧を見る
共著者の佐藤さんが前書きで書いておられるように、『不思議なキリスト教』で「スゴい人」として私の前に現れた橋爪さんと、今が旬ともいえる佐藤さんとの対談本。思わず購入ました。ただ、今度の対談相手の佐藤さんの迫力にチョッと橋爪先生が押され気味かなとの感想を持ちました。いずれにしても信頼できる本との印象です。
紙の本
あぶなくない
2017/03/12 20:58
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投稿者:チェンジマイまいど - この投稿者のレビュー一覧を見る
社会学者と元外務省官僚の対談集。
対談集ということと、元々が雑誌企画ということもあり、
非常に読みやすい一冊でした。
少しだけ気になったのはプロテスタントの個人主義を過度に
強調しすぎのように感じました。
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宗教について論ずるときに、どのキリスト教か、どのイスラム教か、どのユダヤ教か、どの仏教か、どの神道か、と具体的な議論をすることが重要
ふしぎなキリスト教
神は超越的な見えない世界と一神教は考えます。宗教の役割は、我々が暮らす世俗の見える世界と、見えない席あいを結びつけること
時代とともに日本人は見える世界だけを中心的に扱うようになってきた。超越的な見えない世界について論理的に考えることが苦手になってしまった。
一神教は寛容。他者に対して無関心だから
スンナ派 合議で選ばれる
シーア派 ムハマンドの娘婿とその系統が本当の後継者
イスラムが異教徒を受け入れるしくみをもち、無駄な争いを避けてきたのは、3つの一神教のなかで、最も後発
キリスト教 教祖はイエス、開祖はパウロ
キリスト教 執り成し キリストが仲介者として神と人間の間をとりもつこと、他者のために神に祈りを捧げる行為
ローマ帝国分裂
西ローマ帝国 ゲルマン民族に倒される 後ろ盾を失ったローマ教会は、ゲルマンの族長たちを改宗、西方教会(ローマ・カトリック)の伝統を作り上げる
東ローマ帝国 権力基盤がしっかり。東方教会(ギリシャ正教)
ムハマンドの死後、ムスリムはカリフを選挙で選ぶようになった。
4代目のカリフのアリーはムハマンドの従兄弟であり、娘の夫。血統としてムハマンドに近い。そこを根拠に、真の後継者は、アリーとその子孫だけだと主張するのが、アラビア語で分派、党派を意味するシーア派 シーア派は最高指導者をイマームと呼ぶ
スンナ派はムハマンドが伝えた習慣「スンナ」に従うものを意味する。合議で選ばれた代々のカリフが正統
イスラム原理主義やテロは、スンナ派のハンバリー学派からでている ハンバリー学派のひとつにワッハーブ派がある 創始者のワッハーブ派、18世紀半ばにサウジアラビアの王家と力を合わせて、ワッハーブ王国をつくり、それが現在のサウジアラビアになる サウジの国境 極端な禁欲主義 アルカイダもISもワッハーブ派の武装組織 アフガニスタンやチェチェンのテログルームのながれもくんでいる キリスト教のカルバンはに似ている
イスラム教 スンナ派、シーア派
スンナ派 4大学派
ハナフィー学派 シリア、エジプト、トルコ
マーリク学派 北アフリカ、西アフリカ
シャーフィイー学派 東南アジア、北コーカサス
ハンバリー学派ーワッハーブ派 サウジ、中央アジア
シーア派
12イマーム派 イラク、イラン、バーレーン、アフガニスタン、パキスタン
ザイド派 イエメン
イスマーイール派 パキスタン、インド
ハワーリジュ派 イバード派 オマーン
カタールはパレスチナのスンナ派原理主義組織ハマスにもISにもみかじめ料をはらっている
エジプトではムスリムとコプト教徒が協力して国家を作った
工学のような目に見える知
理屈に合わない目に見えない知 日本は目に見えない知、超越した世��について考えてこなかった
一神教社会では、人々の思惑や幻想、願望は、絶対的な存在の前で相対化さえると考えます。つまり人間は、神のまえで誤りうる存在です。誤りうる人間が、人間をチェックするというのは、根本的に間違っているわけだけど、背後に自分が正しいと信じる神が控えているから、相手を批判できる
反知性主義者は、自分以外の人の経験や物語を通して擬似的な体験をする、代理体験が足りない
反知性主義に抗うポイント 健全な物語を読むこと
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ユダヤ、イスラム、キリストの3つの一神教について、橋爪先生と佐藤優氏が対談形式で講義。ISはじめタイムリーな話題と絡められており、一神教の理解が深まった。体系的な内容というわけではないので、教科書的な内容については橋爪先生の他の本などを当たるべきでしょう。
イスラム教・ユダヤ教にはキリスト教の原罪の意識がないという違いが、様々な点で現代国際社会に大きな影響を及ぼしているように思いました。
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神学を学んだ佐藤氏と社会学の立場で宗教を語る橋爪氏との対談。
宗教について明るくない僕にとっては、難しい部分もあるのだけれど、面白かった。
宗教理解が深まると世界の見え方が変わる。
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「ふしぎなキリスト教」ですごくわかりやすく宗教世界の思考ルールを解説してくれた著者なので、最近のイスラム国問題をより理解するためにも、迷わず手に取りました。内容としては、対談形式だから仕方ないか・・と思いつつ、けっこう話がポンポン飛ぶし、結論に至らないまま言いっ放しで次に言ったりするので、前ほどはすっきりしなかった。キャッチーなタイトルとも内容がちょっと合ってないかな?という感じも。
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ふしキリに続く宗教社会学対談w
イスラムの話をしてるうちに、キリスト教の話で締められてるのはご愛嬌www
大雑把にイスラムを理解しようと思うなら、良いかも。イスラムの内部に内輪揉め要素があるから、安定しないという話は、そういうことかとよくわかる。
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題名と内容が微妙にずれている。
一神教についてのブリーフィングには良いかもしれないが、
いまいちな気もする。
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ルターが、農民を皆殺しにしたほうが良いと述べたことについて、「あぶない一神教」の性質を感じた。
オレはルターが好きだし、ドイツ語聖書が引き起こした歴史的な作用はあまりにも大きかったと考えてて、わざわざルターが住んでたドイツの家まで訪ねて行ったくらいなんだけど、同時に、ルターには、一神教の危なさを感じないわけにはいかない。
ルターが1543年に書いたユダヤ人を差別する文章『ユダヤ人と彼らのうそについて』では、ユダヤ人をけちょんけちょんに貶す非常に過激な言葉が綴られており、ここまで差別する?っていうくらいひどい。
日本人から見れば、意味が分かんないほど激しい憎悪。
キリスト教とユダヤ教の、埋めがたい溝を感じた。
当時は、ルターだけが偏狭だったのではなく、キリスト教社会全体にユダヤ人差別が蔓延していて、カトリック側のユダヤ人差別はもっとひどかったらしいのだが。
ヒトラーが、最も尊敬するドイツ人としてルターをあげてたらしいんだけど、あのユダヤ人差別の文章とも、関係があるんだろうな。
「シナゴーグを焼き払い、ユダヤ人の家を打ち壊し、ユダヤ教の経典を没収し、従わないラビを処刑し、高利貸しを禁じて金銀を没収し、ユダヤ人を農奴として働かせるべきだ」
って書いてあった。
イスラエルで、シリアで、イラクで、ヴァチカンで、アメリカ合衆国で、EUで、中国で、インドで、インドネシアで、これからも、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の、危険な相互作用は、続いてゆく。
地球上の人口の多くの割合を占めるのは一神教の信者たちだからだ。
橋爪大三郎が、アメリカでは、ユニテリアンに所属しているという話はおもしろかった。
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ルターの「農民を皆殺しにせよ」に起因する表題のようだが、仏教系のオウムはテロ事件を起こしているし、一神教だけが危ないわけではない。が、宗教には法や論理(倫理?)を超越してしまう部分があるので、危ない部分があるという事だろう。そこから反知性主義に展開していつもの安倍批判に持っていくのは少々強引な気もするが。
日本の場合は神様は絶対的なモノではなく、人間的で親しみのあるもの(七福神なんてゆるキャラみたいなもんだし)。よってみんな仲良くで、調和し、空気を読むという国民性になったというのは頷ける部分がある。その代わり他者を差し置いて超越する・突き抜けるところはないので、創造性にも欠如しているというのは、それもそうかなと思う。
宗教そのものに対するある程度の理解は必要に思うが、そこに国際政治や国際情勢が絡むとついて行くのが面倒。対談本なので時事問題で話が飛ぶのも読みにくいという事もあるが、自分は世界情勢や国際問題には興味はないので、そこは誰かが適当にやっといてよという感覚になる。この領域に時間を費やしているヒマはないので、宗教理解の際にはちゃんと切り分けて、読む本を選ぶ必要性を感じた。
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うーむ。。。とても興味深く読ませていただきましたが、2/3過ぎから文字が右から左へ頭を通り過ぎて行ってしまいました。
あらためて純粋の日本人だと実感しました。私のアタマでは理解不能の★ふたつでした。
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イスラム教、キリスト教と世の中の関係を知るには最適な入門書。雑学のように気軽に読むことができる。
アメリカはイスラムを嫌うことや、イスラムでもシーア派とスンナ派の分裂など、世の中で起きているいざこざや混沌を、二人の著者が自分の知識の引き出しから議論する。
宗教的な場面を目にした際に「なるほど、こういう背景があるのか」と理解させてくれる書籍。
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難解な問題をわかりやすく説明してくれていて、興味深く読みました。読み終わって少し賢くなった気がしました。
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一神教だから戦闘的でもなく、ヒンズー教徒と仏教徒が争ったカンボジア。イスラム教には罪があってもキリスト教のような原罪はないから、人間の審判は予測がつく。キリスト教はこの世の権威を認めたから,国家を認めたが,イスラム教はアラーしか認めないから,現実の国家よりアラーをトップにした国しか認めない。