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紙の本
宗教消滅 資本主義は宗教と心中する (SB新書)
著者 島田 裕巳 (著)
参拝者が4割減の高野山、空っぽの教会がサーカスに売却されるフランス、人口増による世俗化で原理主義との対立が激化するイスラム教…今、世界中で起きている宗教崩壊。その原因を考...
宗教消滅 資本主義は宗教と心中する (SB新書)
宗教消滅
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目次
- 1章 誰も神を信じない世界
- 2章 資本主義が宗教を殺す
- 3章 宗教が世俗化する国・日本
- 4章 日本の共同体=宗教とはなんだったか
- 5章 資本主義は、宗教と心中する
著者紹介
島田 裕巳
- 略歴
- 〈島田裕巳〉1953年東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。宗教学者、文筆家、東京女子大学非常勤講師。著書に「創価学会」「葬式は、要らない」など。
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紙の本
資本主義によって宗教と人類は消滅するのだ!
2016/02/26 21:04
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
インパクトのある表題を見て衝動買いしました。
世界の宗教に何が起きているかを俯瞰(第1章から第4章)した上で、宗教と資本主義との関係を考察(第5章)、日本および世界の宗教の行方を予想する(第6章、第7章、終章)内容でした。
世界の宗教情勢については「ヨーロッパを中心とした先進国は、キリスト教の教会離れが進行し、無宗教に向かっている。また移民が増えた結果、ヨーロッパのイスラム化が進む一方、経済発展が続いている国々では、プロテスタントの福音派を中心に新しい宗教が勢力を拡大。日本は人口減少社会に突入したことで、宗教が力を失っている」とのこと。
そして「宗教は地域や村落共同体、家族や一族といった共同体を基盤においていて、その共同体を資本主義は破壊する(163ページ)」。また「資本主義社会は、当初、新宗教に拡大の余地を与えても、低成長の時代に入ることで、その余地を奪う」。そして「ロボットが労力を担い、社会のあらゆる側面が自動化された時代において、人間という存在は本当に必要か。人間を必要としない社会には人が生きる余地はない。資本主義こそが、人類社会にとって脅威。宗教が消滅する世界は人類が消滅する世界(240ページ)」というSF小説真っ青な結論でした。
資本主義が人類消滅の元凶というのであれば、いかなる社会であれば良いというのでしょうか。島田氏は案を示すべきです。テーマは興味深く、つかみは良かっただけに、言いっ放しの残念な結論でした。
ところで私事ですが、いずれは墓守ができなくなるので、祖父母・両親の墓を処分したいと寺に相談したのですが、何と3百万円も要求されました。これが葬式仏教の現実です。日本において宗教が衰退しても仕方ないような気がします。
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新宗教の動向を知りたいと思って読みだしたら・・・
2016/06/03 23:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hibifuon - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯の一番目立つところに、創価学会でさえ信者激減!?とあり、天理教や立正佼成会ですら大幅減の数字が。それに興味を持って読みだしたら、冒頭にPL教団の花火大会の規模がかなり小さくなっていて失望した・・という体自身の験から話が進んでいきます。宗教団体自身が公開している数字でさえ、かなり信者を減らしている実例が出され、実態に裏打ちされたものだということが分かってきます。そしてそれは、日本だけの話ではなく、ヨーロッパでも、宗教離れが、どんどん進み、教会は放棄され、モスクになっているとか。移民の増加でキリスト教の信者が減る中、イスラム教の信者が増え、それが移民問題の軋轢の一つの要素になっていることを感じさせます。
資本主義が行きついた結果によって起こる世俗化。それによって、今でも経済成長が進んでいる国は別として、宗教離れが進み、いずれ全世界的にその流れは進んでいく。資本主義の行きつく先が、コミュニティの崩壊と無縁社会であるのならば、人間社会の終わりもまた、宗教の消滅とともに起きるのかもしれないと島田氏は結ぶ。もちろん、これは仮設ではある。簡単に宗教は消滅しないだろうし、資本主義もまた。ただ、固い信仰で結ばれたかつての時代はもう来ない。それだけは間違いなさそうである。