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- カテゴリ:一般
- 発売日:2015/10/23
- 出版社: 藤原書店
- サイズ:20cm/271p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-86578-047-5
紙の本
「フランスかぶれ」の誕生 「明星」の時代1900−1927
著者 山田 登世子 (著)
文語から口語へと日本の文学が移りゆくなか、フランスから脈々と注ぎこまれた都市的詩情とは何だったのか。その媒体となった雑誌『明星』や作家などを通じて、「フランス憧憬」が生ん...
「フランスかぶれ」の誕生 「明星」の時代1900−1927
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商品説明
文語から口語へと日本の文学が移りゆくなか、フランスから脈々と注ぎこまれた都市的詩情とは何だったのか。その媒体となった雑誌『明星』や作家などを通じて、「フランス憧憬」が生んだ日本近代文学の系譜を描く。【「TRC MARC」の商品解説】
「フランス憧憬」が育んだ近代日本文学の系譜
明治から大正そして昭和に向けて、文語から口語へと日本の文学が転換していく中で、フランスから脈々と注ぎ込まれた都市的詩情とは何だったのか。その媒体となった画文交響の雑誌「明星」と、キーパーソンとしての“編集者”与謝野鉄幹、そして、上田敏、石川啄木、北原白秋、永井荷風、大杉栄、堀口大學らの「明星」をとりまく綺羅星のごとき群像を通じて、「フランス憧憬」が生んだ近代日本文学の系譜を描く。【商品解説】
「フランス憧憬」が育んだ近代日本文学の系譜
明治から大正そして昭和に向けて、文語から口語へと日本の文学が転換していく中で、フランスから脈々と注ぎ込まれた都市的詩情とは何だったのか。その媒体となった画文交響の雑誌「明星」と、キーパーソンとしての“編集者”与謝野鉄幹、そして、上田敏、石川啄木、北原白秋、永井荷風、大杉栄、堀口大學らの「明星」をとりまく綺羅星のごとき群像を通じて、「フランス憧憬」が生んだ近代日本文学の系譜を描く。【本の内容】
著者紹介
山田 登世子
- 略歴
- 〈山田登世子〉フランス文学者。愛知淑徳大学名誉教授。著書に「メディア都市パリ」「モードの帝国」「娼婦」など。
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激しくも“かぶれ”る
2016/10/26 00:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コピーマスター - この投稿者のレビュー一覧を見る
新しい音楽、新しい絵画、新しい詩に直面する当時の文士たちの興奮が伝わってくる。思えば本書はノンフィクションのはずが語り手の山田登世子氏がいつしか七五調になっているせいもあったかも知れぬが…。とりわけ関心なのは明治・大正の日本人がフランスの単なる猿真似にとどまるにはあまりも才能が有りすぎたせいであろうか彼らが異文化の急速な吸収と行動力をあますところなく発揮するところはには目を見張るものがある。「明星」や「スバル」に始まり上田敏や堀口大學の訳詩に至ってはもうひとつのパラレルワールドであろう。芸術の新しい潮流をも商業目線な受容に収斂してしまいがちな昨今の軽薄な傾向とは一線を画す激しい没入というものがここにある。斯ういう深め方というのは戦後の武田泰淳や竹内好の中国に対する向き合い方に通ずるものが感じられる。古き日本人というのはこれほど恰好よく「かぶれ」ることができたのであってその才能とバイタリティーと文化的強靭さには羨望を感じざるを得ない。さて本書のような硬派の書物を完読できたのには山田登世子氏の美文の力によるところも大と附言しておきたい。