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商品説明
その病に、理由あり。糸瓜、芍薬、甘草、肉桂皮、薄荷葉、檳榔子、撫子、杏仁…女薬師・真葛が薬草を通じて、隠れた悩みを解きほぐす―。【「BOOK」データベースの商品解説】
妊娠したという幼い娘が持参した丸薬の秘密。薬種屋の主が、仕入れの旅に出ないと言い出した理由…。女薬師・真葛が薬草を通じて、隠れた悩みを解きほぐす、心に沁みる時代小説。『読楽』掲載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
その病に、理由あり――。妊娠したという幼い娘が持参した丸薬の秘密。薬種屋の主が、仕入れの旅に出ないと言い出した理由。どんな薬を煎じても一向に治らない咳病とは……。京都・鷹ヶ峰で幕府直轄の薬草園を営む藤林家で養われた女薬師・元岡真葛が、薬草を通じて隠れた悩みを解きほぐす。『若冲』の著者が贈る、心に沁みる絶品時代小説。【商品解説】
京都・鷹ヶ峰にある幕府直轄の薬草園で働く女薬師・元岡真葛が、持ち前の聡明さと豊富な薬草の知識を駆使して事件を解決する。【本の内容】
収録作品一覧
糸瓜の水 | 5−46 | |
---|---|---|
瘡守 | 47−86 | |
終の小庭 | 87−129 |
著者紹介
澤田 瞳子
- 略歴
- 〈澤田瞳子〉1977年京都府生まれ。同志社大学大学院博士前期課程修了。専門は奈良仏教史。「孤鷹の天」で中山義秀文学賞、「満つる月の如し」で本屋が選ぶ時代小説大賞ならびに新田次郎文学賞を受賞。
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紙の本
渋い仕上がりの短編集
2015/12/21 17:45
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
安易に甘い結末に流れないのはこの作家の長所だと思うが、それにしても暗めの雰囲気の話が多かった。子どものためにわざとまちがった毒草を食べる母親、治る見込みのない梅毒を抱えた夫婦、過去に男に裏切られたことで怨念を胸に住まわせてしまったままの老女…。細部まで丁寧に描き込まれているとは思うが、現在の読書気分には合わなかった。じっくり読める時向け。
ただ、暗いといっても、主人公自身とそういった人々が深い関係になるわけではなく、むしろ主人公は通り過ぎていく者のような視点で見ているので、読んでいてそれほど重苦しくはならない。その加減がうまいといえばいえる。
紙の本
次も楽しみです
2016/10/29 00:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Chocolat - この投稿者のレビュー一覧を見る
この「京都鷹ケ峰御薬園日録」が、シリーズ化したのには、ちょっと驚きました。
澤田瞳子さんって、もう少し前の時代が専門なんだと思っていたので…
なんとなく「御宿かわせみ」シリーズを思い出してしまいましたが、大立ち回りなどもなく、こちらは、もっぱら、主人公の心象的解決という感じで、人によっては、終わりがスッキリしないと、思う人もいるのでは?と感じました。