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紙の本
皇室一五〇年史 (ちくま新書)
近現代の皇室問題に精通する2人のジャーナリストが、皇族制度、結婚、外遊や財産といったテーマ別に皇室150年の歴史をひもとき、知られざる皇族の真実の姿を描き出す。【「TRC...
皇室一五〇年史 (ちくま新書)
皇室一五〇年史
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商品説明
近現代の皇室問題に精通する2人のジャーナリストが、皇族制度、結婚、外遊や財産といったテーマ別に皇室150年の歴史をひもとき、知られざる皇族の真実の姿を描き出す。【「TRC MARC」の商品解説】
皇族制度、結婚、外遊や財産などのテーマ別に歴史をひもとき、皇族の真の姿を描き出す。皇室問題の全貌を明らかにする決定版入門書。【本の内容】
著者紹介
浅見 雅男
- 略歴
- 〈浅見雅男〉1947年生まれ。著述家。出版社で雑誌、書籍の編集に従事するかたわら近現代史の研究に取り組む。
〈岩井克己〉1947年生まれ。朝日新聞記者。皇室担当特別嘱託。2005年度新聞協会賞受賞。
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紙の本
落とし穴がある本
2016/05/18 00:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本には英親王と梨本宮方子女王との成婚が「『日韓融和』の象徴として垠と日本の女性皇族の結婚が図れ」た結果であるように書かれているが、参考文献としてあげられている「李方子」と「朝鮮王公族」をどう読めば、そんな20年以上も前に「梨本宮伊都子妃の日記」が出版される以前の古い言説が蒸し返されるのか、理解出来ない。この成婚が方子女王の成婚相手として英親王に白羽の矢を立てた梨本宮家のゴリ押しで成立した事は定説ではないか。
「朝鮮王公族」は優れた点が多々あると同時に関連する史料がないからか、安易に「皇室ジャーナリスト」と称した河原敏明の「昭和の皇室をゆるがした女性たち」や週刊誌の記事を参照した点があり、王公族の成婚についての記述にも納得出来ない箇所があるが、英親王の成婚に関しては特におかしな事は書いていないから余計だ。
林鍾国の「親日文学論」に引用されている李光洙が朝鮮語雑誌の「三千里」に寄稿した「内鮮一体」の文章の中に「このことは総督府が話してもよいと言ったので」と前置きしてから天日槍と高野新笠について書いているところを見ると、この「ゆかり」を言及する事はタブーだったのだろうか。
以前、読売新聞が既に部分的には公表されていた昭和18年の三笠宮崇仁親王の南京での講話を「スクープ」だと言って大騒ぎした事があるが、この本では、その時の読売新聞や「母宮貞明皇后とその時代」と同様、阿部信行文書の中から発見されたかのように書いている。浅見雅男氏が勤務していた文藝春秋社の「諸君!」で柴田紳一氏が批判して「日本近代史研究余録」に再録した「『三笠宮文書』ー読売スクープの幻」に書かれているように、当時の防衛庁防衛研究所に所蔵された文書が既に紹介されていたというのが「真相」なのに、何故こんな事を書くのだろうか。「李方子」の著者の小田部雄次氏の「皇族」には「かの津野田が印刷して若手将校に配布し、戦後、防衛研究所で発見された」とある。そう言えば岩井克己氏が勤務していた朝日新聞も読売新聞に習って?「古代オリエント史と私」に部分的に紹介されている文書を「新発見のスクープ!」であるかのように大々的に紹介していたものだ。
「公爵家の娘」以来、皇族や華族について何冊も著書がある浅見氏や朝日新聞の皇室番の編集委員出身者として今でも「皇室担当特別嘱託」と著者紹介にある岩井氏でも、それ以外ではともかくとして、こういう信じられない落とし穴がある本を書くというわけだ。