紙の本
道具本の傑作
2016/08/26 14:22
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投稿者:アキウ - この投稿者のレビュー一覧を見る
冒険写真家、石川直樹の旅道具エッセイ。
私は登山はしませんが、それでもいい感じの道具がたくさん出てきて、うれしいやら困るやら。
ソレルのスノーブーツ、ダナーライトの靴、グレゴリーのバックパック…。
高城剛『LIFE PACKING』に並ぶ、道具本の傑作。
また、極地のトイレ事情に関する話も面白かったです。
ナルジンボトルに…とか。
「尻を拭くものがない場所と、人間が生きていけない場所は、完全に重なると思うのだ。人間は尻を拭かないと生きていけない動物で、それに使用するものがない場所には暮らしが根付かない。」
名言!
紙の本
写真あり、イラストありの山道具エッセイ本
2021/12/26 14:35
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投稿者:ひでくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
山道具が好きか否かで評価は分かれますが、私は好きなので、この評価です。ご自身が使っている山道具をエピソードを交えて書かれているエッセイです。カメラの紹介やエックス線ガードなど、写真家ならではの持ち物が興味深かったです。写真やイラストもありますし、2015年のK2遠征の話やそのときの写真、解説も収録されています。私は写真集K2と一緒に買いました。写真集は何も解説がないのでこの本と一緒に読むことで、どんな場面の写真かが分かり、より楽しめました。
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著者が使った道具から、K2長期遠征の様子がうかがえる。特殊な状況下、限られた持ち物、その中で少しでも快適に、ストレスを減らして過ごす助けとなるモノたち。登山なんて縁がないけれど、モノに纏わる記憶や経験を読むのは、とても面白い。
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石川直樹の写真は作品ではなく記録だ。美しい写真だが、それは自然の美しさだ。彼はある種機械的にシャッターを切っているだけだ。
しかし僕に彼の写真はアートに見える。ヒマラヤでの撮影は過酷だ。そこで彼は道具を使う。使うことは彼の独創性を発揮することであり、長年の経験知を披露することだ。そこに「絶対撮りたい」という彼の病的な創作欲が加わって生まれた写真には情念が宿る。「シャッターが凍った」時なんてもはや写真が取れないのに、彼は限界を突破しようと試みる。何と愛おしい、ピュアな想いだろう。撮れなかった写真が背後に生きているから、記録だと言い切れない。かっこいいなぁ。
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極地や高地や僻地で生活するための知恵と
著者の実体験に基づき
長年使い込んだ道具や
新たに導入された道具などが
K2遠征の記録とともに綴られている。
富士山にすら登ったことのない私が
8000m級の山ではこの靴とウェア!と
紹介されてもなんの役にも立たないかもしれないが
いつ命を落とすかもしれない高地で
この道具のこんなところが役に立つ、という
実体験に基づいた道具の話は
やっぱり面白い!
こんなサバイバル感覚、身につけたいなぁ。。
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ヒマラヤの8000m級等を登っている冒険写真家?の筆者が、K2挑戦時を中心に道具を紹介。 Black DiamandとNorth Faceを中心とした装備。
道具に対する筆者なりの見解や、ベースキャンプでのすごし方や排泄の事等登頂記では触れない事柄が面白い。極限環境での写真が写ルンですとは、実践的。
テント自体に触れてないのは、登山隊が用意し自分で選ばないからか?
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エベレストやK2登攀した写真家が語る山道具論。どうして山の道具はこうも所有欲を刺激するのだろうか。ナルゲンボトルの使い方は衝撃。
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山では、道具が無い道具始まらない。ヒマラヤの道具は、凄まじい。日常と、非日常の、狭間だ。重くても、持って行かない訳にはいかない物があるんだ。極限を経験しているので、拘りにも納得。
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「ぼくの道具」というタイトルだけで借りたので、登山に関する道具が載っているとは思いもしなかったけれど、読むと面白いじゃありませんか。
極地や超高山の探検は、最近はよくTVで見たりします。
厳しい自然の中を歩く、キャンプをする、なんてことの実際の大変さは全く想像できないけれど、
本書を読んで装備や衣類、キャンプ生活、登頂したときのことなど すこし身近にわかるようになりました。
著者が、始めてかった物、長く愛用しているもの、最新のテクノロジーが使われていて新しいものに買い替えたほうがいいもの、
日本で調達、現地で調達、いろいろあるんですね。
ちょっとほしくなるものもありましたが、どこで使うのって 突っ込まれそうです。(*^_^*)♪
探検家たちが どうして、先に進まないのか? どうして引き返すのか? どうしてベースキャンプにずっといるのか? その時何が起こっているのか?
これからは、TVを見るのが ん倍楽しくなりそうです。
著者のサイトとブログには すてきな写真が! → URLはこちら http://www.straightree.com/ 『NAOKI ISHIKAWA WEB SITE 』 : ・ URLはこちら http://www.littlemore.co.jp/foreverest/ 『ブログ 』 :
2017/10/29 予約 11/3 借りる。11/12 読み始める。11/19 読み終わる。
内容と著者は
内容 :
極地への旅と独自の表現活動で人気の写真家が、テントや靴、衣服から、カメラ、薬、食品まで、長年愛用する旅道具の数々を写真とエッセイで紹介する。
K2登攀記も収録。見返しに写真あり。『ウェブ平凡』連載に加筆し書籍化。
著者 : 石川直樹
1977年東京都生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。写真家。
「NEW DIMENSION」「POLAR」で日本写真協会新人賞、講談社出版文化賞受賞。
URLはこちら http://www.straightree.com/ 『NAOKI ISHIKAWA WEB SITE 』 : ・ URLはこちら http://www.littlemore.co.jp/foreverest/ 『ブログ 』 :
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かなり本格的な道具が多いですが説明が面白くすらすら読んでしまいました。極地のトイレ事情は大変ですね。
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やばいかっこよすぎる石川直樹。すき。
旅は、スーツケースではなく、ノースフェイスのドラムバッグ。
スーツケースは、でかいし、持ち運びしにくい。
平坦な場所でしか役に立たない。ひとり旅にはスーツケースは向かない。
同じ理由でスーツケースは使ってないので、うんうん!と頷きながら読んだ。
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低山うろちょろし始めたばかりだけど参考になる。
さっそくCRAZY CREEKの椅子を購入した。
P178に出てきた三國万里子さんのセーターって、三國万里子のうれしいセーターに出てきたやつだ!と思って本棚から引っ張り出してきてそれも本棚登録した。
読書してるとこうゆうのが楽しい。
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ポメラ 2か月間日記をつけられる
5000m以上の高所では免疫機能が低下し風邪がなかなか治らない
6000m以上の山ではダウンのワンピース The North Face「ヒマラヤンスーツ」
「ヒマラヤンパンツ」「ダウンシューズ」
ストレッチフリース上下
アンダーウエア モンベル ゼロポイント Smart Wool
8000m以上の三重靴 インナー/アウター/カバー 10万円以上
5本指ソックス+アンダーソックス+スマートウールの極厚ソックス
顔にはKIEHL'S ULTRA FACIAL CREAM
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極地を旅する写真家はどのような道具を使っているのか?
地球上のあらゆる場所への旅と独自の表現で注目される写真家・石川直樹が、ヒマラヤの8,000m峰、K2登攀に携えた愛用の道具を紹介する。装備や衣服はもちろんのこと、テント内での娯楽、食品や日焼け対策用品まで、すべての道具の、愛用の理由を綴った体験的道具論。K2登攀記も。
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昨日、日本最北端に行ってきた。シンプルに、自然がいちばん、なんて普段思っているが、極寒と強風で体温がみるみる奪われ、海に落ちれば即死するだろう、というような、シンプルに自然のままにいたら命が危ないようなところだ。
いわゆる「自然」、という言葉の持つ生ぬるさと、本当の自然の怖さを少し理解できた。
本書は、ヒマラヤのような極地の経験から、まず自分自身を変化させ、生きるための知恵を身につけようとした上で、さらに適材適所の道具を使う、というスタンスで選ばれた道具を紹介している。
僕は山岳系はやらないから、ピンとこない道具もあるけれど、オートバイでのキャンプ旅が好きだ(った。今は全然行けないのだ)から、テントとかストーブとか寝袋とかはたまらない。山で仕事をするが電源があやういからポメラを使うとか、マイナス40度にもなるところで壊れないカメラとして「写ルンです」を持って行くとか(確かに昨日ぼくのiPhoneは寒さで突然停止した)、ナルゲンボトルはナルジンボトルというのだとか、冬虫夏草で血行を良くするのだとか(外国人はその目的でバイアグラを持ってたりするそうだ)。アイテムの紹介ばかりでなくて、山での暮らしを紹介してくれる。すぐ影響される僕は山登りをしてみたくなったりするのだが、でもやらないだろうな。
絞りきったあとの必要な道具、ってかっこいい。