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紙の本
怪しいものたちの中世 (角川選書)
著者 本郷 恵子 (著)
山伏、占い師、ばくち打ち、勧進聖…。日本の中世に暗躍した「怪しいもの」は、殺伐とした環境に置かれた民衆に希望と喜びを与えた。中世の「宗教」の果たした知られざる効用を、豊富...
怪しいものたちの中世 (角川選書)
怪しいものたちの中世
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商品説明
山伏、占い師、ばくち打ち、勧進聖…。日本の中世に暗躍した「怪しいもの」は、殺伐とした環境に置かれた民衆に希望と喜びを与えた。中世の「宗教」の果たした知られざる効用を、豊富な事例から解き明かす新しい中世史。【「TRC MARC」の商品解説】
日本の中世に暗躍した「怪しいもの」とは何者か。山伏、占い師、ばくち打ち、勧進聖……。神仏の威光を利用した彼らの活動は多様であり、心の平安を与える方法は多岐にわたる。一見すると詐欺のようにも思えるが、殺伐とした環境に置かれた人々に夢見る喜びを感じさせ、人間らしい感情や希望、未来について考える機会を与えていたのだ。中世の「宗教」の果たした知られざる効用を、豊富な事例から解き明かす新しい中世史。
〈目次〉
はじめに
第一章 中世の博打
身ぐるみはがれた姿/天竺冠者事件/『古今著聞集』の天竺冠者/博打の聟入り/甲子のお祈り/親王を騙る/平泉の姫宮/文覚の書状/大山の王子と平泉の姫宮/博打と山伏/山伏・鋳物師・遊女
第二章 夢みる人々
夢の力/夢語り共同体/摂関家の浮沈/清盛のクーデター/木曽義仲と松殿基房/源義経の登場/九条家の夢/占筮と夢/近衛基通と後白河院/和漢の藤と松/日輪を抱く兼実/死相をみる/霊魂の評価/九条家と中原家/大地震と夢/正夢と偽夢/頼朝追討と夢/ついに摂政・氏長者に
第三章 勧進の時代
罪にはよも候はじ/永観と念仏信仰/来迎・往生・救済/永観の出挙/財貨・福・徳/東大寺別当としての永観/算をおく人/東大寺大勧進/天狗にさらわれる/周防国の経営/平等の感覚/多様な信仰/東大寺との対立/救済の欺瞞/中原師員と専修念仏
第四章 異形の親王
家族の辺境・家庭の境界領域/以仁王と八条院/以仁王の死/以仁王生存説/北陸宮/土御門天皇の系譜/以仁王の姫宮/姫宮と春華門院/包囲される姫宮/親王・内親王/母系から父系へ/待賢門院と叔父子/皇子女の立場/平清盛の落胤説
第五章 法勝寺執行の系譜
六勝寺の造営/法勝寺の組織/御願寺の執行/政経・増覚・信縁/俊寛/信西の息子静賢/後白河院側近としての静賢/法勝寺執行静賢/脳円/章玄と九重塔/章玄と能円/尊長/承久の乱と尊長/潜伏する尊長/京都における捕縛/北条義時毒殺説/怨霊の出現/その後の法勝寺執行
おわりに
参考文献
あとがき【商品解説】
目次
- はじめに
- 第一章 中世の博打
- 身ぐるみはがれた姿/天竺冠者事件/『古今著聞集』の天竺冠者/博打の聟入り/甲子のお祈り/親王を騙る/平泉の姫宮/文覚の書状/大王の王子と平泉の姫君/博打と山伏/山伏・鋳物師・遊女
- 第二章 夢みる人々
- 夢の力/夢語り共同体/摂関家の浮沈/清盛のクーデター/木曽義仲と松殿基房/源義経の登場/九条家の夢/占筮と夢/近衛基通と後白河院/和漢の藤と松/日輪を抱く兼実/死相をみる/霊魂の評価/九条家と中原家/大地震と夢/正夢と偽夢/頼朝追討と夢/ついに摂政・氏長者に
著者紹介
本郷 恵子
- 略歴
- 〈本郷恵子〉1960年東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学史料編纂所教授。日本中世史専攻。著書に「中世公家政権の研究」「将軍権力の発見」「蕩尽する中世」など。
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怪しい人たち
2020/06/29 05:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
中世の詐欺師や自称皇子女など普通ではない人たちや夢を見て語り合う貴族たち、認知されない宮など教科書には出てこないような中世のリアルに触れることができた気がする
紙の本
騙されてみるのも楽しかったかも知れない
2022/01/11 22:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
もちろん中世には新聞もテレビもインターネットもなく、善男善女をだます悪い奴らもはびこっていた。でも、騙されてみるのも楽しかったかも知れない、ひょっとすると羨ましい時代だったのかもしれない
紙の本
どこからでも読めるが、ハードルは少し高め
2016/08/09 19:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
研究者の本なので、軽めの本といえども読者に基礎的な教養と知識とは要求してくる。文章は素直で読みやすいが、内容にはもう少しひねりや外連が欲しいところ。