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- カテゴリ:一般
- 発売日:2016/01/15
- 出版社: 朝日出版社
- サイズ:19cm/253p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-255-00905-6
読割 50
紙の本
触楽入門 はじめて世界に触れるときのように
著者 テクタイル (著)
つねにネットに接続し、皮膚感覚を失ってゆく私たち。もしも触覚がなくなったら? 触覚は「五感の交差点」? おでこが網膜のかわりになる? 「触れる」ということの面白さを紹介し...
触楽入門 はじめて世界に触れるときのように
触楽入門
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商品説明
つねにネットに接続し、皮膚感覚を失ってゆく私たち。もしも触覚がなくなったら? 触覚は「五感の交差点」? おでこが網膜のかわりになる? 「触れる」ということの面白さを紹介します。【「TRC MARC」の商品解説】
つねにネットに接続し、皮膚感覚を失っていく私たち。
さわってないのに、わかったつもりになっていませんか?
・触覚の錯覚は50種類超!
・さわり心地が思考をつくる?
・握手をするとき、握っている? 握られている?
私が感じている「触感」を記録・再生して、だれかに伝える。そんな装置を開発した著者が、触感の科学からモノ、心、身体、アートまで、忘れられている「触感の世界」をご案内します。
私が感じる「この感覚」のふしぎに、目をひらく――触感テクノロジーの最前線!
この本は、触れるということの面白さを、だれでも気軽に試せる「問い」の形で紹介してゆきます。触感を意識化するための実践トレーニングや、身体を動かして試してもらう項目もあります。(…)本書を読んでいるみなさんが自分自身で感じながら考える、能動的に遊べる本として使っていただければと思います。(「はじめに」より)
触感により引き起こされる情動は、理屈を超えた実感として、私たちの深いところに届く(…)それは、この世界に受け入れられているという感覚をもたらし、私たちの毎日を支えるものになるでしょう。(終章より)
★14ページにわたる「触感年表」(監修:山本貴光)を収録!
★本書の内容の一部
・もしも触覚がなくなったらどうなる?
・人に信頼してもらうには、手があたたかい方がいい?
・ノイズがあったほうが感覚がするどくなる?
・目の見えない人が描いた触感の絵?
・触覚は「五感の交差点」?
・心が「ざらざら」するとき、実際に触感としてざらざらを感じている?
・テディベアに触れると死への恐怖がやわらぐ?
・他人の身体に起きた触覚を自分のものとして感じられる?
・周辺視野を指でたどると、身体感覚が拡張する?
・おでこが網膜の代わりになる?【商品解説】
目次
- ■はじめに ――触楽への招待状
- ■1 触れるってどういうこと?
- ■2 私たちは外の世界をどのように知る?――科学からみた触覚
- ■3 なにかを感じるとき、いったいなにが起きている?――共通感覚としての触感
- ■4 触感は世界と「わたし」をつなげている
- ■5 実在感をつくり出す―テクタイル・ツールキットの発明
- ■終章 触感の未来
- ■付録 触感年表
著者紹介
テクタイル
- 略歴
- 1979年、島根県生まれ。2008年、東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。同年、民間企業において触感評価技術の開発に従事。2012年8月より、共同研究先であるColumbia University Medical CenterにてPostdoctoral Research Fellow。Fishbone Tactile Illusionを心理学・工学の観点から評価した研究を発展させ、メルケル細胞の生理学研究に従事。現在はJST-ACCELプロジェクト「触原色に立脚した身体性メディア技術の基盤構築と応用展開」の特任研究員として参画。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科にて特任准教授(非常勤)。教務・学務の傍ら、2007年に立ち上げたテクタイルの活動を通じ、触感デザイン普及にも携わる。
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書店員レビュー
きっと、世界に触れたくなる。
ジュンク堂書店ロフト名古屋店さん
目で感じる視覚や、耳で感じる聴覚と違い、感覚器が全身に散らばっている触覚は、一言でそれを定義するのが難しい。
もちろん、指や体の一部で何かを触れたときに感じられる感覚も触覚の内だが、「お腹が空いた」と感じる内臓感覚や、運動したときにわかる筋肉の感覚(固有受容感覚という)も触覚の内に入るからだ。
このようにあらゆる場所で感じることができる上、しかもその触覚イメージは他の五感と混じりあったり、感じる人の記憶と絡み合うことによって多様な変化を見せる。
要するに、感じ方には個人差があるのだ。
こういった取り出すのが難しい主観的な感覚である触覚は、客観性を重んじる科学では扱うのが難しく、いまだ解明されていない部分が多い。
その未知なる感覚・触覚について、深いところまで丁寧に「触れて」いるのが、本書である。
ページを捲る度、難しい理屈が解きほぐされていく感覚や、眠っていた触覚が研ぎ澄まされていくような感覚を是非味わってほしい。