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商品説明
気付いたら、けっこう“いいとし”になっちゃってたんだ。でもまだ大丈夫、もう少しいける−。人生の「秋」をむかえた大人たちの、ほろ苦く、そして甘やかな6編の物語。『小説現代』掲載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
もう若くない、まだ若い、そんな複雑な気持ちを抱えた、人生の折り返し地点にきた女と男が抱える様々な問題――家族、仕事、そして恋愛――を切り取る、短編集。「たそがれどきに見つけたもの」「その日、その夜」「末成り」「ホール・ニュー・ワールド」「王子と温泉」「さようなら、妻」
「たそがれどきに見つけたもの」――SNSで高校時代の友だちに久しぶりに再会。彼女はまだ、そのときのことを引きずっているようで。
「その日、その夜」――きむ子は思った。(お尻、出したまま死ぬのはいやだなあ)と。
「末成り」――ちょっと話を盛りすぎちゃったかな……ゼンコ姐さん―内田善子は家に帰って、服を脱ぎ濃いめのメイクを落としながら考える
「ホール・ニュー・ワールド」――コンビニのパート先でちょっと話すようになった朴くんに、淡い恋心を抱く智子。朴くんも、やぶさかではないんじゃないかと思っている。
「王子と温泉」――結婚して、子どもが生まれてから初めてのひとり旅。夫と娘に送り出されて行った先は、贔屓にしている”王子”との温泉ツアーだった。
「さようなら、妻」――1985年、6月。妻と初めてふたりきりで会った日。彼女はあじさい柄のワンピースを着ていた。【商品解説】
目次
- 「たそがれどきに見つけたもの」
- 「その日、その夜」
- 「末成り」
- 「ホール・ニュー・ワールド」
- 「王子と温泉」
- 「さようなら、妻」
収録作品一覧
たそがれどきに見つけたもの | 5−36 | |
---|---|---|
その日、その夜 | 37−68 | |
末成り | 69−102 |
著者紹介
朝倉かすみ
- 略歴
- 〈朝倉かすみ〉1960年北海道生まれ。「コマドリさんのこと」で第37回北海道新聞文学賞、「肝、焼ける」で第72回小説現代新人賞、「田村はまだか」で第30回吉川英治文学新人賞を受賞。
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