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市場の倫理統治の倫理 (ちくま学芸文庫)
人類には、「市場の倫理」と「統治の倫理」の2種類のモラルの体系がある。古今東西の道徳律をこうした相対立する原理に分類し、いつ、どういう場合に、どちらの立場を優先させるべき...
市場の倫理統治の倫理 (ちくま学芸文庫)
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商品説明
人類には、「市場の倫理」と「統治の倫理」の2種類のモラルの体系がある。古今東西の道徳律をこうした相対立する原理に分類し、いつ、どういう場合に、どちらの立場を優先させるべきか、具体的な問題に即して考察する。〔日経ビジネス人文庫 2003年刊の改訂〕【「TRC MARC」の商品解説】
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現代社会におけるモラル体系を紹介し、社会におけるそれらモラルの優先度を考察した興味深い一冊です!
2020/04/13 11:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、人間社会における重要な二つのモラル体系を紹介し、社会におけるそのモラルの優先度の選択の仕方を考察した画期的な書です。同書において著者は、「人類には二種類のモラルの体系があり、一つは商取引など他者との協力関係を築くのに必要とされる<市場の倫理>であり、もう一つは集団の秩序を維持するための<統治の倫理>である」と説いています。そして、「この二つの道徳が混同されたとき、国家から企業まで、あらゆる組織に不正が生じる」と主張します。同書では、プラトン、老子をはじめとした古今東西の道徳律をこうした相対立する原理に分類し、いつ、どのような場合に、どちらの立場を優先させるべきなのか、ということを考察した興味深い一冊です。なかなか読み応えがあります。
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自ら考えることができる人の稀な著作
2016/06/18 07:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タヌ様 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は複数者の対話編型の著作であり、散漫になりがちなテーマを異なる視点から論じている労作である。実際に、このような組み立てを行うのは相当な困難をともなうものであり、力量なくして不可能なものである。
倫理は哲学とは異なり、人が人の世界で生き抜く道徳律といったもので、真・善・美を定立する哲学とは論じる方向が違い、また扱う素材も具象物であったりする。この点を無視し哲学書みたいな評価は間違いである。当然ながら内容も日常的な米国のテレビなど実例があっても何もおかしくないのである。また読めばわかるが本書はギリシャからの西洋古典哲学を踏まえて、はずれること無く論述がおこなわれている。
本書の白眉は、自ら考えを構想して、市場(商業)と統治という褪せることの無い現実の機能を異なる視点を対峙させて多様な側面を示し、人々はそれぞれのプレイヤーとして意識して、異なった倫理観に立つ必要があることを示しているのである。
大方、このレベルは誰か大御所のパクリや援用でしかなく、独自の視点ではない。アカデミアの人は参考文献に記載された大御所からの引用数や難解な哲学用語が何か裏付けであるかのような捉え方をする人が多いけど、独自性などない。ただの知識過剰でしかなく、良く知っているけど、自分の独自性や創造性が無い人たちでしかないのである。
まさに対極の著作である。
紙の本
プラトンの洞察力
2018/08/24 10:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
職業別階級制度が統治者活動と商業活動の分離を確保したという歴史及び取引することと占取することという人間の生まれながらの能力を様々な引用を通して、統治者倫理と商業倫理の共生と理解を深めていこうと試みている書。意外とおもしろく読めた。