世界が終わる前に （ＢＩＳビブリオバトル部）

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人生を決めた本ってなんだろう。本を日常的に読む読まないに関わらず、誰しも一冊くらいはそんな本があるのではないか。それはやはり中高生の時期に出会うことが多いと思うし、ワシもそうだし、そのまま本作の舞台にあてはまる。 登場人物たちの本への想いを読んでいると自分の初心を思い出す。そして今回のメインはミステリー。ミステリーの紹介ってすごく難しいが、手練手管で面白く見せている。さらにミステリーという世界に囚われたある種の“偏執狂”の突拍子もない行動を、ミステリーに絡めて堪能できるのも面白い。

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ミステリーを扱う話なので今までの主人公と相手の男の口語の1人称の記述を利用したトリックとして書かれているが、トリックとしてはイマイチかな。まあ、ＳＦ以外のミステリーの薀蓄まで幅広く語られているのは作者の幅広い読書遍歴の証であり、紹介された本は確かに魅力的であるし、本格的なミステリーでもないライトノベルも分け隔てなく面白いものは面白いというスタンスは共感できる。

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ビブリオバトルシリーズ第三弾。
今回はミステリ仕立て。あとがきにもある通り、番外編である「空の夏休み」は単体でも楽しめるが(特にオジサン達の特撮話などは面白い)、本編の伏線になっていて楽しい。
本編もミステリ要素は多い。入れ子構造の不自然さには気がついたが、オチには驚いたしそこからの追撃も良い感じに騙された感がある。
読みたい本が増えるので面白い本を探している人にはオススメ。
本編に書いてあったが「人生を決める1冊」は、私の場合エラリークィーンの「Xの悲劇」。

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今回はミステリーがメインだったけど特撮の話もいっぱいですごく楽しかったーー！！コミケの話はほんと痛いほどわかると思ったけど書いてる人がコミケ参加してるのね…！あの文体がどうしても馴染めなかったんだけど、今回はそれが伏線だったのでやられたと思った！うすうすおかしいなとは思ってたいたけどまさかこんな結末だとは思わなかったです！読みたい本も増えたと同時に、わかるわかる！って本もあるので本好きにはたまらないんじゃないかなあと思います。

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楽しみに楽しみにしていたＢＩＳシリーズの三巻目。
楽しみにしていたミステリくくりのビブリオバトルはいつも通り面白かったけど、今回の肝はこの物語自体をミステリ構造にしたこと。前情報とこのシリーズの構成からしてあのトリックを使ってくるだろうと予測していたのに、そっちかー！　と騙された。そしてそれと共に訪れるあの告白の衝撃が混然一体となって爽快なカタルシスを得られた。その後にとある子が指摘していた通り、この巻のキーパーソンはなんて厄介な生き方を……と思うんだけど、二人が自分は幸せだと思うなら外野がやいやい言うことじゃないんだろう。
そしてラストがまた！　予想はしてたけどいよいよ来たか、と(笑)

自分は読書は個人的な行為なんだし読みたい本読めばいいじゃん、ビブリオバトルなんて別にーと思っていたけど、実際バトラーやってみて、そしてこの作品を読んでみて、ああ、ビブリオバトル、ありかもなと感じるようになった。

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ビブリオバトル本3冊目
コミケの出てくる番外編も掲載。
今回はビブリオバトルの他に若干ミステリ仕立て。
さらには恋愛話もプラスされてます。
このシリーズを読むといろんな本を読みたくなります。

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BISシリーズ3作目。
「ミステリ」をテーマとした作品。
ビブリオバトルで取り上げられている作品も面白いが、ストーリー自体もミステリ仕立てになっていて、前作までとは少し読んでいる感覚も違うところがあり、新鮮だった。
4作目につながる終わり方で、続きが気になるところも◎。

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つまりこれはミステリーだ。

作品内で「イニシエーション・ラブ」が紹介されていましたが、これもまた伏線ですね。
この本を読み終わった後も、きっと最初から読み返してみたくなるでしょう。


高校生が主人公だけど、肉体関係も許容、チョコレートリキュールも許容。
あくまで作品中のできごとです。かな。

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ああ、こんな本読むんじゃなかった……と激しく後悔してしまいました。だってこんなの読んだら、ただでさえ莫大な量になっている「読みたい本」がまた増えてしまうじゃないかっ！　しかもこれもシリーズ三作目だったんですね。前作も読まないといけないじゃないかっ！
ミステリはそこそこ読んでいるので、ここで紹介されているものはだいたい押さえていましたが。SFはけっこう未踏の地です。なのでいろいろ気になる本が……ほんっと、どれもこれも面白そうですよねえ。やたらと長いタイトルのラノベ（笑）もまた気になる！
ストーリーもちょっとミステリ的な部分があって、その伏線には「なるほど！」と。それにしてもあのチョコレートは……ねえ？　あれはあまりにもひどいですよ（笑）。

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BISﾋﾞﾌﾞﾘｵﾊﾞﾄﾙ部第三弾です。
ちょっと、ペースダウンしたのかな、という印象をうけました。
それでも、「次は、どんな本が紹介されるのだろう」という思いに引きずられて
結局最後まで引っ張っていかれました。

たまたまだけれど、この本と同時に
「戦地の図書館　海を越えた一億四千万冊」　ﾓﾘｰ･ｸﾟﾌﾟﾃｨﾙ･ﾏﾆﾝｸﾞ　松尾恭子訳　
も読んでいた。（東京創元社さんです）
「本」というものが、人間の「生きること」と密接につながっている
という共通点では全く同じである
かたや、「小説」という形で
かたや、「ﾉﾝﾌｨｸｼｮﾝ」という形で
「本」に対する熱烈な愛を感じた二冊でもあった。

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No.897
1. 目的
　ビブリオバトルの面白さに惹かれた
2. 得たこと
　登場人物の個性豊かなキャラクターがビブリオバトルの中で、本を紹介してくれると、相当読みたくなるから面白い。
3. アイデア
　新井素子さんの「ひとめあなたに」とハインライン「時の門」を読んでみる。

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お話は、大きく2つ。
ネタバレ満載なので、読んでない人はけしてみないでください。

最初はコミケの話し。かなり細かく書いてる。
後半が、ビブリオバトルの話とレズカミングアウト。
ミステリーの題材に合わせて、作品自体も叙述トリックになっているんだけど、おぉって感じではなく、あぁって感じだっただよなぁ。なんか全体的にインパクトが薄い。
あとがきでも書いていたが、作者自身が、SFに比べて、ミステリー自体そこまで読んでいない。そのせいか、情熱が足りないんじゃないかって気がする。

ビブリオバトルでのそれぞれのキャラクターは、作者のそれぞれの面を抜き出して特化させたものだ。そう考えると、もともと薄いミステリー部門を4分割したのだから、薄くなってしかるべきなのかもしれない。

1巻はそんなことないが、2巻と3巻は、同人誌臭がする。内輪でこじんまりまとまってるような、そんな感じだ。

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１巻、２巻共に面白かったので、続けて読んでみた。
ビブリオバトルという、現実の話になっているが、
それでも山本弘さんの良さは変わっていないように思う。
物事の悪い面も良い面も全てさらけ出した上で、
それでも前を向いて生きようとする力強さ。
悪い面だけ見て絶望するのではなく、
良い面を見て希望を見出そうとする姿勢。
それを“現実逃避”と呼ぶかもしれないが、
悪い面しか見ないことこそ、
良い面という現実から逃げていることに他ならない。
そのメッセージは、いつだって一貫している。
　
様々な趣味趣向を持った人物が集まるビブリオバトル部で、
それぞれが本を通じて、自分の思いを表現する。
なぜ、本でなければけないのか。
「私はこう思います」とストレートに言われても、
聞き手はただ受け身でしかない。
しかし、そこに本という物語を介することで、
その人のメッセージを、聞き手は自ら読み取りにいく。
ただ言われるより、自分で気付く方が、
よっぽど胸に響く。
ビブリオバトルは、本を介したコミュニケーション。

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やっぱりちゃんとおもしろい。出てくる本もみんな読みたくなるし。とりあえずは、お噂はかねがね……なのにまだ読んでいない『毒入りチョコレート事件』を買ってみた。

ストーリー自体も最後にあっとおどろく仕掛けが。
どの分野か、ということを書くだけでネタバレになってしまいそうなので、何も言えないけど、あとから振り返ってみると、こまやかに気配りされていることがわかる。おもしろい。