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文庫

紙の本

仇敵 (実業之日本社文庫)

著者 池井戸潤 (著)

いわれなき罪を背負い、大手都市銀行管理職の地位を追われ、地方銀行員となった男。亡き友と己のプライドにかけて、男は復讐を誓う。メガバンクの内幕と、地方銀行の実情を描いた銀行...

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仇敵 (実業之日本社文庫)

税込 652 5pt

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商品説明

いわれなき罪を背負い、大手都市銀行管理職の地位を追われ、地方銀行員となった男。亡き友と己のプライドにかけて、男は復讐を誓う。メガバンクの内幕と、地方銀行の実情を描いた銀行ミステリー。【「TRC MARC」の商品解説】

不正を知ったライバルは謎の死を迎え、庶務行員・恋窪商太郎は“仇敵”への復讐を誓う――今こそ読みたい池井戸潤金融ミステリー【本の内容】

不正を知ったライバルは謎の死を迎え、庶務行員・恋窪商太郎は“仇敵”への復讐を誓う——今こそ読みたい池井戸潤金融ミステリー。【本の内容】

収録作品一覧

庶務行員 7−49
貸さぬ親切 51−92
仇敵 93−136

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みんなのレビュー40件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

銀行員の逆襲パターンは痛快だが、今後は工夫が必要

2016/06/26 22:25

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は人気作家池井戸潤が描く、サラリーマンを主人公とした物語である。その主人公とは池井戸の前職である銀行員である。大銀行の企画部次長をしていた主人公は、行内の悪徳役員を向こうに回して戦った末、敗れて退職したという前歴がある。現在は地銀の支店で庶務行員をしているが、それを秘しての就職である。

 同じ業界なので、庶務行員といえども情報は耳にする。前職での敗戦での悔しさはそう簡単には消えない。若手の営業員には今までの経験の一端を生かして助言を与え、信頼を得る。そうしているうちに敵は近づいてきた。

 ほとんどあり得ない設定ではあるが、主人公の悔しさが徐々に再び敵との戦いに導いているようだ。そこには主人公の意思がにじみ出ているといえよう。この低金利時代では地銀の存在も揺るがす事態に至っている。大手の企業はほとんどが大手の銀行に奪われ、融資先と言えば中小の経営の苦しい企業しか残されていない。

 そこでのビジネスは押される一方である。この状況で主人公は頼られる存在である。また、出身銀行の同僚や部下も主人公に同情的で、隠れて支援もしてくれる。条件が整ったところで逆襲というわけである。どこかで聞いたことのあるようなストーリーであるが、痛快である。しかし、あまり好都合に事が運ぶようでは読者に飽きられよう。

 このパターンは、今後はやや工夫が必要となろう。本書のような単発ものだけでなく、同じ設定を、少し発展させた設定に変え、その後の姿を描く、出身銀行での戦い自体を描くなどのバリエーションを期待したい。

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紙の本

銀行を舞台にした時代劇みたいなもん

2018/05/20 09:19

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る

テレビドラマの「花咲舞」の原作にも使われたという、池井戸潤の『仇敵』を読みました。
花咲舞は出てこないけど、銀行を舞台にした時代劇みたいなもんです。
悪者が出てきて、弱い者をいじめて私腹を肥やしている。
腕は立つけど素浪人、みたいな主人公がピンチに陥りながらも、最後は正義が勝つ!
 というわけで、楽しんで読めますよ。

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紙の本

金融世界の難しい話を判り易く描いてくれるが助かる。

2016/08/31 11:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

相変わらず金融世界の難しい話を、私のような素人にも判り易く描いて見せてくれる手腕に敬服です。本作の初出は2003年なので、1998年に『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞して作家デビューした著者の作品としては比較的初期の作品に属すのかな。有名な賞を受け、超人気作家に躍り出るのは2010年以降だから。
 さて、本作品は比較的短くまとめられているので一気読みできる作品である。ただ、その分ちょっと物足りなさを感じたのは、大手銀行を不祥事の濡れ衣を着せられて追い出され、今は中小銀行で庶務行員として働いている恋窪商太郎が、いくら実力があっても偶然にも中小銀行の若手社員の協力と、元いた大手銀行の元部下の協力を得て、大規模な詐欺・横領・収賄・インサイダー取引(何といえば良いのか良く判らん)を解明してしまうという設定がやはり少々都合良すぎという感じでした。しかも、その悪党が偶然にも大手銀行を解雇される原因となった汚職事件の相手だったというのも余りにも都合良すぎでした。まあ、そうでなければ「仇敵」という題名が成り立たないし、小説というのは当然フィクションなのだから都合の良い設定がなされるのは当然なので、文句つける筋合いのものではないのかな。

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紙の本

安定感

2016/06/26 12:09

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:けんけん - この投稿者のレビュー一覧を見る

さすが池井戸作品だと思いました。出張などで移動が多いのですが、そんなときにはもってこいで、飽きることなく一気に読めてしまいます。

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紙の本

一気読み

2016/06/04 12:42

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:マー君 - この投稿者のレビュー一覧を見る

池井戸氏の作品は何時も一気読み。
正義が勝つのだが、半沢直樹や花咲舞とは違い今回は穏やかな勝利。これもありか。

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紙の本

二流

2016/04/15 14:34

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

メガバンクの次長になりながら不祥事に巻き込まれて退職。今は地方銀行で、それも客の案内や車の誘導などをする庶務行員・恋窪商太郎が主人公。一般行員と違い、本来の銀行業務には携われないが、昔取った杵柄で、難問を解決。だけでなく、自分を追いやった古巣の銀行の悪行を暴いていく。池井戸氏としては初期の作品らしいが実際、半沢直樹に似ているようで内容は劣る。いや、その後の作品のエチュードだったのか。

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2016/04/10 21:54

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2016/06/16 09:22

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2016/07/14 17:54

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2016/10/02 12:26

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2017/01/16 15:52

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2021/02/03 09:27

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2017/04/30 04:21

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2017/06/04 13:55

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