紙の本
古典を読め!
2016/09/02 15:55
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投稿者:imikuto - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者が言いたいのは
古典を読め、古典を読め、古典を読め・・・・
言いたいことはこれに尽きるのか。
特に、「ゲーテとの対話」がおススメらしい。
でも古典を読むべきであることの理由はいまいちわからない。
何十年、何百年と消えずに読み継がれているからか。
理屈じゃない、とにかく読めということか。
過激で、上から目線で、独善な物言いに腹立つ面もあるが
あれは売るための手段と捉えてもよい。
(でも、ラジオなどでもかなりひどいらしいが)
著者自身に意見があるわけではなく、古典を代弁しているだけ
という言い方をしているが、これには好感が持てた。
著者の作品は初めてだったが、少し興味を抱き始めた。
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本書全体を通じて、古今東西の優れた古典とよばれる本を読むことが重要、との見解を改めて示している。これに異論を唱える人は少ない。しかし、文体・論調は伝統的な読書論とかなり異なり、例えば、改行・引用が多く筋が途切れがちとなる。無理にビジネス書の書式に変更した感がある。
また時折垣間見える、かなり主観的で丁寧でない乱暴な表現は、人によっては違和感ないし不快感を覚えるだろう。これは、著者自身も引用しているオルテガのいう「大衆」の読者を意識したものかもしれない。またそうした表現を好む人もいるかもしれない。
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読んでる時はたまたま荒んだ気持ちだったので、乱暴な物言いが心地よく感じられた。が、内容はあんまり覚えてないな。いい大人がなんでもかんでも手に取る濫読なんかするな、古典などの良いとされるものをよく読め、という主張だったけど、その論法だとこの本は誰にも読まれないのではないか。
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「安易な正解に甘んじてんじゃねぇ」みたいなことが章の終わりに「まとめ」で箇条書きされてるのが自己矛盾的で面白かった。編集者と色々あったんだろうなー
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著者の言わんとしていることは、非常にわかるし
納得できるところもあります。
読書することの大切さ。その中でも古典や古典的な良書
を読むことがとても重要であること。
それをしてこなかった人は、幅というか奥行が感じられない
人になっているようなことも感じることが多々あります。
また、ある程度上位の人でも、少し幼稚な部分や身勝手で
話し方や内容が浅はかな人もいるのは確かだと思います。
ただ、ちょっと攻撃的すぎる文書や、その文体が逆に
そういう残念な人の口調と大差がないと思われるところ
が非常に残念ですし、読んでいて少し気分が悪くなります。
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書いてある事は概ね正しい。というか、内容的には大学の授業で習ったレベルだし。ただし、実践できない所が人間の怠惰な所で、結局死ぬ前に後悔するんだろうな。
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古典的名著を読み、偉人の思考回路に学ぶ事の重要性を著者は訴えている。
それは今を生きる事の前提条件であり、さもなければ人間は取り返しがつかない事になると。
なるほどと思う反面、著者の読書活動や執筆活動が必ずしも、知的行為や生産的行為として結実するとは限らないのではないか、との反発も覚えた。
因みに著者のイチオシは『ゲーテとの対話』です。
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真っ当な"世界"で暮らす
偉大なもの、崇高なものは、それを教えてくれる
家畜として死ぬより、人類が到達した場所から、思考回路と眼により世界を再構築する
読書とはそういうものです
「たとえ、世界が全体として、いくら進歩したところで、若者は、やはりいつの時代にも、最初の地点から出発し、個人として世界文化の進化の過程を順を追って経験していく以外にないのだ」
ゲーテとの対話より
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「いつまでなら、とりかえしがつくのか?20代だったら十分間に合うと思います。(中略)30代だったら、かなりきついでしょう。」という文章、正誤は私には判断できないけれど読んだときから刺さっている。もう5年程しか残っていない。
年齢を重ねることはマイナスなことばっかりじゃないと思う。でもそれも結局は今の積み重ねでしかない以上好転させたいならどこかで変わる必要があるし、そう考えた時にとりかえしがつく最後のラインは存在するんじゃないかなと思う。
この本が転機になるといい。
読まず嫌いを克服して本を読まないと。
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著者のアクはつよいけど、古典を読む後押しにはなる。ゲーテとの対話を猛プッシュしていたので、読んでみようと思う。
(引用)自分の頭で考える暇があるなら、偉大な人間が書いたものに学ぶべきです。そこに思考回路は出揃っているわけですから。
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あえて著者が分類した読書論系の本の中に本書を位置づけるなら…二つ目(自分がどれだけ本を読んできたかという自慢話云々…)になっちゃうのかな…という気配を感じてそこだけブーメランでは?という気がした。いや、5つ目の「読書の本質を語る」の部分もあるとは思うんですが。大抵のことはたかり尽くされているのだから自分で書くことは何もない、というのは本当だろうけど引用が多いと2つ目の旧弊に陥る危険性は高くなってしまうよなぁと思った。いやテンション高い著者語りの部分も面白いので私は好きなのですが。
たまにブーメランかなって思う点もあるけど、たしかにこう…「情報を得るための読書偏重」ってのは最近の風潮にあるのかなと思うし、政治に「正解」を求める姿勢が今の混迷を生んでいるのでは…ってのはなるほど…みたいな…。
この手の書き手にしては若めなのもポイント高い。テンション(語気)強めなのも若いからかな、みたいな感じ。ゲーテや三島の引用部分にうなづく部分が多く、そもそも大抵のことはいままで言われ尽くしているのだから新たにいうことなんてない(だから本を書くとしても引用だけで良い(超訳))ってのは納得。“太陽の下に新しきものなし”なわけですな。
光が丘図書館019
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20180517 この作者の考え方を理解したくて読みやすいところから読んでみた。自分の意識に壁を作るというは無いと思っていたのだが人の意見を読めばやたら壁ばかりと気づく。この本で気になった本から又読んでみようと思うあ。
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"著者の文体は好みでは無いが共感できる点は多々あった。
ゲーテとの対話
世界文学全集
三島由紀夫
はいずれ読みたいと思った。"
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マクドナルド人間という言葉がおもろい。昔から某ノーベル文学賞候補に挙げられるあの方の小説はハンバーガーじゃないかとは思っていたが、やはりそうなのか。ハンバーガーは好きだから彼の本はさらりと読んでいた。
ところが、これを読まないのは頭がおかしいと言われたものがゲーテですと、とほほ……。ゲーテが生涯をかけて獲得したものが、一冊千円もしない岩波文庫三冊で手に入るわけで、図書館なら無料と言われてもねぇ。
読書も食事も質の高い物をよく噛みしめて摂取しろと言うことですね。それで、「ゲーテとの対話」を読むことにしたが感想はすぐには書けないと思うのだった。
この本もホットドックを食べるが如くさらりと読んだが、内容は「三代目た○め○けん」のカツサンドを食べるぐらいの価値はあると思う。
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本書では、『大人の読書』について書かれています。
安易に答えを求めるのではなく、先人の思考回路をたどり直し、真っ当な価値判断を身につけなければなりません。
また、『子供の読書』が知的武装により、自己を正当化するものであれば、
『大人の読書』は読書により、武装を解除しなければならない。
軸は自分で作るものではなく、歴史にある。その歴史にある軸に自分を合わせていくこと。そのために大人の読書は必要です。
そのためには古典を読むことが推奨されています。
そもそもら古典とは何か?
どんな古典がおすすめか
具体的な読み方なども本書で言及されています。
最近読む本には「自己から離れる」「先人や過去から学ぶ」「疑う」「思考回路をたどる」など多くの共通点が書かれています。古典の古くさいイメージも本書で払うことができたので、毎月一冊は古典を読むようにしたいと思います。