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- カテゴリ:一般
- 発売日:2016/05/27
- 出版社: 白水社
- サイズ:20cm/289p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-560-09045-9
紙の本
ポーランドのボクサー (エクス・リブリス)
【日本翻訳大賞(第3回)】ポーランド生まれの祖父の左腕には、色褪せた緑の5桁の数字があった−。アウシュヴィッツを生き延び、戦後グアテマラにたどり着いた祖父の物語の謎をめぐ...
ポーランドのボクサー (エクス・リブリス)
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商品説明
【日本翻訳大賞(第3回)】ポーランド生まれの祖父の左腕には、色褪せた緑の5桁の数字があった−。アウシュヴィッツを生き延び、戦後グアテマラにたどり着いた祖父の物語の謎をめぐる表題作など、グアテマラ出身の鬼才によるオートフィクション12篇。【「TRC MARC」の商品解説】
グアテマラ出身の鬼才による初の日本オリジナル短篇集
ポーランド生まれの祖父の左腕には、色褪せた緑の5桁の数字があった――アウシュヴィッツを生き延び、戦後グアテマラにたどり着いた祖父の数奇な物語をめぐる表題作ほか、異色の連作12篇。
「彼方の」――グアテマラシティの大学で短篇小説の授業を講じる「私」は、隠れた詩才をもつ学生フアン・カレルと出会うが、ある日を境にフアンは突然授業に出てこなくなる。彼の身を案じる「私」は、フアンの実家を訪ねて先住民の村に向かう。
「エピストロフィー」――アンティグアで開かれた文化フェスティバルで、「私」はセルビア人ピアニストのミラン・ラキッチと知り合う。自由な精神の持ち主であるミランの演奏に魅了された「私」は、彼がジプシーの血を引いていることを知る。
世界のさまざまな土地を舞台とする各短篇に共通するのは、著者と思しき語り手が登場し、少数派として生きる人々との出会いを通じて自らのルーツとアイデンティティを探求するという点である。「ハルフォンは語られた内容や意味そのものよりも『語る』(あるいは『騙る』)という行為自体に、言うなれば文学的真実のメカニズムそのものに取り憑かれているようだ。」(「訳者あとがき」より)【商品解説】
少数派的状況を生きる自身のルーツを独特のオートフィクション的手法で探究。ユダヤ系グアテマラ人の鬼才、日本オリジナル版短篇集。【本の内容】
収録作品一覧
彼方の | 7−39 | |
---|---|---|
トウェインしながら | 40−53 | |
エピストロフィー | 54−77 |
著者紹介
エドゥアルド・ハルフォン
- 略歴
- 〈エドゥアルド・ハルフォン〉1971年グアテマラシティ生まれ。ノースカロライナ州立大学工学部卒業。作家。2009年度ホセ・マリア・デ・ペレーダ賞を受賞。
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ストーリー以外を楽しむ
2016/09/19 22:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Freiheit - この投稿者のレビュー一覧を見る
元は3つの小説をひとつにまとめたものらしい。ストーリーよりも、「ことば」に注目して読んでいく作品。ストーリーを楽しみたい人には不向きであろう。
紙の本
これからも期待したい
2021/12/28 15:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者自身の体験をもとにした「オートフィクション」という手法で書かれたものだが、チマチマした私小説ではなくそのまま小説として素晴らしい。さらにスケールの大きな作品も書けると思うので期待したい。
紙の本
こういう話は海外文学でないと読めない
2019/01/23 22:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者のハルフォンはグアテマラ出身で、祖父のひとりがユダヤ人でアラブの血もひく。ラテンアメリカの作家でユダヤ人で、アラブ人でもあるという作家のスタートとしては、日本の芸能界でいえば石原良純や長嶋一茂クラスといった二世タレント並みの上々としたものだろう。たとえが貧弱で申し訳ないのだが。おまけに祖父がアウシュビッツの生き残りというのだから鬼に金棒。そこで出会ったポーランド人のボクサーに命を助けられたという話を彼にするのだが、それが本当の話なのかどうなのかが藪の中。大工の腕があったからいきのびたという話もある。グアテマラ、ポーランド、セルビア、イスラエルと舞台もあっちこっちにとんでいて面白い。