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熱烈な御手洗潔ファンまたは石岡和己ファンでなければ面白くない
2019/05/06 01:48
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『御手洗潔の追憶』(2016)は御手洗潔シリーズの30冊目にあたり、熱烈な御手洗潔ファンまたは石岡和己ファンでなければ面白くないようなインタビューや近況報告などの寄せ集めで、物語として面白いのは戦前外務省の官僚だった御手洗潔の父・直俊の日米開戦阻止のための哀しい努力と広島での被曝を描いた中編の『天使の名前』と御手洗潔のウプサラ大での同僚たちのたまり場であるシアルヴィ館(仲間内では「ミタライ・カフェ」)の北欧神話がらみのエピソード「シアルヴィ」だけです。
シアルヴィ館で御手洗潔が仲間に請われて自分が関わった事件の概要を語るエピソードは、シリーズ17冊目にあたる『セント・ニコラスのダイヤモンドの靴』に「シアルヴィ館のクリスマス」として収録されています。これを知らないと短編『シアルヴィ』の背景というか、なぜそこに御手洗がいるのかということが分かりません。私も思い出すまでにちょっと時間がかかりました。最後の短編「ミタライ・カフェ」はハインリッヒがウプサラに移住する以前にウプサラの御手洗を訪ねた時のエピソードで、「ミタライ・カフェ」は言及されるだけにとどまります。
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小型店舗だと置いてなくて、何か所か回った
映画化もあり、星籠、異邦の騎士、斜め屋敷、占星術などが
プチフェアとして一角にドーンとあるにも関わらず
この本はなかった
売り切れたんだろうか
それとも講談社じゃないから、同じ場所に置けないとか?
買ったところもフェアをやっていたが新刊の文庫コーナに2冊しか置いてなかった
平積みする程ではないということか
最近は新刊が出ても置いていないことが多いので
探すのに苦労する、もちろん屋上の道化師もなかった
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御手洗シリーズのミステリーではない短編集です。
長いシリーズの中には、事件の起こらない話も多く発表されています。殆どの場合、著者による読者サービスの番外編ですが、長編への伏線、あるいは後日談も多少含まれる場合があります。
今回収録された短編は、過去に刊行された「島田荘司読本」や「御手洗潔攻略本」のような副読本、あるいは幾つかあるファンサイトに掲載された、これもやはりサービス的な読み物で、文庫に再録される気配もなく別々の媒体に散り散りになっていた作品です。これでやっと、本棚を探さなくてもパッと読めるようになったので、大変嬉いです。
冒頭に収録された「~その時代の幻」は、メタ要素も入ったファンサービスの要素がひときわ強い内容ですが、初出の「御手洗潔攻略本」では白基調の控えめなレイアウトも相まって、唐突に最終回でも見せられたような、とても寂しい雰囲気がありました。
文庫化にあたり、著者の「あとがきに代えて」が巻末に書き下ろされ、御手洗さんはなんやかんやで著者の頭の中では元気に無茶してるというのが分かり、昔ほど寂しい気持ちにならずにすみました。
ファンの勝手ではあるけれど、たまには新作で御手洗さんたちに会いたいですね。
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ちょっとヘルシンキへ行くので留守を頼む―。そんな置き手紙を残し、御手洗潔は日本を去った。石岡和己を横浜・馬車道に残して。その後、彼は何を考え、どこで暮らし、どんな事件に遭遇していたのか。ロスでのインタビュー。スウェーデンで出会った謎。明かされる出生の秘密と、父の物語。活躍の場を世界へと広げた御手洗の足跡を辿り、追憶の中の名探偵に触れる、番外作品集。
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御手洗潔をタイトルに冠してるんだから、当然ミステリーでしょうよ、って前提を置いた私が悪いんです…(最近こういうの多いな汗。
御手洗と石岡くんのファンなら楽しめる一冊でしょう。BL要素込みで好きな方ならなお宜しいかもしれません。
インタビュアー・島田荘司が、探偵御手洗とワトソン役石岡くんにそれぞれファンからの質問をぶつけるという、原作者本人によるメタパロディを楽しめる…のなぁ。私は駄目だった。あ、御手洗&石岡コンビにキャラ萌えはしてないんだなって再確認しただけだった。
島田先生の主義思想がうかがえる短編もね〜、すみません、そういうの御手洗作品にはやっぱり求めてないんす…(汗
とりあえず、私みたいな偏屈ミステリスキーは、読んでる間・読み終わった後、圧倒的物足りなさ・コレジャナイ感に苛まれるであろうことをご報告いたします。
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御手洗潔シリーズの短編集。
御手洗潔の近況や石岡くんの生活なんかをレポートしているような感じの1冊。
物語というより、御手洗潔、石岡和己が実在しているという設定の元書かれたような本。
御手洗潔ファンには面白いのだろうが、御手洗潔シリーズの本を楽しみにしているファンには???な感じ。
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完全なファンブック。これを読んだから、どうこうなるものではない。
シリーズを通してのファンならそれなりに楽しめそうだが、ミステリーではなく、登場キャラを深く知るための文書なので、賛否がかなり分かれそう。
個人的には、こんなもんかな。。。という印象。
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【あらすじ】
ちょっとヘルシンキへ行くので留守を頼む――。そんな置き手紙を残し、御手洗潔は日本を去った。石岡和己を横浜・馬車道に残して。その後、彼は何を考え、どこで暮らし、どんな事件に遭遇していたのか。ロスでのインタビュー。スウェーデンで出会った謎。明かされる出生の秘密と、父の物語。活躍の場を世界へと広げた御手洗の足跡を辿り、追憶の中の名探偵に触れる、番外作品集。
【感想】
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短編集ってよりキャラ外伝みたいな
まあ、掲載がファンブックだからしょうがないんだろけど
ストーリーは特にない。
だからと言って、そんなにキャラ掘り下げられた感もない。
ファンは手に入ったらうれしいけど、そこまで好きじゃない人は別になくても困らない、予約特典とか付録のショートストーリーが一番近いかなー
映画とかドラマとかやって知名度上げて出した本が道化師とコレかー
長編はきついから短編集って人もいたと思うんだけどな
小説って漫画と違って出た順に読まない人多いし
あと石岡君が卑屈すぎてどうかと思うよ
完全に病んでるじゃん
あともう戦争とか社会的メッセージとか日本人論とかお腹いっぱいです・・・
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海外へと旅立った御手洗。彼は今、どこに――。
ちょっとヘルシンキへ行くので留守を頼む――。そんな置き手紙を残し、御手洗潔は日本を去った。石岡和己を横浜・馬車道に残して。その後、彼は何を考え、どこで暮らし、どんな事件に遭遇していたのか。ロスでのインタビュー。スウェーデンで出会った謎。明かされる出生の秘密と、父の物語。活躍の場を世界へと広げた御手洗の足跡を辿り、追憶の中の名探偵に触れる、番外作品集。
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御手洗シリーズのファンブック的なもの。映画やドラマで盛り上がった時にこの本も出版されたのだろうけど、御手洗シリーズをある程度読みつくした人じゃないと楽しめないのでは…と思った。
ただ、あとがきを読んで、実写に関して個人的にずっと抱えてたモヤモヤが若干晴れた、ような気がしたので、読んでよかったと思う。
本の中で色々あげられていた未発表の事件の話が読みたいです。
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御手洗潔が横浜を離れてから10年間ぐらいの間の御手洗や、石岡さんやレオナ、里美たちのちょっとした身辺紹介の短編集。
手紙やインタヴューなんかもあって、御手洗モノのいわゆるメタ構造的なお話は、ある意味読者サービスの読み物だね。
そんな中、初めて潔の父親が登場する太平洋戦勝開始前後の物語は、思わず引き込まれてしまう迫力があった。
そうか、こういう人生を送った人だったんだ。
物語的には御手洗潔の天才性や神秘性を増す要素もあるわけだけど、それよりもやはりここは、父親が戦争回避のために努力して努力して、けれど報われなかったその人生がとても重く感じる。
そんな彼にとって潔はまさに天使の生まれ変わりだったのだろうね。
個人的には里美と石岡さんのお話をまた読みたい。
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御手洗潔シリーズの番外編をまとめたファンブック。時系列的には「星龍の海」事件後となり、御手洗や石岡へのインタビュー形式作品もあり、ファンにとってはたまらない一冊。
インタビューや手紙形式、超短編などいろんな作品があるなか、御手洗の父親が主人公の「天使の名前」が特筆。原子爆弾が投下された広島で、外務省の役人だった彼が見た現実と希望。天才・御手洗のルーツがここにある。
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御手洗潔シリーズの番外短編集であり、
ファンブックなので、
御手洗、もしくは石岡くんのファンが
ニヤニヤしながら読むというのを楽しむ感じ。
ファンからの質問へのインタビュー回答という形式だったり
近況報告的な内容が多く
ミステリー短編集ですらないので。
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スェーデンに旅立った御手洗くんのお父さんの話や、レオナ、石岡くんへのインタビュー。
お父さんの話が良いな。太平洋戦争中の話。
短編集。