「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- みんなの評価
- あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
- カテゴリ:一般
- 発売日:2016/06/06
- 出版社: 新評論
- サイズ:19cm/182p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7948-1039-7
紙の本
版画でたどる万葉さんぽ 恋と祈りの風景
著者 宇治 敏彦 (文・画)
みそひともじに細やかな情をのせてやりとりした「万葉集」。古のまごころと文学的素養を、歌と絵が融合して互いを生かし合い、見る者に深い癒しを与える味わい深い版画・ペン画ととも...
版画でたどる万葉さんぽ 恋と祈りの風景
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
みそひともじに細やかな情をのせてやりとりした「万葉集」。古のまごころと文学的素養を、歌と絵が融合して互いを生かし合い、見る者に深い癒しを与える味わい深い版画・ペン画とともに辿る。【「TRC MARC」の商品解説】
「万葉ブーム」ではないかと思うほど、書店には万葉集関連の本がたくさん並んでいます。小倉百人一首をテーマにした末次由紀さんの大ヒットコミック『ちはやふる』や、JR東海のCMポスター「うましうるわし奈良」の影響でしょうか。あるいは、テロ、殺人、貧困、格差拡大など、現代社会があまりにも殺伐としているので、人々が心の安らぎ、癒しを古【いにしえ】に求めているのかもしれません。
本書は、約四五〇〇首が収録された日本最古の国民歌集『万葉集』を、歌に材を取った版画・ペン画とともにひもといてみようという試みです。
万葉を代表する女流歌人・額田王【ぬかたのおおきみ】は、大海人皇子【おおあまのみこ】(のちの天武天皇)と別れて、その兄・天智天皇の後宮に入りましたが、こんな歌を残しています。
君待つと わが恋ひをれば わが屋戸【やど】の簾【すだれ】動かし秋の風吹く
「簾が動くのを見て貴方かと思えば秋の風でした」と、天智天皇の訪問が減ったのを嘆いた歌です。万葉集ではこの歌の次に、額田王の姉という説のある鏡王女【かがみのおほきみ】によるこんな一首が載っています。
風をだに恋ふるは羨【とも】し 風をだに来【こ】むとし待たば何か嘆かむ
「風にしろ恋しく思うのは羨ましいかぎりよ。私のところへは風さえ来ないのですから」と、額田王を慰めているのです。
こうした細やかな情の表現が、歌を通して千数百年前に行われていたことにびっくりします。それが高貴な人々だけでなく一般市民に至るまで共通していたのも、大和民族の文学的素養の高さを証明しています。
本書では、「恋」「祈り」「潤い」「花香」「古都賛歌」の五章に分けてできるだけ多くの歌を紹介します。エピソードも織り込んだ「万葉さんぽ」に、みなさまのご来訪を心からお待ちしています。(うじ・としひこ)【商品解説】
著者紹介
宇治 敏彦
- 略歴
- 1937年大阪生まれ。東京新聞論説主幹などを経て中日新聞社専務(東京新聞代表)などを歴任。現在、相談役。約40年にわたり万葉集に取材した木版画を制作している万葉版画家でもある。生活情報紙『暮らすめいと』に「万葉のこころ」を連載中。『政の言葉から読み解く戦後70年』など著書多数。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む