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商品説明
耳の障害、発達障害等により言葉が話せない児童の保護者や指導者を対象に作成した、言語教育用の絵本教材。言語発達年齢5歳以上で使えることばを網羅し、切り取れるミシン目が入った絵と提示例・回答例、ことばの意味で構成。【「TRC MARC」の商品解説】
健常6歳代は、日本語の話しことばの能力が完成する年齢です。その土台の上に、就学と共に、教科書を使った読み書き(文字言語)学習が始まります。「5歳児のことば」を学習後は、小学1〜2年生の学習は普通学級で十分可能です。言葉を用いた思考力や学力の発達は、3年生以降、ますます高度なものとなります。過去に言語発達遅滞の既往を有する言語聴覚障害児では、「7歳頃」から始まる「論理的・抽象的思考」への移行がスムースに出来ず、その結果、3年生以降の学習の高度化へもついて行けずに、学習障害や学業遅滞が顕在化するのです。これが「9歳の壁」(生活年齢が9歳以上になっても言語や認知能力は9歳レベルで伸び悩む)現象です。これを予防するためには、「7歳頃」から始まる「論理的・抽象的思考」への移行がスムースに出来るよう、6歳代で豊富な音声言語能力を培っておく必要があります。6歳代の音声言語能力が豊かであれば、その土台の上に形成される7歳以降の読解力や学力も年齢相応に伸び、「9歳の壁を打破」出来るのです。
「6歳児のことば」は、日本語の話しことばの学習の総仕上げに位置し、その後の言語や認知学習が年齢相応に行え、「9歳の壁」に突き当たらないための土台作りをするものです。本書は、この意図で作成されています。
本書は、週1〜2回、1回40分〜60分の言語訓練を、病院の外来で実施することを想定して、作成しています。毎回、きちんと訓練が実施されれば、週2回訓練する場合はほぼ半年、週1回訓練する場合はほぼ1年で、終了出来るように作成しています。【商品解説】
著者紹介
森 壽子
- 略歴
- 1941年、岡山県に生まれる。岡山大学教育学部卒業、岡山大学法文学部専攻科(言語・国語学専攻)修了。
1968年、東京医科歯科大学難聴研究所、岡山大学耳鼻咽喉科教室(高原滋夫教授に師事)で、言語・聴覚障害児の言語治療について研修。
1970年、川崎医科大学川崎病院耳鼻咽喉科難聴言語外来にて、聴覚障害児・言語障害児の言語治療に従事。
1991年、日本初の言語聴覚士養成4年制大学・川崎医療福祉大学教授。
2002~2010年3月まで、北海道医療大学言語聴覚療法学科・同大学言語聴覚学専攻教授。
1996年より現在まで、藤本耳鼻咽喉科クリニックにて、聴覚・言語障害児の言語臨床に従事。臨床に従事した40年間に、約5000例の障害児の評価・診断・治療・指導を行なう。
1998年、東北大学にて教育学博士授与。
著書・訳書・論文
『重度聴覚障害児の音声言語の獲得』(にゅーろん社)、『口唇顎口蓋裂の総合治療』(克誠堂)、訳書『コミュニケーション障害事典』(医歯薬出版)、『3歳児のことば』『4歳児のことば』…
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