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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.4 15件
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2016/07/20
  • 出版社: 講談社
  • サイズ:20cm/276p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-220146-9

紙の本

津軽双花

著者 葉室麟 (著)

徳川家康の姪・満天姫、石田三成の娘・辰姫。津軽家に嫁した2人は、再びの因縁に相見える…。乱世の終焉を辿る「大坂の陣」「関ケ原の戦い」「本能寺の変」を描いた短編も収録。『毎...

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津軽双花

税込 1,705 15pt

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商品説明

徳川家康の姪・満天姫、石田三成の娘・辰姫。津軽家に嫁した2人は、再びの因縁に相見える…。乱世の終焉を辿る「大坂の陣」「関ケ原の戦い」「本能寺の変」を描いた短編も収録。『毎日新聞』連載他を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】

運命の一戦は家康に軍配が上がり、敗者は歴史に葬られた。そして因縁は、遠く津軽の地で花ひらく。家康の姪 対 三成の娘――これぞ女人の関ヶ原!徳川家康の姪・満天姫、石田三成の娘・辰姫。ともに津軽家に嫁入りした二人は、関ヶ原の戦いから十三年越しの因縁に相見える。美姫の戦はここから始まった! 戦国の終焉を辿る本能寺の変、関ヶ原の戦い、大坂の陣を描いた傑作短編も同時収録。


運命の一戦は家康に軍配が上がり、敗者は歴史に葬られた。
そして因縁は、遠く津軽の地で花ひらく。
家康の姪 対 三成の娘――これぞ女人の関ヶ原!

徳川家康の姪・満天姫、石田三成の娘・辰姫。ともに津軽家に嫁入りした二人は、関ヶ原の戦いから十三年越しの因縁に相見える――。

そして美姫の戦はここから始まった! 戦国の終焉を辿る本能寺の変、関ヶ原の戦い、大坂の陣を描いた傑作短編も同時収録。【商品解説】

目次

  • 津軽双花
  • 鳳凰記
  • 孤狼なり
  • 鷹、翔ける

収録作品一覧

津軽双花 5−171
鳳凰記 173−212
孤狼なり 213−242

著者紹介

葉室麟

略歴
〈葉室麟〉1951年福岡県生まれ。西南学院大学卒業。地方紙記者などを経て、「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞し作家デビュー。「蜩ノ記」で直木賞受賞。ほかの著書に「秋霜」など。

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みんなのレビュー15件

みんなの評価3.4

評価内訳

  • 星 5 (3件)
  • 星 4 (3件)
  • 星 3 (8件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

小説より奇なり

2016/08/20 10:27

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

歴史小説と時代小説は似ているようで、文学的には大きな違いがある。
 歴史小説が実際に歴史上存在した人物や事件を表す一方、時代小説はほとんど作者の創作によって表現される。
 葉室麟の場合、直木賞を受賞した『蜩ノ記』などの羽根藩シリーズなどは時代小説だが、本作は歴史小説である。
 石田三成の娘辰姫と徳川家康の姪満天姫が津軽藩の藩主にともに仕えたというのは史実である。
 本人たちがどのように感じていたかわからないが、本の惹句にあるように「これぞ女人の関ヶ原!」と時の人たちは噂したのであろうか。
 こういう題材を見つけてくる。これは時代小説では味わえない、歴史小説の醍醐味ではなかろうか。

 残された系図や手紙の端々から文学的な興味をいかに生み出すか。
 歴史小説家は石の中から玉を発見するかもしれないし、読者が夢中になるかもしれない。例えば、司馬遼太郎の『竜馬がゆく』などはその典型だろう。

 この本には表題作となった「津軽双花」だけでなく、大阪城開城をめぐる攻防を描いた「鳳凰記」、関ケ原の戦いの中でも三成の絶望を描いた「孤狼なり」、そして本能寺の戦いを光秀側の武将の視点で描いた「鷹、翔ける」が収められている。
 いずれも歴史小説である。

 歴史の中に真実はひとつである。
 しかし、そこに関わった人の数だけ真実があることを思えば、歴史小説はまだまだ面白い史実を読者にしめしてくれるだろう。
 慈父のような視点を持った葉室麟ならではの、歴史小説をこれからも読んでみたい。

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紙の本

津軽双花

2016/08/22 20:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:tatetate - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者は女性を描くのは不得手という印象があったが、みごとに払拭した。ストーリーテーラーとしての実力を発揮。豊臣、徳川、石田の相克を通じて、武家社会に於ける天皇家の位置づけの変貌を明快に示す。この作品で葉室麟はある段階を突き抜けたように思われる。

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