紙の本
『超一流になるのは才能か努力か?』
2017/02/25 06:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
30年以上にわたる研究から
グラッドウェル「一万時間の法則」の正しさと問題点を指摘
「どんな能力も生まれつきの才能ではなく、学習の質と量で決まる」
ことを実証する
超一流になるカギは「限界的練習」と「心的イメージ」
帯にまとめられた超一流への10の鉄則はどんな分野にも応用可能
電子書籍
努力の仕方の本
2020/09/22 06:56
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投稿者:KE - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルは「才能か努力か」となっています。しかし、両者を比較するというよりも努力の必要性、方法を説いた内容になっています。その内容ですが、使われている用語はともかく、スポーツや受験勉強で言われていることが多く、目新しさは感じなかったです。もちろん、実践できれば役に立つことばかりだとは思います。
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【自分の能力より少し負荷をかける。それが、秘訣。】チェスプレイヤー、バイオリニスト、数学者、テニスプレイヤー。30年以上にわたる著者の研究から見えてきた「超一流」への条件。
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グラッドウェルの「一万時間の法則」で有名になったエリクソンらによるエキスパートの教育論。
「一万時間」はあまりに単純化しすぎ、とやや批判的にコメントしているが、一流になるためにはそのぐらいの練習が必須であるという点ではかわらない。
特定の資質(チェスであればIQなど)を持ち合わせている人は学び始めのころは有利かもしれないが、時間がたつにつれてその影響は小さくなり、最終的には練習の量と質によって決まる。
芸術や運動など、天賦の才と考えられていることのほとんどは限界的練習という目的を持った練習によって身につけられる
マラソンの記録が100年で30%短くなったのは、長距離走の才能を持った人が多くなったためではなく、練習に費やす時間が伸び、訓練技術も向上したことによる。
絶対音感を持つ者は一万人に一人とされており、これまでの調査が示すところによると、ほぼ例外なく3−5歳の時に音楽教育を受けている。また、声調言語を放す人の間では絶対音感の出現率が高くなる。これらの結果からはもともと才能のある子どもにこれらの条件が加わることで絶対音感の才能が芽生えると考えられてきた。しかし、心理学者の榊原彩子が2−6歳の子ども24人にトレーニングを施したところ、最長で一年半かかったものの全員が絶対音感を身につけた。
一般的には練習によってスキルが上達し、何かが「許容できる」パフォーマンスレベルに達して自然にできるようになってしまうと、そこから「練習」を続けても向上にはつながらない。コンフォートゾーンを出て、新しいことに新しい角度から挑戦する必要がある。教師やコーチの存在意義はここにある。
限界的練習では常に現在の能力をわずかに上回る課題に挑戦し続ける必要があり、限界に近い努力が求められるために楽しくはない。それは明確に定義された具体的目標があり、小さな変化を1つずつ達成していく。フィードバックと、そのフィードバックに対応して取り組み方を修正することが必要になる。フィードバックの大半は教師やコーチが提供する。
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超一流になるのは、生まれつきの才能ではなく、今の能力の限界を少しだけ超えた、目的のある訓練をどれだけしたか、また即座にフィードバックを受けたかどうかで決まる、という著者の主張を、具体的なケースで解説しています。
良く言われているPDCAのサイクルにも当てはまる考え方だと思います。
自分の乏しい体験の中でも、続けていればできるようになることは多かったと思いますし、その中で進歩をやめて惰性で続けていてもスキルは落ちる、というのは実体験として理解できますね。
正しい方法で努力すれば新しい能力を獲得することができるという、人間の能力の素晴らしさを再確認しました。
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非常に刺激的でおもしろい。
適切で負荷をかけた練習は、才能を超えるという内容だが、
まず話がとても具体的。
さまざまな事例を交えながら、どのような練習が「適切か」ということまで触れている。
そして、スポーツや音楽だけでなく
ビジネスマンなどにも参考になる事例を挙げていたり、
つらい練習を続ける意識の持ち方にまで触れていたりと、
本当にかゆいところまで手が届く内容。
日常の仕事でも趣味でも、ただこなすのではなく、
「これは何の練習か」「どのような技術を磨くものか」ということを意識し、
自らの限界値を超えるよう負荷をかけていくと、
その後の成長度合いがかなり違ってくるかもしれない。
モチベーションが上がり、勇気が湧いてくるすばらしい本。
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どう努力すればいいのか、才能か、努力か、いろんなケースを上げて書かれてあり、示唆に富む内容となっている。
すべてのことに当てはめていけそうな気がする。
☆限界的練習
1.目的のある練習には、はっきりと定義された具体的目標がある。
2.目的のある練習は集中して行う。
3.目的のある練習にはフィードバックが不可欠。
4.目的のある練習には、既に楽にできることを超えて努力することが必要。
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◯何事も最初は、新しく、新鮮で、能力も明確に伸びるからモチベーションにつながりやすい。
そして、いずれは何らかのかb絵にぶつかる。そこで努力するのをやめてしまう。どんな分野でも成長がとまる理由はこれ。
そこに対して別の方法をためせるか。それが大事。
その壁にぶつかった時に、自分はどんな点でつまずいているのか。そこを具体化していくことが必要。
それがわからない時は、自分のコンフォートゾーンをでてみること。そこでどんな問題がおきるか考えてみること。それが弱みであるし、自分の元気あを作っているポイントである。
意思の強い人など存在しない。オリンピックで活躍しているアスリートは、あの競技だからこそ強い意思をもって練習できる。
それは誰しも同じ傾向。自分の中の努力ができる分野。楽しい分野は何か。きわめることができる分野は何か。
ただ、それを考えても練習がきつかったりやることが面倒だっらりする。その場合は、それを避けるには、集中の妨げになるものを事前に除外すること体の調子を整えること。
なった場合は、自分を叱責してくれる人を探すこと。自分を信じてくれる人を探すこと。
自分は上達できると信じること。自分可能性を信じること。
ただ、これらのことの前提には、夢や志がある。その夢や志を作った人。
例えば、3年生は組織の中で活躍するだろし、他のメンバーよりもパフォーマンスが高い。
そういう人は最初はできる人を真似ながら型をつくり、いずれは型をやぶり自分の工夫、自分流に変えていく。
その仕組が作れたらいいなって思う。
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才能は生まれ持ったものであり、努力しても到達できない領域である。という考え方はかなり広く深く浸透している。
しかし著者の研究では、スポーツや芸術をはじめ様々な世界で活躍している人を調査した結果下記2点から、生まれ持った才能(傑出した能力を持つ人というのは生まれつきの才能に恵まれた一部の人間の特権)と言うのはなく「人間の脳と身体に備わる適応性」を利用した限界的練習と定義したトレーニングの成果だと結論を出している。
第一に、傑出した能力を創り出す才能は実はほとんどすべての人間が持っていること。
第二に、その才能を適切な方法で引き出せば誰もが傑出した能力を身につけられること。
限界的練習の特徴
・既にほかの人にとびとによって正しいやり方が明らかにされ、効果的な訓練方法が確立された技能を伸ばすためのもの。練習のカリキュラムはえきすぱーとの能力とその開発方法に通じた教師あるいはコーチが設計し監督する
・学習のコンフォートゾーンの外側で、常に現在の能力をわずかに上回る課題に挑戦し続けることを求める。このために限界に近い努力が求められ、一般的に楽しくはない
・明確に定義された具体的な目標がある。通常は対象とする技能のいくつかの側面を向上させることを目標とし
漫然と技能全体の向上を目指すものではない。まず全体的な目標を決めてから、教師もしくはコーチがいずれ大きな変化に繋がるような小さな変化をいつづつ達成していく計画を作成する。
・意識的に行う。(指示に従うだけではなく、意識的に活動に取り組むことが求められる)
・フィードバックと、そのフィードバックに対応した取り組み方の修正が求められる。
・有効な心的イメージを生み出すと同時に、それに影響を受ける。
・すでに習得した技能の特的の側面に集中し、それを向上させることでさらなる改善や修正を加えていく事が多い。
つまり、限界的練習とは
・コンフォートゾーン(=限界)よりもすこしだけきついところまで頑張る。
・過去の成功者の練習技法を取り入れ、効率を上げる。
・何かをしようと努力し、失敗し、やり方を見直し、再度挑戦する作業を繰り返す。
・迅速なフィードバックを受ける
先生がいなくても効果的に技能を高める3つのF
・Focus(フォーカス、集中)
・Feedback(フィードバック、評価)
・Fix(フィックス、問題を直す)
これを聞くと「頑張れば出来る」と言う事を証明しているようで心強い気持ちになる。
気に入った言葉
NBAのスーパースター、レイ・アレンは、高校時代は特別目立つ選手ではなかったが、主体的に練習に取り組みやがて努力とひたむきさによって自らのジャンプシュートを生まれつき特別な才能を持ち合わせたと誰もが思うほど優雅で自然なものに磨き上げた。(P20)
人間の潜在能力は生まれつき容量が決まっているという考え方は成り立たなくなった。
そうではなく、潜在能力と言う水瓶は我々が人生を通じて何をするかによって形が変わり、いくらでも容量を増していく事が出来る。
学習は自らの潜在能力を引き出す手段ではなく、むしろ新たに作り出す手段なのだ(P21)
ただ努力するだけでは能力は向上しない。(正しい訓練を十分な期間にわたって継続する事が向上に繋がる)
目的にある練習の4つのポイント
・目的のある練習には、はっきりと定義された具体的目標がある
・目的のある練習は集中してい行う
・目的のある練習にはフィードバックが不可決
・目的のある練習には、コンフォートゾーン(居心地の良い領域)から飛び出ることが必要
まずは1つの分野のエキスパートになろう
我々が子供世代に与えられる一番大切な贈り物は、自分は何度でもやり直せるという自信、そしてそれを成し遂げるためのツールである。
若者たちは絶対に手が届かないと思っていた能力を手に入れる経験を通じて、自分の能力は自らの意のままに伸ばす事が出来る事、
生まれつきの才能などと言う古臭い考えにとらわれる必要がない事を身をもって学ばされる必要がある。
そして好きな道で能力を伸ばしていけるように知識とサポートを与えよう。(P335)
鉄則1:自分の能力を少しだけ超える負荷をかけつづける
鉄則2:「これで十分」の範囲にとどまっていると、一度身につけたスキルは落ちていく
鉄則3:グループではなく、一人で没頭する時間を確保する
鉄則4:自分の弱点を特定し、それを克服するための課題を徹底的に繰り返す
鉄則5:練習を「楽しい」と感じていては、トッププレーヤーにはなれない
鉄則6:これ以上集中できないと思った時点で練習や勉強はうちきる
鉄則7:上達が頭打ちになったときは、取り組むメニューを少しだけ変えてみる
鉄則8:即座にフィードバックを得ることで、学習の速度は劇的に上がる
鉄則9:オンの時間とオフの時間をはっきり分け、一日のスケジュールを組む
鉄則10:どんな能力も生まれつきの才能ではなく、学習の質と量で決まる
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潜在能力は生み出すものではなく創り出すもの。
絶対音感も学びによるまの。
ただ努力するだけでは能力は向上しない。限界的練習が必要。
自然に出来るようになった能力はやがて劣化する。
目的ある練習が必要。コンフォートゾーンから抜け出す。
具体的な測定可能な目標、練習は集中して短い時間で、フィードバックしながら、行う。
練習によって筋肉が鍛えられる。海馬も大きくなる。タクシーの運転手。老眼でも識別出来るようになる。
ホメオスタシスを利用する。
能力はメンテナンスが必要。これで十分と思ったら退化する。
従来型練習は才能を引き出す、限界的練習は才能を創り出す。
限界的練習によって神経回路が創り出された心的イメージが出来上がる
能力の差は限界的練習のに費やした時間の差。一万時間の法則。しかし練習は楽しくないものと認識
限界的練習は少しコンフォートゾーンを超えたところを目標にする。正しい指導者またはメソッド。測定されフィードバックされること。
ワインのエキスパートにはならない。効果が測定できず指導者がいない。
一万時間の法則ではなく膨大な時間の法則。競争相手より多くの時間。
経験だけでは能力は磨かれない。限界を超える程度の負荷が必要。
アメリカ海軍のトップガンは厳しい訓練によって生まれた
苦しい練習を続ける方法
個人レッスンによる正しいフィードバック
練習に没頭できること
集中していれば練習時間は短い方がいい
たっぷり睡眠
同じ課題を繰り返す フランクリンの文章鍛錬とチェスの腕前。
頭打ちになったら何が足を引っ張っているか特定してそこを繰り返し鍛える
意志ではなく意欲に注目する 成し遂げたい意欲があるか
時間を決めて練習し、生活の一部とする
成功することを信じることで意欲が湧く
仲間を見つける
細かい目標を立てる
子供の教育法 チェスの三姉妹の育て方
一部の分野では大人になってからでは遅い
バレエダンサー、テニス、音楽など。
絶対音感も大人になったから身につけた例がある
モーツァルトも生まれつきの才能ではない
生まれつき才能がある人は特定できない
練習こそが能力の最大の源
将棋や囲碁でもI.Qの高さが有利なのは初期段階だけ
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超一流になるのは才能か努力家?_010717
1. 目的のある練習には、はっきりと定義された具体的目標がある
2. 目的のある練習は集中して行う
3. 目的のある練習にはフィードバックが不可欠
4. 目的のある練習には、居心地の良い領域から飛び出すことが必要
壁を乗り越えるのに一番良い方法は、別の方向から攻めてみること
「目的のある練習」だけでは限界がある
超一流のプレーヤーは瞬時にパターンを認識し反応する
優れた生徒ほど自分のミスに気づくことができる
「限界的練習」は「目的のある練習」と何が違うのか?
限界的練習は他の目的のある練習と、次の二つの重要な点において異なっている。
1. 対象となる分野がすでに比較的高度に発達していること、つまり最高のプレーヤーが、初心者とは明らかに異なる技能レベルに到達している分野であること
2. 限界的練習には、学習者に対し、技能向上に役立つ練習活動を支持する教師が必要
一回の練習は短い方が良い
三つのF、フォーカス・フィードバック・フィックスが重要
何が上達の足を引張ているのか特定する
意思の力が強い人など存在しない
誘惑にかられるリスクを抑える
目標に向かって併走できる仲間を見つける
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IQは、初期はパフォーマンスに影響するが、長期的には努力でほとんど決まるというのが興味深い。心的イメージをいかに形成するかが大切だというのが、この本から得られる最も重要な示唆だと思う。
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努力がすべてという話。
努力といっても、目標をもって、それを振り返ることが大切。また、楽な状態ではなく、負荷のかかる状況での努力が必要。
努力を続けるためには、周囲の人とのつながりによる環境づくり、集中して取り組める時間を自ら限定して決めて行うこと。
脳で言うと、何かの能力が高まるとその代償はある。
自分の時間管理の大切さを感じた。
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マルコム・グラッドウェルの「1万時間の法則」をより学術的に分析した本。グラッドウェルのものよりも難しいが、能力を向上させていこうとする全ての人に参考になる。
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才能は(ある一部の肉体的優位性を除いて)ない。
目標を定め、それに至る努力をし、振り返り、良きところと悪きところに気づいて修正する。その繰り返し。
努力し続けること。努力し続けられる環境を整えること。
意志が強いから努力し続けられるわけではない。努力する才能があるわけではない。
目標までの間に短いステップを刻み。自分ができないと思われる限界の際に立ち、「できる」「できない」を認識して繰り返し続けること。
なんというか、才能がないことをできないの言い訳にできないなぁと反省した。私にないのは努力もしくは意欲だ。
再読したい。