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- カテゴリ:小学生 中学生 一般
- 発売日:2016/06/20
- 出版社: 影書房
- サイズ:19cm/292p
- 利用対象:小学生 中学生 一般
- ISBN:978-4-87714-463-0
紙の本
エデとウンク 1930年ベルリンの物語
著者 アレクス・ウェディング (著),金子 マーティン (訳・解題),桂川 潤 (カバー・扉デザイン カバー画・本文挿画)
1930年のベルリンの労働者街。11歳の少年エデが、突然工場をクビになった父親の窮地を救うため、「ジプシー」の少女ウンクやその家族、親友たちと活躍する、史実に基づいた物語...
エデとウンク 1930年ベルリンの物語
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商品説明
1930年のベルリンの労働者街。11歳の少年エデが、突然工場をクビになった父親の窮地を救うため、「ジプシー」の少女ウンクやその家族、親友たちと活躍する、史実に基づいた物語。ナチスに禁書にされた児童文学の初邦訳。【「TRC MARC」の商品解説】
「やっぱりきみは、ほんとうのジプシーなの?」
「そうよ。どうってことないじゃない」
ベルリンの街角で、エデは「ジプシー」の少女・ウンクと出会いました。
この本の舞台は1930年のドイツ・ベルリンの労働者街。突然に工場をクビになったおとうさんのピンチを救おうと、11歳の少年エデが、「ジプシー」の少女・ウンクやその家族、親友のマックセ、工場でストライキ中のマックセのおとうさんたちの力を借りて活躍する物語です。
著者のアレクス・ウェディングは1929年に当時9歳のウンクとその家族や友だちと出会い、かれらの話を本にしました。
この本が出版されて2年後、ドイツではナチスが政権をとります。ベルリンに暮らす「ジプシー」を、当時としては珍しく好意的に描いた本書は、ナチスによって禁書にされ、ユダヤ系の共産主義者だった著者は、ドイツからの亡命を余儀なくされました。
ナチスは「ジプシー」(ロマ民族)を、ユダヤ民族と同様に「劣等人種」とみなし、強制収容所へ送り虐殺しました。この物語に登場する11人のロマのうち、ホロコーストの生存者はわずか1人のみです。
本書では、ナチス時代のロマ民族の経験について、訳者でロマ研究者の金子マーティンさんによる詳細な解題(「ウンクたちのその後」)を付しました。
心を打つ崔善愛さんの解説「『エデとウンク』と私たち」も収録。【商品解説】
目次
- [本篇]『エデとウンク』(アレクスウェディング著/金子マーティン訳)
- 第1章 シュペルリング家はそれを予期できなかった
- 第2章 緑色の家馬車の女の子、ウンク
- 第3章 滝のように口達者なアーベントストゥンドさん
- 第4章 腐った魚の島
- 第5章 すべての悪行が悪いわけではない
- 第6章 新しい友だちと新品の自転車
- 第7章 救世主、ヌッキおじさん
- 第8章 「エデにお礼をいうべきでしょう!」
- 補遺・不思議な出会い、ウラルルの国、ジプシー語の便りやそのほかのこと
著者紹介
アレクス・ウェディング
- 略歴
- 〈アレクス・ウェディング〉1905〜66年。オーストリア生まれ。ナチス政権時にはニューヨークへ亡命。「エデとウンク」はナチスによって発禁にされたが、戦後の旧東ドイツでは必読図書に選定された。
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