電子書籍
面白い試み!
2021/02/05 12:53
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投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
「有名すぎる~」の続編らしいですが、私はこのシリーズ初読みでした。これから読んでもまったく問題ありません。小説だけでなく、マザーグースや魏志倭人伝までありバラエティに富んでいました。作品によってはさすがに10P程度で表現するのは厳しいと感じるものがありましたが、概ねよく要約されていると思います。ただ、原文の文体ではなく、現代的に解釈してセリフなど書いてあればもっと読みやすいのになあと思いました。知ってる作品、知らない作品色々ありますが、少しずつ読んで楽しませてもらいました。
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大好き
2019/02/14 07:29
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズは大好きです。子供にと思って購入した本でしたが、今では親も一緒に楽しませてもらっています。
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まぁ流石にかなり荒っぽく纏められてはいるが、なかなか味がある。
既読の小説は、えっ?こう纏めますか、とか、そこ出すところ?とか、感じ方は人により様々だなと、面白く読んだ。
明治あたりの小説では、名家の没落話が定番だが、現代では皆無。金持ちはいくらでもいるが、名家は壊滅状態だからイメージが湧かない。
未読の小説で、読みたくなったのは不如帰。
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結局自分が読んだ事のある本については「成る程ね。そうまとめるわけね…」とか、「えっ、そんな終わり方だったっけ?」となるが、読んだ事のない本においては結局何も残る事もなくただ読んだというだけ。
名作とは、必ずしもストーリー展開だけでなりたつのではないという事が再確認出来た。それにしても、取り上げられている作家達の病気発症率、及び不倫件数の多さには驚かされる。
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単純な企画もの(てっとり早く名作のストーリーを知りたい)というようなものなのだろうと、そんなに期待していなかったのだが、きちんとした漫画作品だった。
初めてページをめくった時は、咄嗟に「本、間違えた?」と思ったくらい、水木しげるそっくりの絵の漫画。水木しげるは昭和史とかヒットラーとか割と大人向けのモノも書いているから、もしかしてこういうのも書いていて、そのアンソロジーなのかと、目を疑った。
作者のドリヤス工場という人を知らなかったことが原因なのですが、水木さん風の絵で、同人誌を書いている方とのこと。
ですが、偽物感は全くない。ドリヤスさんは、水木しげるの絵を自分のものにしており、無理な感じが全くしない。なので、水木漫画を読んでいるような奥深さを感じてしまう。
過去の名作小説をあえて10ページ程度で表現するというのは、漫画というフォーマットにあっていると思う。(手塚治虫の「罪と罰」とか)オリジナルの、物語、フレーズを取捨選択しながら、小説を漫画でカバーしているのだが、原作が力があることと、ドリヤスさんの編集力、職人芸が凄いのとで、どの作品も、元の作者の雰囲気の出た、「らしい」仕上がりになっている。
※この小説カバーも3冊もシリーズ化しているんですね。
やはり、キャラクターがどれだけ立っているかということなのだろうか、短いページ数でもはっきりと登場人物たちの個性がだしきれている作品たちが、面白い。
夫婦善哉、地獄変、桜の薗、斜陽、銀河鉄道の夜、あらすじであっても、その作品の持っている求心力を否応なしに感じる。
そしてそれに寄り添うのに、これだけ水木絵が適しているとは。
ドリヤスさんの漫画力がとにかくこの本をきちんと作品として成り立たせているのだろう。
魏志倭人伝とかまで表現していて、日本の歴史、世界の歴史とかの漫画版もぜひドリヤス先生で作ってほしい。
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『有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』の続編。
一度は読んでおきたい複雑重層な名作の数々を、こんなにわかりやすく読んでしまっていいの?と思います。
表紙の絵を見て、水木しげるが書いたものかと思いましたが、別の作家さんでした。
それにしてもとことん水木風。どこか見慣れた画風のマンガで紹介されるので、とてもサクサク読めます。
10ページくらいでストーリーがわかるなんてとても便利ですが、話の意味がよくわからないまま唐突に終わる作品もちらほら。
『夫婦善哉』なんて、なにがなんだかよくわかりません。
マンガという違う形式にすると、原作の構成が思ったよりも単純だったり、実は破たんしていたりということがわかるものです。
文字でしか表せないものや、行間のニュアンスなどもあるのでしょうけれど。
絵になると、登場人物の区別もつきやすく、文学作品のあらすじを把握するには一番の近道です。
巻末に作家のプロフィールが載っており、これがなかなかおもしろいものでした。
アンデルセンはオペラ歌手を目指してコペンハーゲンへ行き、挫折を繰り返したのだそう。スターを目指していたとは、知りませんでした。
今度は少女マンガキラキラタッチの絵で、名作のあらすじを読んでみたいです。
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全くといっていい程文学作品を読んでこなかったのですが、入り口として今回この本を手に取りました(*´ェ`*)タイトルは聞いたことあるけど読んだ事がない作品をざっくり知るためにちょうどいい!
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【収録作品】
夏目漱石「坊っちゃん」
織田作之助「夫婦善哉」
国木田独歩「武蔵野」
芥川龍之介「地獄変」
チェーホフ「桜の園」
尾崎紅葉「金色夜叉」
徳冨蘆花「不如帰」
小林多喜二「蟹工船」
ウィーダ「フランダースの犬」
作者不詳「マザー・グース」
吉田兼好「徒然草」
有島武郎「カインの末裔」
太宰治「斜陽」
スウィフト「ガリバー旅行記」
陳寿「魏志倭人伝」
梶井基次郎「桜の樹の下には」
島崎藤村「破戒」
江戸川乱歩「人間椅子」
アンデルセン「人魚姫」
森鴎外「ヰタ・セクスアリス」
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」
徳冨蘆花「不如帰」なんて知らない!という私のための本。
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2018年「定番すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。」読了。
10ページくらいの漫画になっても、「地獄変」「斜陽」「破戒」とか読むと、「うわ~」って感じが伝わってくるあたりに、定番の文学作品の凄さを感じる。ちなみに「フランダースの犬」は10ページでも泣ける。
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いいじゃん、と思ったのは「櫻の園」と「ヰタ・セクスアリス」。
「桜の樹の下には」は、原作力の大きさを改めて感じる。
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文学作品ってホンマ読んでない…
けど少し読むだけでも自分には合ってないんやなぁとわかります。
僕はやっぱり自己啓発本かなσ^_^;
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定番といってもほとんど読んだことない。知らない話はこれだけではピンと来ない。知ってる話はふーんと思うだけ。マザーグースは入れる必要あったか?
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古典なども含めた2冊目。
なかなかにタイトルくらいは聞いたことのある作品が多い。
たぶん3冊のうちで一番面白い(内容が分かる・知っているって程度の意味で)巻。
1冊ごとには作者の被りはないが、他の巻で取り上げられた作者がまた採用されていることはある。
『坊ちゃん』
自分が中学生のときの数学の先生の仇名が「ヤマアラシ」だった。
坊主頭だったので、そのイガグリ頭がヤマアラシのトゲに似ているからだと言われていたのだけど、正確な由来は誰も知らなかった。
もしかして本当の由来はコレだったのだろうか?
でも中学生がそんな文学的な仇名を付けるだろうか?
その先生は教頭で、超厳しかった。
机に肘をついただけで叩かれた。
現代では考えられないけど、そういう教師って必要だよね、とも思う。
『金色夜叉』
いやいやいやいや。
最後に突然でてきたヤツは何者なの?
『フランダースの犬』
舞台となっているベルギーでの評価が高くないってあたりが実にヨーロッパ人っぽいと思った。
『マザー・グース』
『ロンドン橋』とか『スカボロー・フェア』も『マザー・グース』なのか。
『徒然草』
こんな頃からキラキラネームが問題になっていたとは・・・。
てか、『徒然草』っていま読んでも面白いし、たしかに傑作だと思う。
『破戒』
島崎藤村は長野県も出身地を主張してるんじゃなかったっけ。
というか、岐阜県はその辺りのことに無頓着というか興味がないから長野が優勢とかいう話を聞いたことがある。
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気になるけど、勉強みたいで読もうと思えなかった本が分かりやすくマンガにまとめてあって良かった。絵も好き。
紹介されてた小説で気に入ったのを読んでみたくなった。
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タイトル通り、マンガで読む文学名作劇場。ただし、マンガのタッチは水木しげる完コピで、内容も「10ページくらい」なので大幅に端折っている。
古今東西の作品が満遍なく取り上げられていているが、なにせ内容が大幅に端折っているか、部分的に紹介されているだけで、おまけに全部が水木タッチなので作品によっては違和感ありまくりで、原作のイメージを損なっている(笑)。
その最たるものがチェーホフ「桜の園」。チェーホフが見たら激怒するレベルではないか?(笑)。
一方、小林多喜二「蟹工船」や江戸川乱歩「人間椅子」などは違和感なく読めた。
本書以外に、同著者で同じシリーズがあと2冊ほどあるようだが、個人的には、著者のようなイタコ漫画家を集めてそれぞれに名作劇場を描いてもらったほうがより面白いシリーズになったんじゃないかと思った。
特に田中圭一が描く手塚風、永井豪風、本宮ひろし風、宮崎駿風や、北村ヂンの藤子F風、すべてぬげの高橋留美子風等々はすごく読みたい!