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- カテゴリ:一般
- 発売日:2016/07/29
- 出版社: 新潮社
- レーベル: CREST BOOKS
- サイズ:20cm/187p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-10-590128-8
紙の本
誰もいないホテルで (CREST BOOKS)
森の中のホテルで出会った不思議な女性。ロック・フェスティバルを見物に来た近所の若い農夫−。「ふつうの人たち」の人生にある日訪れる、驚き、悲嘆、喜びを、研ぎ澄まされた文章で...
誰もいないホテルで (CREST BOOKS)
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商品説明
森の中のホテルで出会った不思議な女性。ロック・フェスティバルを見物に来た近所の若い農夫−。「ふつうの人たち」の人生にある日訪れる、驚き、悲嘆、喜びを、研ぎ澄まされた文章で繊細に映し出す10篇を収録。【「TRC MARC」の商品解説】<br/><br/>森の中の宿で。リノベーションされた工場跡地で。音楽フェスの夜に。心をとらえ、運命を動かす瞬間。スイスの人気作家による短篇集。【本の内容】
収録作品一覧
誰もいないホテルで | 5−24 | |
---|---|---|
自然の成りゆき | 25−41 | |
主の食卓 | 43−50 |
著者紹介
ペーター・シュタム
- 略歴
- 〈ペーター・シュタム〉1963年シェルツィンゲン生まれ。チューリヒ大学で英文学、心理学などを学ぶ。小説のほかラジオドラマの脚本や文芸誌の編集にも携わる。ラウリーザー文学賞、ラインガウ文学賞ほか受賞多数。
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紙の本
幻想的なリアル感
2021/12/22 10:14
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きなこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編集ですが、一話ずつがずっしりと物語の中に没入できて、これは短編だろうか?と思うくらい濃度があるのにさらっとした読み心地で読んでいて気持ちいい一冊。
心地よい仄暗さのある本だと思います。
紙の本
何気ない人生の契機を掬いあげる
2017/12/03 12:06
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
実在するスイスの丘陵地帯を舞台にした平凡な人々の生活を描いた短編集。平凡な生活の中にある言葉にできない倦怠感や孤独感を文字に落とし込んでいて、そこから抜け出す何気ない出来事がアクセントになっています。それは例えば、隣人に起きた事故だったり、妻が急に倒れることだったり、近くで開催された町おこしのロックフェスだったり。
良いことにしろ悪いことにしろ、自分の中でだけ鮮明な思い出に残ることってあるよなーと思いました7。柴崎友香さんの「ビリジアン」に似た魅力があります。
堀江敏幸さんの帯文「凡庸さの連続が豊饒な生の厚みに変わるその一瞬を、シュタムは逃さない」にも納得です。
紙の本
普通の人生の、孤独と、ささやかな強さ
2017/04/16 14:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:une femme - この投稿者のレビュー一覧を見る
ささやかに、慎ましくとさえいえるように、日々を過ごし、受け入れる主人公たち。そして、人として生きるなかで、直面し、必要でさえある<孤独>を、自身の味方にして前へと生きること、そんなふうに、ひそやかな強さを持つ、普通の人生を描いたような短編集だと思った。
孤独な時間をうまく持てずに気持ちが落ち着かない時や、孤独の持つ、強さや正当性を、再認したいときに読むと、すっと心に入ってくる。
それら物語は、突飛な話ではないのだが、記憶に残り、哀しさを持つ人生を受け入れる気持ちー「仕方がないか」よういうようなーを呼び起こしてくれる。