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商品説明
平成27年度の森林及び林業の動向並びに講じた施策と、平成28年度において講じようとする施策についての報告書。特集テーマとして「国産材の安定供給体制の構築に向けて」を取り上げる。全国林業改良普及協会刊と内容同じ。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
スギ林はもういらない
2016/09/30 14:40
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投稿者:neko - この投稿者のレビュー一覧を見る
林業は、スギの木を供給するだけでは割に合わない。白書によると、スギ人工林の収入は88万円/ha、その経費は114 - 245万円/haと赤字。一方、国民が森林に期待するのは1. 災害防止、2. 炭酸ガスの吸収、3. 水資源、で、材木はその次(資料2-5)。つまり、材木を売っているだけでは、公的なサポートは期待できない。
そこで、国民の期待に沿った森林資源の活用を考える。森林から供給される資源として最も重要なのは水ですね。もともと、自分の森に降った雨水は自分のものなので、下流で水を使う人たちからお金を還元してもらうのは理屈が立ちやすい。とくに地球温暖化が議論になってて、理解が得られやすいはずですね。そのお金で、水資源のための広葉樹林を整備する。広葉樹林は災害防止や地球温暖化防止の根本的解決方法の一つです。ちなみに、スギやヒノキの人工林は森林というよりは、材木産生に最適化された材木畑ですね。国民の期待する森林とは別物です。でも、この白書では林業といえば、スギ、ヒノキ、カラマツで、広葉樹林は員数外みたいです。
あとは、水道局(地方自治体)と農林水産省をどうやって結びつけるかですね。役所的にはかなり遠いので、立法府の出番かと。