紙の本
それなりにおもしろく
2019/01/24 09:35
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投稿者:ピーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
モラハラでも我慢をしてきた結婚生活。
ちょっとした恋がきっかけで、我慢の限界の鍵が外れて、思わぬ事に。
危険を冒してまで守り抜いた恋のお相手の本性がだんだん見えてくる最後がなんとも切ない。
よくあるパターンかも知れないが、それはそれで面白く一気に読んでしまった。
紙の本
人生〜薔薇色・・
2016/10/16 11:03
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投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
あまり読まない作家・ジャンルの小説だったためか、逆にすぐに入り込めて一気に読んでしまった。
ラヴサスペンスと言うのでしょうか。
美しい薔薇のガーデン、DV夫、才能豊かな若いデザイナーが揃い、素直に楽しめました。
あまりにも上手く行き過ぎの展開やデザイナー堂本の軽薄な変わりようが残念に感じる。
しかし、ピアフのラヴィアンローズの曲によってこの小説が凄く輝きだす。
<小説からの抜粋>
「誰もが、足の下に、誰にも言えない何かを埋めて生きているのかもしれない」「後悔なら死ぬほどしている」それでも「雷にうたれたようなあの瞬間だけはやはり、今思い返していても、人生の宝なのだった」に続き「わたしの人生は薔薇色に変わるの」〜「死ぬほど幸せ」
ラストは何度も読み返しました。
<黒真珠>の薔薇の下に眠る夫の死体を思いながら、後悔と不安を感じながら幸せを感じる。
見事なラスト!
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
嫉妬深く、ケチで、妻を監視下に置きたがる夫。そんな夫に飼いならされた妻。ある意味DVだが、こんな夫婦もるのだろうか。疑問を感じて読み始めただけに、最後まで釈然としなかった。柴田錬三郎賞を獲った「ダブル・ファンタジー」でファンになったが、今回は…調子よく事が運びすぎか。
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今までになかった村山由佳と、これまでの作品でも生きていた美しい描写が見事に融合していました。
「ダメだわ、こりゃないわ」という旦那と魅力的な男が出てきて、めくるめくエロスの世界に…という定石パターンかと思いきや!
「ラヴィアンローズ」はピアフの歌ですが、歌詞の読み方が中盤と終盤でガラッと変わります。
ほかにも、読み終わってから考え直すと「そういう意味だったのか…!」と、唸らされる場面がたくさん。
村山由佳の、触感や匂いまで漂ってきそうな風景描写がすごく好きなので庭の描写はうっとりしながら読みましたが、その描写力がこれまでとはまた違った生き方をしていて、帯の「新境地を拓く」というのはその通り。ただ、サスペンスとはちょっと違うかな。そのような枠に収まりきらない小説でした。
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ダブルファンタジーを思い出す。花瓶を振り上げてしまう瞬間の、焼けるような感情は、感じたことがないけれど、とてもわかるような気がした。
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20160727リクエスト
薔薇の咲く家で妻思いの優しい夫・道彦と暮らし、フラワーアレンジメント教室の講師、カリスマ主婦として人気を集めている咲季子。
門限は九時。打ち合わせで外出する場合は三日以上前に場所と時間を夫に報告すること。男性と一対一での打ち合わせは絶対に避けること。泊まりの旅行など論外。
夫との間に無駄な波風を立てたくない。叱られるのは怖いし、喧嘩はいやだし、怒った彼のご機嫌をとるのは至難の業で、面倒くさい。とにかくご機嫌を損ねないように先廻りするくせがつき…
なんて上手に描くんだろう!
モヤモヤした私の内面を見ているよう。
夫が決めた厳格なルールに従って成り立っていた「幸せ」な暮らし。堂本との恋をきっかけに、咲季子はようやくその酷いモラハラに気づく。
ある夜、すべてを知っていた夫が激高。
誰もが足の下に誰にもいえない何かを埋めて生きているのかもしれない。
夫を死に追いやり、すべてを引き替えにしてまで守るほどの男だったかどうかと訊かれれば、わからなくなる。ハッキリしているのは彼が目の前に現れたからこそ自分の人生はほんのひとときでも輝いたのだということ。
何とかして時間を巻き戻せたらとも思うものこちらを支えてくれる気も無い、尽くしても甲斐のない男のために人の道を踏み外し夫を殺め、この先ずっと悪夢にうなされ続けなければいけないなんて引き合わない。時文にはもっと平和で平凡で幸福で退屈な人生が約束されていたのではなかったか…
堂本とハッピーエンドでなかったところが、なんとも辛くて、よかった。これでよかったと思った。
選んだものが、まちがってたのかもしれないところに、激しく共感。
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ひらいた後のバラを摘むのは良くてひらく前のバラを切るのは殺人に等しいって…
対象に与えられる行為それ自体は変わらない。それなのに自分にとって利になるものは善としそうでないものは悪とする。
そのあたりの線引きに咲季子の「あなたのため」といいつつも結局は自分の気持ちの良い愛し方を相手に押し付け、望んだとおりの反応が返って来なければ失望する独善的な面がとてもよく現れていた。そしてそれに気付かない無神経さがどうにも受け付けなかった。
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夫のパワハラにじっと耐えながら、バラを大事に育てることを生きがいにする咲季子。ある日、仕事で知り合った年下の男性と恋に落ちる・・・と、ここまではよくある話。で、その先もよくある話で、可もなく不可もなく。こんなものなのかなぁ。
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村上さん、あんまり読んだことないんだけど、読んだ本は官能的でよかったw
これは、新境地なのねー?ミステリー仕立てのところが、ってことなのかな?わりとフツーだったけどw
衝撃のラストが心を震わす?そうだっけ?煽り過ぎでしょ?w
とはいえ、途中はなかなか面白く、どんどん読めちゃいますねー。
いやー、マジでこんなモラハラ夫とはさっさと別れちゃえばいいのに、と思うんだけど、別れられないものらしいですね。実際に私の友達がそうだったので。私より賢い女性だっはたずなんですけどね。洗脳されちゃってるのかな?ホント怖いです。石黒健似のいい男だったんで、マジうらやましー!とか思ってたんだけど、とんでもない話です。
殺す前に離婚できてよかったですわ、ホントに。
人って、いつスイッチが切り替わるか自分でもわからないもんですからねー。
なんだか咲季子がおバカ過ぎて憐れです。
きちんとした両親のもとで育てられた、それなりに賢い女性のはずなのに、裕福なお嬢様で世間知らず過ぎたんですかね?
いっそ不倫でめくるめく官能の世界を堪能した咲季子が、堂本のしょうもなさに気付いたころに、モラハラ夫に不倫がバレて殺されちゃったほうが面白かったかも?w
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タイトル通りバラが溢れんばかりに登場しその描写がとても美しく心地が良いです。そして心情の描写も同じく美しいのですが、サスペンスとはまったく感じられませんでした。衝撃の~と銘打たれていたラストも消化不良でした。
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いや~これ、読んでいて小池真理子さんの恋愛サスペンスじゃない?と錯覚してしまいました。
主人公の咲季子が夫に植え付けられていた呪縛から徐々に解放されていく過程の、その感情の動きが淡々と描かれていくのだけど、どことなくヒンヤリした感じが漂っていて、村山さん独特の熱情とかヒリヒリした感じがない…
試みでサスペンス要素を取り入れてみました的な感じが何とも中途半端な印象で、それ必要?と思ってしまいました。どうせなら、愛人もアレして、別荘の庭に…そして、2つの庭に咲く美しい薔薇たちを狂気の瞳でうっとり見つめる咲季子…なんて展開までいっちゃってほしかったかも。
主人公に同情する点はあるものの、心情的には寄り添えず、愛人も軽薄で登場人物が誰一人として魅力がないのが残念。咲季子と夫と愛人を廻る話を、サスペンス抜きで、井上荒野さんあたりにため息が出るような美しい描写で書いてほしいな~と思った読後でした。
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主人公があんまり好きになれないし、主人公の不倫相手もモテる男なのはわかるが好みじゃないし、夫は論外だし…で誰にも共感できず。でもいわゆるモラハラの怖さの描き方はうまいなぁと思った。
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またか。
前夫の話と母の話はどんだけ描いても語り尽くせないのか
なまじ筆力があるからしっかり読ませてはくれるのだけれど
夫に虐げられそんな時出会った強引ながらも優しい男に惹かれ、でも…。ってな話は何度も読んでる気がする。
おいコーは続き出ないのかなー。
【図書館・初読・9月11日読了】
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あららら、殺しちゃったよ って感じだった。
村山さんの本で殺人が起きるとは。
モラハラ男こわいよ~
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村山由佳さんは初読、ダ・ヴィンチのプラチナ本紹介で
読んでみました。
この小説さらっと読み終わると、なんだか物足りないけど
La Vie en Rose がエディット・ピアフの6歳年下のイブ・モンタン(咲季子と堂本も6歳差)への恋の喜びを歌ったシャンソンであること、エディット・ピアフが尽くして尽くしてイブ・モンタンを一流の俳優、シャンソン歌手に成長させて捨てられる可哀そうな結末を知って、ラスト3ページをYouTubeでピアフが歌うLa Vie en Rose を流しながら再読すると
いつまでもきらめく宝石のような一瞬
わたしは幸せよ
死ぬほど幸せ
La La La
La La La……
村山由佳さん、やるやんと評価が上がった。