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ヘリオガバルス あるいは戴冠せるアナーキスト (河出文庫)
14歳で即位して18歳で惨殺されたローマ少年皇帝の運命に究極のアナーキーを見出し、血塗られた歴史の深部に非有機的生命=「器官なき身体」の輝きを開示する稀代の奇書。巨星アル...
ヘリオガバルス あるいは戴冠せるアナーキスト (河出文庫)
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商品説明
14歳で即位して18歳で惨殺されたローマ少年皇帝の運命に究極のアナーキーを見出し、血塗られた歴史の深部に非有機的生命=「器官なき身体」の輝きを開示する稀代の奇書。巨星アルトーの名著を第一人者が新訳。【「TRC MARC」の商品解説】
正岡子規「曼珠沙華」から、川端康成「葬式の名人」、武田繁太郎「風潮」まで、差別・被差別問題を扱った小説アンソロジーの決定版。【本の内容】
著者紹介
A.アルトー
- 略歴
- 1896-1948年。「思考の不可能性」を思考するフランスの詩人。「残酷劇」を提唱する演劇人。西洋からの脱却を必死に試みて、後年、精神病院へと監禁される。激烈な生涯と『演劇とその分身』『ヘリオガバルス』等の著書によって巨大な影響を与え続けている。
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紙の本
14歳でローマ皇帝に即位し、その無法振りで18歳に惨殺された血塗られた皇帝を描いた名著です!
2020/06/14 10:08
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、20世紀の初頭におけるフランスの俳優であり、詩人であり、また小説家、演劇家としても知られるアントナン・アルトー氏の『ヘリオガバルス』を分かり易く訳した名著です。「ヘリオガバルス」とは、紀元1世紀頃の第23代ローマ皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌス・アウグストゥスのことです。「ヘリオガバルス」という通称はオリエントにおけるヘーリオス信仰より派生した太陽神のエル・ガバル(山の神の意)を信仰したことに由来すると言われています。実は、ヘリオガバルスはわずか14歳で皇帝に即位し、彼の統治はしばしば今までも登場した暴君達の悪名すらも越えるローマ史上最悪の君主として記憶されています。ヘリオガバルスは放縦と奢侈に興じ、きわめて退廃的な性生活に耽溺し、しかもその性癖は倒錯的で常軌を逸したものであったも言われているのです。また、宗教面でも従来の慣習や制度を全て無視してエル・ガバルを主神とするなど極端な政策を行っています。こうしたことから18歳で惨殺されるのですが、同書は、この血塗られた皇帝と当時の社会を描いた名著です。