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- カテゴリ:一般
- 発売日:2016/08/10
- 出版社: 幻冬舎
- サイズ:19cm/407p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-344-02974-3
読割 50
紙の本
日本国憲法の真実 偽りの起草者ベアテ・シロタ・ゴードン
著者 高尾 栄司 (著)
日本国憲法の骨子となる人権条項の起草者として知られるベアテ・シロタ・ゴードン。憲法の門外漢だった若いベアテに起草などできたのか? どのような過程で書かれたのか? 捏造の過...
日本国憲法の真実 偽りの起草者ベアテ・シロタ・ゴードン
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商品説明
日本国憲法の骨子となる人権条項の起草者として知られるベアテ・シロタ・ゴードン。憲法の門外漢だった若いベアテに起草などできたのか? どのような過程で書かれたのか? 捏造の過程と実情を解き明かすノンフィクション。【「TRC MARC」の商品解説】
嗚呼なんというお粗末!日本の憲法が、コピペによる捏造だったとは!! 日本への怨念と復讐心に燃えた「虚飾の女神」ベアテ・シロタとは何者だったのか?
人気ピアニストを父に持つユダヤ人女性、ベアテ・シロタ・ゴードンは5歳から15歳まで日本で過ごすと戦時下のアメリカに渡り対日工作に従事。米国籍を取得したばかりの終戦直後、22歳で再来日、GHQ民政局に飛び込み、すぐに日本国憲法の起草に従事する。その後いつしか存在は忘れ去られたが、1990年代に入って「男女平等条項の起草者」として日本のテレビで紹介されるや「戦後民主主義の女神」として日本各地で称賛される。憲法の骨子となる人権条項は「当時22歳だったベアテの手によるもの」と日本の憲法学者の間でも常識化された。が、そもそも憲法の門外漢だった若いベアテに起草などできたのか? 実際どのような杜撰さで書かれたのか? そして彼女の上司だった謎の人物ピーター・ルーストとは何者で、彼の所属した秘密結社とは何だったのか? 「憲法を世界遺産に!」などと言っている場合ではない。全日本人必読、驚愕の戦後史!【本の内容】
著者紹介
高尾 栄司
- 略歴
- 〈高尾栄司〉1947年群馬県生まれ。ノンフィクション作家。上智大学を経てイギリスおよびインドに留学。集英社の特派記者としてヨーロッパ、中東各地を取材。著書に「「天皇の軍隊」を改造せよ」など。
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紙の本
タイトルと内容が違う
2016/09/19 17:00
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:照月 - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯に、「偽りの起草者ベアテ・シロタ・ゴートン」彼女の書いた憲法は、
「コピペによる捏造だった」という言葉がある。
ただ「コピペ」は模倣であり、捏造ではない。捏造とは、なかったものをあったかのようにすることだ。
本の内容もこのベアテ・シロタ・ゴートンが中心であり、副題をそのままタイトルにするか「起草者ベアテ・シロタ・ゴートンの真実」とした方が合っていたと思う。
このベアテ・シロタ・ゴートン、22歳当時に日本国憲法を「書いた」人、としてあるドキュメンタリー番組で紹介された。
たまたまその番組をわたくしも見たが、その時は「タイプライターの仕事をしていた」というニュアンスだった。
しかしこの番組が切っ掛けで彼女は注目されるようになり、いつの間にか「日本国憲法を書いた」から
「日本国憲法を起草した」というニュアンスになっていき、なんと200回も日本に招聘され、講演活動や著書の出版をするようになったのである。
これは著者高尾氏の怒りの告発の書である。
しかし、冷静に考えなければいけないことがある。
日本国憲法を起草していないのに、日本国憲法を起草したと言った彼女の書いた文章は、上司のルースとの書いたものか、ワイマール憲法をコピペしたものだった。
それを自分のオリジナルのように言った点は、批判すべきである。
ただこうしてできた日本国憲法が悪いものなのか、というのはまた別の問題である。
ワイマール憲法の模倣で悪いのか。内容が良ければいいのでは。問題なのは、彼女の嘘だろう。
また著者はこうしたベアテの行動を「日本への怨念」というが、拡大解釈のような気がする。
なぜ「怨念」があるのか。
ユダヤ人だったベアテ一家。ピアニストだった父は迫害を逃れるため来日。しかし、日本がドイツと同盟を結ぶ、日本も居ずらくなり、ベアテを単身で1939年アメリカに留学させた。
その後戦争になり、ベアテは両親と離れ離れになってしまう。両親は、戦時中日本政府の意向により軽井沢に疎開するが、それをベアテは「日本による強制移住」と終生誤解したのである。
実際には強制ではなく、東京が空襲になって同盟国の外国人に被害が出ることを恐れたのである。
ただベアテの両親は日本語が出来ず、この辺の記述は、日本語ができない母の話をそのまま信じてベアテが書いたものなので彼女だけの責任ではない。
マスコミにちやほやされているうちに自己の実績を誇張するようになるのは、誰だってやってしまいそうなことである。
著者にも冷静な目が必要だろう。彼女の問題行動と、彼女がユダヤ人であることと、どれほど関連があることなのだろうか。
ベアテもあの世で頭を抱えていることだろう。
出来るならこの本は、アメリカで出版しないで欲しい。アメリカで出版されたら、彼女の子供と孫が気の毒である。