紙の本
みんなオジサンになりました。
2016/12/24 18:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
〈弓島珈琲〉シリーズ、最初の『モーニング』からずいぶん年月が経ちました。
青年だった皆さんも50歳代、子供達も大きくなり、今作ではその子供が引き起こした騒動が始まりです。
そして、子供達が活躍してダイたちの活躍に繋がります。
ダイ達の暗い過去にもつながる今回の事件、ドキドキしました。一気に読みました。
ダイが相変わらず得体の知れないキャラで素敵でした。
投稿元:
レビューを見る
ダイさんたち、50歳!
あっという間にそんなことに。
それぞれに、いろんなことがおきている。
生きていれば、それは、当たり前。
で、途中までは、いつもの小路先生の作品の雰囲気で、仲間の息子である高校生の智一の家出に動き回るし、その中で出会ったディビアンさんが、とっても魅力的だしで、作品世界を思いっきり楽しんでいたのだけど、、、
瑠璃ちゃんの事件は痛ましいけれど、彼女を守ろうとする動きもしっかりあるようだったしね。
それだけに、ダイたちの行った私刑、現在に行われた私刑と思われる事件。
その2つにもやもやしてしまう。
だって、そりゃ、中島は最低ヤローだけど!
主人公たちたるもの、そこまでのことをやらかしておいて、なんであんなにあっけらかんなの?!
魅力的なはずのディビアンさんがそういう人なのもショック。ああ、もう、なんでそうなるかな。
清廉潔白たれとは思ってないんだけど。
でも、そこはがっかりだけど、やっぱり、ダイと仲間たちは嫌いになれないんだよね。うん。
投稿元:
レビューを見る
ダイが50歳台に! とてもその年齢とは思えないフットワークの良さ。
どんな展開になるんだろうと、わくわくしながら読み進めた。
小路さんの作品はいつも、「悪い人がいない」のでご都合主義に感じる部分もあるのだけど、今作はよかった。中島がすごいな・・・。
投稿元:
レビューを見る
弓島大シリーズ第4作。冒頭で前3作の内容を簡潔に紹介してくれているが、完結編という解釈でいいのだろうか。
ダイ、ヒトシ、ワリョウ、淳平ももう50を過ぎ、それぞれに家庭を築いていた。過去の作品に顔を出していた人達も年を取り、次の世代が暮らし始めている。シリーズを読んでいる者には感慨深い。今回は、ヒトシの息子で高校生の智一の家出がきっかけとなり、ダイと三栖刑事が奔走する。真相は四人(と亡くなった真吾)が封印していた過去と関係していた。
ご都合主義は相変わらず。ダイの直感は正しいし、三栖刑事のおかげで捜査情報は手に入るし、ハッカーまがいの若者のおかげでネット情報の入手もお手の物。人脈が絶妙というところだが・・・・
ハードボイルドばりにマイルールで行動するのもよくあること。遵法が必ずしも正しいとは思わないが、あまりに多用されると倫理観が安くみえてしまい、つい、皮肉を思いつく。信念をもった善人ほどやっかいなものはないと。もちろん、主人公たちだから話はちゃんと落ち着くのだけれど。
投稿元:
レビューを見る
事件の連鎖が呼び起こしたのは、「あの頃」の記憶と私たちの絆――
ダイが53歳に!!!♡
ある日、水戸に住むヒトシの息子の智一が「東京に行ってきます」というメモを残して家出・・・ってところから、またもや次々と事件が!
え?それだけのことでそんなに総力あげて探しちゃいます?
「連絡するから心配しないで。しばらくしたら帰ります。」っても書いてあったのに?・・・まぁ、いいけどw
んで、また仲間たちが〈弓島珈琲〉に再び集結し「あの頃」に封印した事件とご対面~~!!!
・・・って内容は決して軽くないんですけどね。
んもう胸クソ悪くなるような事件ばっかりなのよねー、ダイの周辺で起きる事件って!
でも、今回はちょ~っと不可思議な感じ。
人は変わりもするし、また変わらなくもある。
それでも、30年という時間はやっぱり長いんだろうな。
しがらみも増えるだろうし、いろんな気持ちも薄れたり。
特別に長生きしたいわけじゃないけど、長く生きたからこそわかるってこともあるんだろうな。
「消えはしません。乗り越えたわけでもありません。ただ――置いてきたような気がします」
このダイの台詞がしみじみとわかる私なのでありました。。。
シリーズ、読み返したくなっちゃったなw
投稿元:
レビューを見る
(2016/11/9読了)
弓島大シリーズ(でいいのかな)第4弾。
これまでの(45歳「モーニング」、30歳「コーヒーブルース」、40歳「ビタースイートワルツ」)ことが冒頭に書かれていたので、読んでは忘れる読者の私にはありがたかった。東京バンドワゴンシリーズのように、相関図もあったらいいのになぁ。
今回のダイたちとはちょうど同い年。5人それぞれに現実的な生活感があり、物語の内容とは別に、親近感を持った。
いくつもの事件が同時進行し、紐解いていったのは、ダイと三栖さん。三栖さんは今回はかなりいい味を出している。
謎が解け始めるまで、引っ張りすぎかな。奇をてらったような事件キーワードや、伏線、人物設定の粗さも少し気になった。
シリーズが続くなら、次作のダイたちは何歳になっているのだろう。
(内容)
事件の連鎖が呼び起こしたのは「あの頃」の記憶と私たちの絆―。青春時代のほろ苦さが沁みる、大好評!珈琲店ミステリー。
投稿元:
レビューを見る
弓島珈琲店のシリーズ。リアルタイム以上に年齢を重ねていく登場人物たち。あの人もあの人もそんな年齢になっちゃったのか、そしてそれに伴ってさまざまな生活のしがらみも見えて、なんとなくさびしくなる気はしますが。それもまた感慨深いです。
今回起こる、そして過去へと繋がる事件と物語は、かなり苦くて。過去のことにせよ、いくらなんでもやり過ぎな気がしなくもないし。だけれどもやはり不快ではないのが不思議。もう一度シリーズ過去作を読み返したくなってしまいます。人間は変わるのだなあ、というのも印象的でした。
投稿元:
レビューを見る
+++
事件の連鎖が呼び起こしたのは、「あの頃」の記憶と私たちの絆――
2014年4月。東京・北千住で喫茶店〈弓島珈琲〉を営むダイは53歳になっていた。
学生時代、バンド仲間の淳平、ヒトシ、ワリョウ、真吾と暮らした自宅を改装した店舗だったが、
ダイにも、常連客のゲームクリエイター・純也や三栖刑事にも家族ができ、
少しずつ生活も変化している。
かつて三栖が下宿していた純和風の家には、学生時代の友人ワリョウの息子・明と
その友人たちが下宿していた。
ある日、水戸に住むヒトシの息子の智一が「東京に行ってきます」というメモを残して
家出したと連絡が入った。
ダイは三栖や明、純也らと智一の行方を捜し始めると、
智一と同じ高校に通う村藤瑠璃がケガを負った家族を残し、
行方不明になっていることがわかる。
時を同じくして、人気俳優となった淳平の妻・花凜にストーカー騒ぎが起こった。
ダイたちは、智一の高校の先輩にあたる仁科と、新宿二丁目でゲイバーを営むディビアンが
それらの事件に関わることを突き止める。
学生時代をともにした仲間たちが〈弓島珈琲〉に再び集結し、
「あの頃」に封印した事件と対面する――。
青春時代のほろ苦さが沁みる珈琲店ミステリー。
+++
誰ひとり悪人はいないのに、昏い思いを抱えて生きざるを得ない仲間たちである。彼らも歳を重ね、53歳になった。それに伴い、事件も子どもたちの世代が中心になっている。だが、その根っこはやはり、ダイたちが日々をともにしていた若いころにあったのだった。一度はどこかに置いて、前に進めていると思った屈託も、また手元に戻ってきてしまう。なんと切ないことだろう。それでも、真実を知ればこそ、また次の一歩を踏み出せるのかもしれない。彼らの信頼関係が揺らがない限り。それぞれのしあわせを大切に生きていってほしいと願わずにいられないシリーズである。
投稿元:
レビューを見る
弓島珈琲シリーズ第4弾。ミステリとしては相変わらずちょっとご都合主義が過ぎるのですが、お話としてはシリーズの中では一番面白かったと思います。時代設定が現在に追いついちゃったのでシリーズもこれで終わりかな?
投稿元:
レビューを見る
この本に出てくるおなじみの人たちはかっこいい!
どんな場面でも大切な人のために「自分の信念」を信じて動けるから。
そうそう度々「弓島珈琲」を取り巻く人々に事件があるのは
心が痛むけど…
またこの人たちに会いたいな~と思う^^
投稿元:
レビューを見る
暗い過去を抱えて生きる重苦しさ。
一生他言しないと決めた秘密。
長く生きていれば、背負うのにやっかいな荷物が
どんどん増えていく。
罪を告白してしてしまえば、あるいは誰かに秘密を打ち明けて懺悔してしまえば軽くなるとわかっていても
主人公の弓島大は決してそんなことはしないのだ。
そうすることで楽になるのは自分自身だけで、周りの誰も幸せにはならないから。。。
ク~~~~ッ!!
かっちょいいぞ、弓島。
やっぱ男はハードボイルドでないと♪
世の中白黒つけるだけが正解じゃないと、
私も漸くわかる年頃になった。
曖昧なままにしておくことは決して逃げではない。
だけど、主人公たちがこの先さらに年を重ねた時にも
同じことを思っているだろうか。。。
なんとなくシリーズ最後の雰囲気が漂っている感じの本作だけれど、
私はこの10年、20年後の物語もぜひ読んでみたい。
そして、その答えを是非とも聞いてみたいと思う。
投稿元:
レビューを見る
学生時代を共に過ごしたダイ、淳平、ヒトシ、ワリョウ、真吾。
『モーニング』は既読ですが、『コーヒーブルース』、『ビタースイートワルツ』はまだ読んでいなくて。
ちょっと遡って読んでみようかな。
投稿元:
レビューを見る
弓島珈琲店シリーズ第4弾。
読み進めてるうちに自然に今までの関係性を思い出せた。
ダイ達が53歳に
そして丹下さんはなんと81歳。
また新たな事件が起こり
お馴染みの仲間が集まる。
そして意外な人物も意外な形で登場。
【図書館・初読・11月18日読了】
投稿元:
レビューを見る
50歳を越えたダイと仲間達(^^)ヒトシの息子が家出したことから始まる事件の数々!(゜゜;)みんな歳はとったけれど、変わらない仲間の絆がステキ(*´-`)その絆、次の世代にもずーっと受け継がれて欲しいなぁ(^^)しかしまさか、過去のあの事件に絡んでくるとは…(--;)
投稿元:
レビューを見る
ダイシリーズ第4弾。50歳を過ぎた弓島大の周りでまたも様々な事件が発生し、仲間と知恵を出し合い、解決に向かっていく。ヒトシの息子智一の家出を発端に、淳平の奥さんのストーカー被害と自宅に届いたある“写真”、村藤家の事件、野球部監督暴行事件…全てが繋がったその先に見える答えは!?このシリーズで毎回思うのだが、①ダイの勘が良すぎ、②登場人物多すぎ、特にゲイが多すぎ、③やっぱり結末は違和感ありすぎ、結局“写真”は!?…と、不満はたっぷりあるがラストはハッピーエンドなので今回もまぁ良し。ただ今回が最終章だろうなぁ。