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- カテゴリ:一般
- 発売日:2016/08/01
- 出版社: 吉田書店
- サイズ:20cm/499p 図版16p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-905497-43-1
- 国内送料無料
紙の本
ミッテラン カトリック少年から社会主義者の大統領へ
社会党出身のフランス大統領、フランソワ・ミッテラン。ド・ゴールとの対決、左翼の再建と政権交代、欧州統合…。フランス現代史に深い刻印を残した政治家の生涯を、一級の歴史家が描...
ミッテラン カトリック少年から社会主義者の大統領へ
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商品説明
社会党出身のフランス大統領、フランソワ・ミッテラン。ド・ゴールとの対決、左翼の再建と政権交代、欧州統合…。フランス現代史に深い刻印を残した政治家の生涯を、一級の歴史家が描く。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ミシェル・ヴィノック
- 略歴
- 〈ミシェル・ヴィノック〉1937年パリ生まれ。歴史家。専門は近・現代フランス政治史、政治思想史。フランスにおけるナショナリズム、反ユダヤ主義、知識人の政治参加の代表的研究者の一人。パリ政治学院名誉教授。
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紙の本
フランスについて考えるうえでも必読
2023/05/28 14:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミッテランという政治家は知れば知るほど謎が深まるような人物でもある。またミッテランの人生を辿ることは20世紀フランスを辿ることでもある。ミッテランを知るうえでも、フランスについて考えるうえでも必読である。
紙の本
偉大なる左派政治家の物語
2016/12/31 13:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:miyajima - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミッテランに大変に興味がありまして。
歴代のフランス大統領の中でも異色中の異色。左翼(社会党)政権の担い手なのにソ連とは敵対しフランスの核武装を決めたりして、日本での「左派」イメージとは全く異なる路線を選択という。そんな中ある先生が激賞していたので本書を選択しました。
カトリックの家庭に生まれる→国民義勇兵団に所属しペタンシンパとなる→戦後の第四共和制下では反ド・ゴールなのに政権に加わる→第五共和制では反ド・ゴール陣営を糾合する→その際に共産党も仲間に入れる→大統領になる→大企業の国有化を進める→経済が成り立たなくなりド・ゴール派のシラクに首相をゆだねる→核武装をするっていう流れを見ると「いったいこの人は定見があるのか」という気持ちになりますし、事実フランスでもその評価の振幅は大きいようです。その立ち位置の不分明さが批判の対象になっています。
ですが、本書を読んで大変によくわかったのは、ミッテランが終生抱いていたのは、政治家である以上政権をとらなくては意味がない、という強固な意志です。
では目的のために手段を択ばないのか、定見は無いのか、ということですね。そこは違うんです。
ミッテランが絶対的な価値を置いていたのは「個人の自由の擁護」。これに尽きるのです。ここはブレていないんです。だから共産主義は否定したわけですし、一方で大企業の寡占を認めなかったわけです。ソ連の核ミサイルが自由世界に対する脅威だとなれば自国の核武装を選びます。
この本は政治家を目指す人は必読ではないでしょうか。もちろん当のフランスでもミッテランの一見不定見に見える立ち位置は常に批判の対象ではあったのですが、一つの見識としては間違いなく優秀なケーススタディです。