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商品説明
中国では古来、「詩書礼楽」と並称され、音楽が重んじられてきた。
「楽」は中国文明にとって「六学」「六芸」の一つであり、知識人が習得すべき必須の学術を意味した。
すなわち、文明の根幹をなす重要な文化要素として「楽」が重視されたのである―。
考古時代以来、音楽理論が制度的に安定をみた漢代、西洋音楽を受容し咀嚼した明清代を経て、近現代に至る、政治や思想とともに展開していった中国3000年の音楽文化の軌跡を、最新の知見より明らかにする。【商品解説】
目次
- 序言 川原秀城
- 中国音楽の音組織 川原秀城
- 漢唐間における郊廟雅楽の楽曲通用―皇統と天の結びつきからみた 戸川貴行
- 琴瑟相和さず―音楽考古学のパイオニアたちの視点から再考する 長井尚子
- 朱載堉の十二平均律における理論と実験 田中有紀
- 詩賦が織り成す中国音楽世界―洞簫という楽器をめぐって 中純子
- 清朝宮廷における西洋音楽理論の受容 新居洋子
- 建国後の中国における西洋音楽の運命 榎本泰子
- 近代からコンテンポラリー(現代)へ―音楽評論が伝える一九三〇年代の上海楽壇とバレエ・リュス 井口淳子
著者紹介
川原 秀城
- 略歴
- 1950年生まれ。東京大学名誉教授。専門は中国朝鮮思想史・東アジア科学史。
主な著書編書に『西学東漸と東アジア』(岩波書店、2015年)、『朝鮮朝後期の社会と思想』(アジア遊学、勉誠出版、2015年)、『関流和算書大成―関算四伝書―』第一〜第三期(共編、勉誠出版、2008〜2011年)などがある。
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