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紙の本
賢治童話ビジュアル事典
著者 中地 文 (監修)
【学校図書館出版賞(第19回)】宮沢賢治の童話に登場する物や自然、生き物などを、写真やコラムでビジュアルに紹介した事典。その項目の説明のほか、賢治自身や当時の岩手・花巻に...
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商品説明
【学校図書館出版賞(第19回)】宮沢賢治の童話に登場する物や自然、生き物などを、写真やコラムでビジュアルに紹介した事典。その項目の説明のほか、賢治自身や当時の岩手・花巻にまつわる話、歴史に関わる内容、賢治童話のどのお話に出てくるのかも掲載。【「TRC MARC」の商品解説】
宮沢賢治の童話に登場するもので、現代の子どもには身近ではないものなどを、豊富な写真やイラストで紹介する事典。賢治の時代状況など作品イメージを助けるコラムも充実。【本の内容】
目次
- (1)光と空の章
- 幻燈
- まわり燈籠
- アセチレンランプ
- ネオン燈
- 電信ばしら
- かがり
- 鯨油ろうそく
- マッチ
- 星座早見盤
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紙の本
ラッコの襟飾りのインバネス
2016/12/04 12:31
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うみひこ: - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮沢賢治の童話は、いつも胸の奥にひそんでいる。
いつ読んだか読んでもらったのかわからないけれど、
何かの拍子に思い出したり、ふと手に取った本に引用されていて、
ああ、あれも賢治の童話だったんだと気づいたりする。
そして、大人になったらきっとわかるんだろうなと思いながら、
賢治の童話の中の不思議な言葉と共に過ごしてきたことに気づく。
よだかという醜い鳥。ラッコの上着。やまなしの香り。毒もみ。
一度も出会ったことがないのに、限りなく懐かしく、ふしぎなものたち。
そんな、いつか調べようと思ったものが、みんな、私に会いに来てくれたような事典を見つけた。
ラッコの上着は見たことがないけれど、インバネスを着た紳士の挿絵を見て気が付いた。
確かに子供の時に出会ったトンビを着たおじいさんの襟元を飾っていたのは、
あの毛皮だったんだと知った喜びは、何ものにも代えがたい。
祖父の家にお年賀にいらして、初めて会ったのにいきなりお年玉をくださったのは、
そうか裕福な方だったんだなと思い出してみたりする。
富の象徴としての毛皮だったのだ。
そして、恐ろしい毒もみの正体が、実は山椒だったとは。
様々な驚きと思い出が手に入るこの事典。
大正から戦前という時代を知る意味でも貴重な本だと感じるのだ。