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商品説明
【横溝正史ミステリ大賞(第36回)】2020年、人工知能の研究者・工藤は、死者を人工知能化するプロジェクトに参加する。試作品のモデルは、6年前に劇場型自殺事件を起こした美貌のゲームクリエイター。工藤は次第に彼女の人格に共鳴し、惹かれていくが…。【「TRC MARC」の商品解説】
二〇二〇年、人工知能と恋愛ができる人気アプリに携わる有能な研究者の工藤は、優秀さゆえに予想できてしまう自らの限界に虚しさを覚えていた。そんな折、死者を人工知能化するプロジェクトに参加する。試作品のモデルに選ばれたのは、カルト的な人気を持つ美貌のゲームクリエイター、水科晴。彼女は六年前、自作した“ゾンビを撃ち殺す”オンラインゲームとドローンを連携させて渋谷を混乱に陥れ、最後には自らを標的にして自殺を遂げていた。
晴について調べるうち、彼女の人格に共鳴し、次第に惹かれていく工藤。やがて彼女に“雨”と呼ばれる恋人がいたことを突き止めるが、何者からか「調査を止めなければ殺す」という脅迫を受ける。晴の遺した未発表のゲームの中に彼女へと迫るヒントを見つけ、人工知能は完成に近づいていくが――。【商品解説】
著者紹介
逸木 裕
- 略歴
- 〈逸木裕〉1980年東京都生まれ。学習院大学法学部法学科卒。フリーランスのウェブエンジニア業の傍ら、小説を執筆。「虹を待つ彼女」で第36回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、デビュー。
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紙の本
すごい
2016/11/30 20:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ニコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここまで話の展開が面白く、キャラクターに惹かれる小説は中々無いと思います。
これがデビュー作なのだということにただただ驚きを隠せないというのが正直な感想です。
主人公の小賢しさが個人的には面白くて好きでした。目的のためなら手段を選ばないで成し遂げようとするまっすぐな気持ちも読んでいてある種気持ちが良かったです。
あとは何と言っても、正体がつかめないヒロイン晴のミステリアスな雰囲気に読み進めるうちに惹かれていきました。晴の行動の真意が少しずつ分かっていくにつれてむしろ疑問は深まっていくようで、最後までドキドキしながら読むことができました。
アニメ化やドラマ化など、新たなスタイルでも十分楽しめるような作品だと思います。ミステリと恋愛が混ざった大変優れた一冊です。
電子書籍
第36回横溝賞受賞作
2017/12/24 02:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hirok - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近話題のドローンや人工知能などSF要素満載な近未来ミステリー。デビュー作とは思えない完成度。次回作が楽しみな作家さんがまた増えました。第36回横溝賞受賞作。
電子書籍
二次を待つ彼女
2016/11/04 12:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kikuzu - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書のタイトルを見て,二次元嫁を手に入れようとする女性の話だと思った人はちょっと鋭い。本書に出てくるものは正確には二次元嫁ではないのだが。念のため断っておくが,本書の著者がそれを意図してこのタイトルを付けたと本気で信じているわけではない。
生者でも死者でもよいが,実在の人物を人工知能で再現できるかという点には興味がある。恋愛対象を再現したいという欲望には共感できるところもあるが,結局は作り手の自己満足に終わるのではないか。なぜなら,恋に落ちた人は恋愛対象を理想化して,本来の人格とは別の人格を仮想していることがほとんどだからだ。恋に落ちた人が時にナルシシズムに陥っているように見えるのは,実はその人が単に自己の内側にある仮想の偶像を見ているにすぎないからかもしれない。それを客観化するために本書の主人公は「デバッガー」を用意するが,「ぼくのかんがえたさいきょうのかのじょ」像を完全に修正することはできなかった。恋を諦めるまでは。
電子書籍
面白かった。
2016/10/29 00:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジーンズ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリーだが、恋愛要素も強く読みやすかった。ミステリーがかなり好きな人には内容が薄いかもしれないが恋愛小説が好きなジャンルでもあるので☆5です!!
紙の本
設定や題材は面白い
2019/11/15 23:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:AI - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は人柄の悪さが中途半端でイマイチだと感じたが、大々的な自殺を遂げた美女を人工知能で再現しようとすることや、同性愛者の葛藤が描かれているあたりは、設定や題材が新鮮で良かった。