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- カテゴリ:一般
- 発売日:2016/10/27
- 出版社: 文藝春秋
- サイズ:20cm/396p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-16-390550-1
紙の本
孤独な祝祭 佐々木忠次 バレエとオペラで世界と闘った日本人
著者 追分 日出子 (著)
喧嘩上等、あらゆる敵を恐れず、美と芸術に殉じた男がいた−。東京バレエ団を率い日本戦後バレエ史、興行史に大きな足跡を残した佐々木忠次の知られざる素顔を、内外の関係者への徹底...
孤独な祝祭 佐々木忠次 バレエとオペラで世界と闘った日本人
孤独な祝祭 佐々木忠次 バレエとオペラで世界と闘った日本人
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商品説明
喧嘩上等、あらゆる敵を恐れず、美と芸術に殉じた男がいた−。東京バレエ団を率い日本戦後バレエ史、興行史に大きな足跡を残した佐々木忠次の知られざる素顔を、内外の関係者への徹底取材をもとに明らかにする。【「TRC MARC」の商品解説】
「諦めるな、逃げるな、媚びるな」
──こんな日本人がいた──
極東の島国から「本丸」バレエの殿堂、パリ・オペラ座に討ち入り。
偏見と嘲笑は一夜にして喝采へと変わった。
誰もが不可能と信じていたことを、執念の交渉で次々現実にしてきたタフネゴシエーターは、2016年4月30日、一人ひっそりとこの世を去った。
それは半世紀前、まだ日本が貧しく、西洋のオペラなど夢のまた夢、胴長短足の日本人はバレエには向かないとされた時代。無謀な夢を抱いた一人の若者がいた。
のちに日本で初めてミラノ・スカラ座の引越し公演を実現させ、鬼才モーリス・ベジャールに不朽の名作「ザ・カブキ」をつくらせ、世界各国の名門オペラハウスに自らのバレエ団を率いて乗り込むことになる、その青年の名は佐々木忠次。
日本のオペラ・バレエブームを牽引、カルロス・クライバー、ジョルジュ・ドン、シルヴィ・ギエム……佐々木が日本に招いた伝説のスターたちは、日本人を熱狂させ、劇場を祝祭空間に変えた。
日本人の体型的な弱点を日本人ならではの統一美で勝負することで克服。敗戦国の島国から来たおかしな東洋人と冷たい視線を浴び、日本の官僚の無理解に苦しみながら、各界の大物と一歩もひかずに徒手空拳で直談判。
ついに「THE TOKYO BALLET」は、20年間外部の団体の公演を許可してこなかった、世界中のダンサーが憧れるバレエの聖地、パリ・オペラ座をも制覇。
そして、16年間にわたる執念の交渉の末、誰もが「不可能」と口を揃えたミラノ・スカラ座、ドミンゴ×クライバー「オテロ」の幕が日本で開く。
しかし、「美」と「本物」への激しい渇望は、同時に己を焼く業火となった──。
過剰な情熱が巻き起こす周囲との軋轢、美意識をめぐる衝突、盟友との訣別……。
劇場に生きた男の孤独な闘い。その誰も知ることのなかった舞台裏が、徹底取材により、今、明らかになる。【商品解説】
著者紹介
追分 日出子
- 略歴
- 〈追分日出子〉1952年千葉県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。編集者・文筆業。「昭和史全記録」「20世紀の記憶」など、時代を記録する企画の編集取材に携わる。著書に「自分を生きる人たち」など。
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