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紙の本
エアー2.0 (小学館文庫)
著者 榎本憲男 (著)
謎の老人の開発した、感情を数値化する完璧な市場予測システムが日本政府に無償供与された。老人の代理人となった青年は福島の帰還困難区域を経済自由区にすることを政府に要求。未来...
エアー2.0 (小学館文庫)
エアー2.0
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商品説明
謎の老人の開発した、感情を数値化する完璧な市場予測システムが日本政府に無償供与された。老人の代理人となった青年は福島の帰還困難区域を経済自由区にすることを政府に要求。未来の理想社会への試みの結末は…。〔2015年刊の加筆、改稿〕【「TRC MARC」の商品解説】
あの人は資本主義をやり直そうとしている!
新国立競技場の工事現場で働く中谷は、不思議な老人と出会う。老人はいかにも肉体労働には向いておらず、仕事をクビになるが、現場を去る直前、翌日の競馬の大穴馬券を中谷に託していた。老人が姿を消した直後、工事現場では爆破事件が起こり、翌日馬券は見事的中する。
5000万円の現金を手にした中谷の前に、再び老人が現れ、彼が開発した市場予測システム「エアー」の代理人として、日本政府との交渉窓口となるよう、中谷は依頼される。
「エアー」は世の中に渦巻く人間の感情を数値化して、完璧な市場予測を可能にするシステムで、それは政府が握るビッグデータと結びつくことで、国家の予算を潤すほどの巨額な利益をもたらすものだった。
謎の老人の代理人として、政治家や官僚たちと交渉を重ねる中谷だったが、「エアー」を供与する見返りとして、福島の帰還困難区域を経済自由区として、自分たちに運営を任せるという要求を突きつけるのだった。
現代日本が直面する難題をつまびらかにし、圧倒的なスケールで描く近未来経済サスペンス小説。巻末解説は書評家の三橋暁さんです。
【編集担当からのおすすめ情報】
前半はミステリー・タッチで物語は進み、後半は未来を占うユートピア小説としても読めます。予想外の展開が次から次へとスピーディーに続き、気がついたときには壮大なスケールの物語の真っ只中にいることでしょう。新人作家にもかかわらず第18回大藪春彦賞にもノミネートされ、将来が嘱望される作家さんのひとりです。ぜひお手にとり、ページを繰ってください。一気読み必至の、至福の読書体験が待っています。
【商品解説】
人間の感情をも計算して完璧な市場予測をはじき出す「エアー」。新国立競技場の工事現場で知り合った謎の老人と青年は、このシステムを手に政府を揺り動かし、福島の帰還困難地域に経済自由区を確立しようとするが。【本の内容】
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エアー2.0
2019/12/29 08:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めのオリンピックスタジアムの爆破事件やヤクザとの駆け引き、これだけだと経済の書物には思えませんでした。行動経済学をAIにより分析することは理解でき、洋上風力発電の話など、ネタも正確に詳しく書かれていたので苦労した作品がうかがえました。次の作品も読んでみたいと思います。