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紙の本
井伊直虎 女領主・山の民・悪党 (講談社現代新書)
著者 夏目 琢史 (著)
戦国の世、なぜ女性が領主となったのか? なぜ近世期、彼女は忘れ去られたのか? 「女性」「山の民」「悪党」をキーワードに、時代の転換期を生きた女城主・井伊直虎の宿命を描く。...
井伊直虎 女領主・山の民・悪党 (講談社現代新書)
井伊直虎 女領主・山の民・悪党
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商品説明
戦国の世、なぜ女性が領主となったのか? なぜ近世期、彼女は忘れ去られたのか? 「女性」「山の民」「悪党」をキーワードに、時代の転換期を生きた女城主・井伊直虎の宿命を描く。【「TRC MARC」の商品解説】
2017年大河ドラマの主人公はリアル「もののけ姫」だった!戦国の世、なぜ女性が領主となったのか? なぜ近世期、彼女は忘れ去られたのか?母系社会から男性中心の徳川幕府へ。自然から都市民たちの文明へ。仏神の力を借りたカリスマから、異端視される存在へ――、遠州の山里を生きた直虎は、消えゆく中世的世界の象徴だった! 時代の転換期を生きた女城主の宿命を気鋭の研究者が描きだす。
2017年大河ドラマの主人公はリアル「もののけ姫」だった!
戦国の世、なぜ女性が領主となったのか? なぜ近世期、彼女は忘れ去られたのか?
母系社会から男性中心の徳川幕府へ。
自然から都市民たちの文明へ。
仏神の力を借りたカリスマから、異端視される存在へ――
遠州の山里を生きた直虎は、消えゆく中世的世界の象徴だった!
時代の転換期を生きた女城主の知られざる宿命を気鋭の研究者が描きだす一冊。【商品解説】
2017年大河ドラマの主人公がわかる! 「女性」「山の民」「悪党」をキーワードに、戦国時代を駆けた直虎の知られざる実像に迫る【本の内容】
目次
- はじめに 直虎はヒロインにふさわしいか?
- 第一章 直虎の生涯
- この物語の舞台――引佐町とは/井伊家のルーツ/一族の対立を避けるための政略結婚/拮抗する二大勢力――今川氏と武田氏/井伊直満・直義誅殺事件/運命の分岐路――直虎と直親/「次郎法師」の誕生/右近次郎による直親襲撃事件/亀之丞の帰郷/桶狭間の戦い/井伊直親の誅殺事件/井伊谷徳政/三方ケ原の戦い/虎松、家康へ出仕/井伊直政と井伊谷、直虎……
- 第二章 直虎の正体――「山の民」「女性」「悪党」
- 「山の民」を統率する井伊氏/「山の民」と非農業民/「山の民」と山犬信仰/映画『もののけ姫』の世界と直虎/「母系制社会」としての引佐地方/地域支配の正統性を担保する「権威」/アジールでなくなった北部山間地域/今川氏と徳川氏は何が違ったのか/右近次郎の正体――「悪党」/「悪党」のボスとしての直虎/中世から近世へ――歴史の分岐路と直虎/新発見の直虎史料/なぜ、直虎は消されたのか?
- おわりに 歴史の岐路に立つ人びと
著者紹介
夏目 琢史
- 略歴
- 〈夏目琢史〉1985年静岡県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。一橋大学附属図書館助教。公益財団法人徳川記念財団特別研究員。著書に「文明・自然・アジール」など。
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斬新な論点が興味深い
2017/01/26 22:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:K2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
平成29年大河ドラマの関連本ということで手にとった。副題からもわかるように、著者は網野善彦氏の影響を強く受けている。論証に甘い部分もみられるが、斬新な論点が興味深かった。井伊氏に山の民の一面があるとしても、「直虎」にそれを象徴させ過ぎるのはどうかと思う。示された史料や当時の時代状況からは、井伊氏の主流派は今川寄りであったとも感じられる。となれば、「直虎」に対する評価も違ってくるのではないか。