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商品説明
明治後期〜大正前期に全国から人が集まった東京。そこに登場した営利・公益職業紹介所は、都市下層社会との接点として政治社会的に重要な意味を持っていた。その実態を様々な史料を元に検討し、下層社会が拡大した過程を追う。【「TRC MARC」の商品解説】
明治から大正にかけて、近代化の進む東京には全国から人が集まってきた。彼らは住居近くの職業紹介所を利用してより良い仕事を探すが、技術を持たない人々が就けるのは、ほとんどが日雇労働や女中などだった。江戸時代の流れを組む口入屋から、宗教団体による慈善事業、西欧を手本とした公立の紹介所まで、各事業の成立と展開、国や自治体の政策などを体系的に検討し、下層社会が拡大した経緯を追う。【商品解説】
目次
- 序章 職業紹介所による就業
- 1 新聞記者の注目する施設
- 2 近代化と職業紹介事業
- 3 本書の構成
- 第一章 近代化と口入業者の変質
- 1 自由営業と口入屋
- 2 裏の顔を持つ口入屋
- 3 風紀問題と警察の介入
- 第二章 産業化と日雇周旋
- 1 親方の営利事業化
著者紹介
町田 祐一
- 略歴
- 〈町田祐一〉1982年東京都生まれ。日本大学大学院文学研究科日本史専攻博士後期課程修了。博士(文学)。同大学生産工学部助教。著書に「近代日本と「高等遊民」」「近代日本の就職難物語」など。
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