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商品説明
長嶋茂雄引退試合と三井物産爆破事件が起きた1974年10月14日、過激派の下山英二が失踪した。下山を追う刑事、下山が愛し続ける女、下山と決別した弟。二度と会うはずのなかった男女が再会した時、最後に見たものは…。〔「メビウス」(河出文庫 2019年刊)に改題〕【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
堂場瞬一
- 略歴
- 〈堂場瞬一〉1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。「8年」で小説すばる新人賞を受賞。ほかの著書に「黒い紙」「共犯捜査」など。
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紙の本
堂場瞬一氏の究極のエンタテイメント小説です!
2020/07/09 10:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『8年』、『雪虫』といった作品や、その後の「刑事・鳴沢了シリーズ」、「真崎薫シリーズ」、「警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ」など数々の話題作を提供し続けておられる堂場瞬一氏の作品です。同書は、1974年10月14日が舞台です。この日、長嶋茂雄引退試合と三井物産爆破事件が同時に起きました。また、そうした大事件とは別に過激派の次代の「エース」として目されていた下山英二が突然、失踪します。下山を追う刑事、下山が愛し続ける女、下山と決別した弟といった、もう二度と会うはずのなかった男女が42年ぶりに再会します。この時は、彼らは何を見たのでしょうか?堂場氏の究極のエンタテイメント小説です!
紙の本
ミスター
2016/12/05 20:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題の「1974」は、長嶋茂雄氏が現役を引退した年で、正確には10月14日と続く。このセレモニーと、学生運動に携わっていた男の物語を絡ませて描いている。いかにもスポーツものが得意な堂場氏らしい着眼だが、一見、力作のようで荒削りの感が否めない。ミスターの引退をキーワードにするなら、もっと連動させるべきだし、単に「あの日」というだけでは深みが出ない。甘さが残る一冊。