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商品説明
世界と時間が仮象=不在なら、生とは不在と無のはざまにあり、死とは「私」がほとんど失うもののない転換だ! 常識の骨組みを、一つ一つ抜き去ってきた哲学者が、「私」の死の問題に挑む。【「TRC MARC」の商品解説】
──七歳のころから「私(ぼく)が死ぬとしたら人生には何の意味もない」という叫び声が私の体内に響いていた。 (「はじめに」より)
そこにあると思っている客観的世界も、流れてやまないと信じられている時間も、「不在」なのではないか──常識の骨組みを、一つ一つ抜き去ってきた哲学者が、ついに「私」の死の問題に挑戦する。
客観的な世界が仮象なら、死は世界からの消滅ではない。死とは、不在から無への転換、不在である「私」がほとんど失うもののない転換なのだ。【商品解説】
目次
- 第1章 時間と「時間」という概念
- 第2章 過去が「もうない」とはいかなることか?
- 第3章 現在が「ある」とはいかなることか?
- 第4章 未来は「まだない」のか?
- 第5章 「私」の死
著者紹介
中島 義道
- 略歴
- 〈中島義道〉1946年生まれ。ウィーン大学基礎総合学部修了(哲学博士)。電気通信大学教授を経て、哲学塾主宰。著書に「不在の哲学」「哲学の教科書」など。
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