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商品説明
毛沢東のイメージ生成に決定的役割を果たしたスノーの傑作ルポ「中国の赤い星」。「赤い星」以前の毛の初期イメージや伝記記事を掘り下げ、知られざる革命家の素顔に迫るとともに、「赤い星」の取材と出版後の状況を検討する。【「TRC MARC」の商品解説】
その名は轟けども姿の見えない毛沢東――政府官報に掲載された太っちょ毛沢東はいったい何者なのか。傑作ルポルタージュ『中国の赤い星』によって毛の素顔が明らかになるまで、偉大なる革命家は世界で如何なるイメージをもたれていたのか。世界中に散らばった毛沢東像の断片を拾い集め、本場中国の人びとも―あるいは毛本人すら―知らない、若き日の毛のイメージを浮かび上がらせる。『中国の赤い星』によって覆されるそのイメージとともに、同書が「名著」の高みへと昇る過程を描く。
【目 次】
はじめに――謎の毛沢東像
第一章 知られざる革命家
第一節 毛沢東その人 / 第二節 中国政界情報誌の毛沢東伝――中国初の毛沢東伝 / 第三節 一九三〇年代初めの内外人名録での毛沢東 / 第四節 コミンテルンという組織 / 第五節 コミンテルンはどれほど毛沢東のことを知っていたか
第ニ章 マオの肖像――イメージの世界
第一節 欧米は毛沢東をどう見たか――支援者の描いた「さえないおじさん」 / 第ニ節 「毛沢東死せり」――コミンテルンの流した訃報 / 第三節 毛沢東肖像画の登場 / 第四節 ロシア人エレンブルグの見た毛沢東――国外最初の毛沢東伝 / 第五節 雨傘を持つ革命家
第三章 国際共産主義運動への姿なき登場
第一節 毛沢東を持ち上げる王明――初の著作集の出版 / 第ニ節 ハマダンの毛沢東伝 / 第三節 「毛沢東伝略」――中国共産党員によって初めて書かれた毛沢東評伝 / 第四節 モスクワの毛沢東伝――コピー・アンド・ペーストの世界 / 第五節 高自立のその後
第四章 太っちょ写真の謎
第一節 太っちょ毛沢東の初登場――山本實彦著『支那』 / 第ニ節 朱徳写真という手がかり / 第三節 太っちょ毛沢東を掲載したのは誰か / 第四節 波多野乾一の中国共産党研究 / 第五節 外務省情報部――国民に何を伝えるか / 第六節 あの太っちょは誰か
第五章 スノー「赤い中国」へ入る
第一節 絶妙だった取材のタイミング / 第ニ節 同行者と仲介者――ハテム、馮雪峰、劉鼎 / 第三節 届かなかった荷物――劉鼎と「魯迅のハム」 / 第四節 妻ヘレン・フォスター(ニム・ウェールズ)の貢献 / 第五節 『赤い星』は毛沢東の検閲を受けたものだったのか
第六章 「赤い星」いよいよ昇る――名著の誕生とその後
第一節 「赤い星」誕生 / 第ニ節 寄せられる称賛と批判 / 第三節 『赤い星』英語版のその後 / 第四節 『赤い星』中国語版――『西行漫記』とスノー / 第五節 人民共和国での『赤い星』―― 秘匿された名著 / 第六節 ソ連と『赤い星』 / 第七節 戦前・戦中日本での『赤い星』 / 第八節 戦後日本での『赤い星』
附録 エレンブルグ「毛沢東――略伝」【商品解説】
目次
- はじめに――謎の毛沢東像
- 第一章 知られざる革命家
- 第一節 毛沢東その人 / 第二節 中国政界情報誌の毛沢東伝――中国初の毛沢東伝 / 第三節 一九三〇年代初めの内外人名録での毛沢東 / 第四節 コミンテルンという組織 / 第五節 コミンテルンはどれほど毛沢東のことを知っていたか
- 第ニ章 マオの肖像――イメージの世界
- 第一節 欧米は毛沢東をどう見たか――支援者の描いた「さえないおじさん」 / 第ニ節 「毛沢東死せり」――コミンテルンの流した訃報 / 第三節 毛沢東肖像画の登場 / 第四節 ロシア人エレンブルグの見た毛沢東――国外最初の毛沢東伝 / 第五節 雨傘を持つ革命家
- 第三章 国際共産主義運動への姿なき登場
- 第一節 毛沢東を持ち上げる王明――初の著作集の出版 / 第ニ節 ハマダンの毛沢東伝 / 第三節 「毛沢東伝略」――中国共産党員によって初めて書かれた毛沢東評伝 / 第四節 モスクワの毛沢東伝――コピー・アンド・ペーストの世界 / 第五節 高自立のその後
著者紹介
石川 禎浩
- 略歴
- 〈石川禎浩〉1963年山形県生まれ。京都大学大学院文学研究科史学科修士課程修了。同大学人文科学研究所教授。専攻は中国近現代史。著書に「革命とナショナリズム」「中国共産党成立史」など。
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