紙の本
すさまじい展開
2016/11/27 13:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タケチヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんとまあ残酷な物語なんでしょう。前半はミステリー、後半はバイオレンス、ラストのオチはホラーといった感じでしょうか。畳み掛けるような性的暴力描写は読んでいていたたまれなかったし、ラストで親父さんが登場してからの逆転劇は多少スカッとしましたが、主人公の失ったものは大きすぎます。昭和20年代って怖い時代だったんですね。
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浦賀さん3冊目。
ブクログの新刊情報で知り、ちょっと気になったので、書店へ行くと『理解して下さいとは言いません』『絶対にイヤな気持ちになるでしょう』とのPOP付きで新刊コーナーに。
ブクログでの評価も低めなので、どうしようかと思いつつも『息を呑む、衝撃的すぎる結末!』の帯には逆らえず(笑)。
社長令嬢である洋子は、父への反発もあって、プロレタリア文学に傾倒し、そういったグループのリーダー的存在である佐久間と恋人関係に。
ある日、グループのメンバーが殺害されるという事件が起こり、佐久間は姿を消す。
洋子は佐久間を探すために、彼の実家がある村を訪ねるが・・・。
という戦後日本のお話。
ちょっと陰謀めいた展開で、面白いじゃないですか?
・・・と思いながら読み進め、3分の2を越えた辺りで、低評価な理由が分かりましたよ。
後味は悪すぎるけど、因果応報。
でも、最後のオチだけは謎。
まさかのオカルト? それとも、幻聴?
そこは重要じゃないというか、どっちでもいいのかな?
笹田さんが実は・・・っていうのが衝撃的すぎる結末(・・・でいいのか?)。
評価は端数で付けられないので、★2にしていますが、個人的には★2.5。
でも、ちょっと他人にお勧めはできないかな。
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浦賀和宏のノンシリーズ。戦後の日本を描いたサスペンス。
いわくありげなタイトルと表紙、確実に謎と不安を積み重ねていく序盤。物語に引きずり込むまではよかった。
転結は微妙。前半で期待をしてしまった分、余計に肩透かしがあった。
まとまりとテンポがよい点と、展開に破壊力があったのは、それぞれ読み易さと読み応えにつながったが、それだけといった感じか。
他人に進める気にはならない。
2+
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主人公に味方する者たちが悉く不幸に見舞われるのでいたたまれない。これ以上の衝撃的な結末なんてホントにくるのか、疑わしくなるほどのショックな出来事がちょいちょい積み重なって苦しくなっていく。胸に突き刺さる「私もあんたの大事なものを奪う権利がある!」という平太の母の言葉。気づいたらミステリーじゃなくなっていた。この結末は…大人の残酷メルヘン+祟りだ。そういう意味では衝撃。
読後、家の猫を無心に撫でてざわついた心を静めた。
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モヤモヤした真実に非現実な暴行とオカルト
途中まではすいすい読んだのだが、ヒロインが暴行を受けてからはグダグダの展開。おもしろいとかおもしろくないとかを超えて、要するに下品。
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読み始めて、うわっ面白そう!とさくさく進んだのだが…。どろりと真実は闇の中。
嫌いじゃないが怖いね。GHQに興味が湧いた。
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最低(-"-;
こういうの、女性は絶対に許せないと思う。
絶対に読まない方がいい・・・。
で、佐久間さんはどうなったんですかね?
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どのシリーズとも関連のない書き下ろし作品。
<あらすじ>
昭和24年
東京に住む17歳の洋子は佐久間という工員の青年と恋に落ちる。
佐久間は共産主義の活動家で洋子もその仲間たちと一緒につるんでいた。
ある日その仲間の2人が殺害される事件が起き、犯人と疑われた佐久間は姿を消す。
佐久間は同時期に起きた国鉄の下山総裁の事件にも関与していて、GHQに命を狙われているらしい。
それを知った洋子はそれでも恋する佐久間に会いたいと願い、彼の実家がある東北の寒村を訪れると、かつて東京で佐久間が飼っていた三毛猫を見つける。
彼がいると確信した洋子は村人に聞き込みをするが皆が口を閉ざす。
彼の実家に赴き、彼の父に話を聞くが、彼は実家に帰ってきていないと言う。
どうやら佐久間家は寒村の大地主で村人は佐久間家の言いなりになっている様子。
納得がいかない洋子は佐久間家に泊まって佐久間がどこにいるのか探ることにし、
東京で知り合った雑誌記者・笹田を寒村に呼んだ。
そして遂に洋子は笹田と共に佐久間を見つける。
佐久間家の土蔵の中、彼は死体となって発見された。
洋子に会いたい佐久間を止めるべく、父は佐久間を土蔵に閉じ込めたが、監視の目を盗んではしごを登ったときに転落して死亡してしまったらしい。
警察が介入し、土蔵を監視していた村人の証言もあり、佐久間は事故死として処理された。
しかし笹田は死体が替え玉だったのではと推測。
村人の監視をくぐりり抜けながら洋子は佐久間が飼っていた三毛猫と共に再度佐久間を探す。
そして真相にたどり着く。
佐久間はGHQのスパイで、土蔵の死体はGHQが佐久間を死んだことにするために用意した替え玉だった。
下山総裁の事件の重要人物を消すという計画で佐久間の父はGHQから相当の報酬を得ていたのだった。
告発に乗り出すことにした洋子と笹田だったが、村人に見つかってしまう。
笹田は殺され、三毛猫は燃やされ、洋子は土蔵に監禁される。
それからの洋子は、佐久間の父から犯される日々を過ごす。
途中、反撃しようとしたが返り討ちにあい、日本刀で目を切られた。
盲目の状態でも身体はキレイだからと、その後も佐久間の父に毎晩犯され、昼は村人にも犯された。
しまいには売春婦として扱われ、村の外の人間からも犯される毎日を過ごすことに。。。
そんな日々が続く中、客として一人の紳士がやってきた。
彼は洋子を犯さず、可哀想にとつぶやき、1時間後何もせず土蔵を出て行った。
その数時間後、事件は起きた。
大勢の人間が寒村を襲い、洋子は土蔵から連れ出された。
彼らは洋子の父の部下達だった。
洋子の父は、洋子がいなくなった日から徹底的に捜索していたところ、売春宿を捜索中に”目の見えない若い東京の娘を抱ける”という情報を入手し、部下に行かせた。
その部下が洋子を抱かなかった紳士だったのだ。
ついに洋子は助かり父と対面し抱擁した。
洋子の父は佐久間の父を殺害���
洋子の父の部下達によって土蔵に押し込められた村人たちを目の前に、洋子に村人の生死の判断を委ねた。
洋子は言った「全員、焼き殺して。生きたまま」
こうして寒村は大量虐殺事件によって消滅した。
洋子が東京に帰ろうとしたとき、そこに現れたのは緋い猫。
全身が焼け爛れた三毛猫だった。
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ただただ衝撃的な結末。
あらすじ(背表紙より)
十七歳の洋子は佐久間という工員の青年と恋に落ちる。だが仲間二名が殺害される事件が起き、犯人と疑われた彼は姿を消す。洋子は佐久間を追って故郷である東北の寒村を訪ねると、かつて東京で彼が飼っていた三毛猫を見つける。村人らは佐久間はいないと口を閉ざし、洋子を監視しはじめた。恋人との再会を信じる洋子を待っていたのは、あまりにも残酷な衝撃の結末だった。
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姿を消した恋人を追って、閉鎖的な村に足を踏み入れる少女。村の人たちの排他的な様子に疑念を覚えつつ恋人を探す彼女の身に訪れる悲劇と惨劇の物語。
こういうのはよくあるテーマだけれど。閉鎖的な村って本当に嫌だなあ、と。特に時代設定が古いこともあって、旧弊なあれやこれやの嫌さがとことん身に沁みます。ただし、ミステリやホラーの舞台としては、これほど魅力的なものもないのですが。
悲劇を経たうえでの主人公の成長……というか変貌っぷりにぞくりとさせられます。いや、いくらなんでもそれはっ……! だけど、猫好きにとってはややしんみりほんわかしちゃう部分がないでもない気がするのは、私だけなのでしょうか。
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あまり読んでいて気持ちのいいお話ではないですなぁ…まあ、浦賀作品は以前からそういう感じのお話が多かったっけ…? 初期は青春小説といった意味合いが強かった気もしますけれども、最近ではどんどんグロテスクになっていっているような…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、最近の作品は読んでいないんですけれどもねぇ…ブッ〇オフでたまたま見かけて、昔よく読んでいた作家の本だ!と思って思わず手に取ってみましたが…。
ヽ(・ω・)/ズコー
ミステリ的にも少々アレですしねぇ…まあ、浦賀氏に純粋なミステリを期待するのも野暮ってなものでしょうけれども…。
ん~…舞台設定もどうしてこういうものにしたのか不思議ですねぇ…GHQとか出てきますし、まあ、戦後すぐの時代設定ですね。おしまい…。
ヽ(・ω・)/ズコー
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サスペンス。
好きな作家さんですが、これはムリです。
アカ、共産主義、GHQなどが出てくる戦後。この舞台設定も苦手。
登場人物ほぼ全員がクズ。
結末、これはありなのか?
と、正直、全く楽しめなかった。
批判ばかり書いてしまいましたが、素晴らしいミステリを何冊も描いている作家さんです。
『彼女は存在しない』『記憶の果て』『時の鳥籠』『透明人間』『萩原重化学工業連続殺人事件』は傑作だと思います。
是非これらの作品を読んでみてください。
個人的には『女王暗殺』の続編を待ってます。
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まあ〜胸糞の悪い話でした。
横溝正史が書くような閉鎖的な村。
恋で盲目になってる洋子は佐久間に会いたい一心で村にとどまり惨劇に見舞われるのですが、その内容が酷すぎる。
帯の「息を呑む衝撃的すぎる結末!」じゃなくて「読むに耐えられない衝撃的すぎる内容!」でしょ。最終章の前の「そして二人はいつまでも幸せに暮らしました」ってくだりは、ある意味衝撃的でしたけどね。( ー̀_ー́ )はあ???って
洋子のおバカさんっぷりは呆れるし最初から最後まで共感できないけど、彼女の身に起きたことは同性として、いやいや人として胸糞悪いったらありゃしない。
権力への反発の話かと思いきや、胸糞悪い描写ばかり印象に残り佐久間のことは触れられず。結局何が言いたかったのかわからない。
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むちゃくちゃだ…
帯に衝撃的な結末…とあるが、衝撃もなにも畳めない風呂敷を引きちぎった印象。
でも表紙が素晴らしい。表紙のイラストが惜しくて手放したくない。
表紙がよいので星を一つ増やします。
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前半 ミステリー風
後半 ホラー?(エグいというか何というか…)
戦後の混沌期。
下山事件と絡めた感じで進んでいくのかと思ってたら、主人公が、あらあら〜何か閉鎖的な村社会に入り込んでもうて、どうにもこうにも…って感じ。
アカ、GHQとかも匂わせてたけど、後半は、そんなん関係なくエグい!エグいわ…
こんな目会ったら、精神崩壊するで、間違いなく…
そして二人は東京に戻り、いつまでも幸福に暮しました。
って最後の辺に書いてあるけど、取って付けた感たっぷりで…もうムリやろ!
緋い猫の緋いも…そういうことなんかな…猫好きは読まない方が…
何か身も蓋もないオチで、衝撃的な結末というより、衝撃だけって感じ。