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読割 50
紙の本
うどんキツネつきの (創元SF文庫)
著者 高山羽根子 (著)
【創元SF短編賞佳作(第1回)】パチンコ屋の屋上で拾った奇妙な犬を飼う三人姉妹の人生をユーモラスに描いて第1回創元SF短編賞佳作となった表題作の他、「母のいる島」「おやす...
うどんキツネつきの (創元SF文庫)
うどん キツネつきの
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商品説明
【創元SF短編賞佳作(第1回)】パチンコ屋の屋上で拾った奇妙な犬を飼う三人姉妹の人生をユーモラスに描いて第1回創元SF短編賞佳作となった表題作の他、「母のいる島」「おやすみラジオ」など、優しくて可笑しくて不思議な家族と仲間の物語全5編を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
犬に似た奇妙な生き物を育てる三姉妹の人生をユーモラスに描き、第1回創元SF短編賞佳作となった表題作、郊外のぼろアパートの住人たちの可笑しな日々「シキ零レイ零 ミドリ荘」、十五人姉妹が暮らす孤島を見舞った異常事態「母のいる島」、ウェブ上に現れた子供の日記から始まるシュールな冒険「おやすみラジオ」、ねぶたの街・青森を舞台に時を超えて紡がれる幻想譚「巨きなものの還る場所」の全五編を収録。【商品解説】
犬に似た奇妙な生き物を育てる三姉妹の人生をユーモラスに描き、第1回創元SF短編賞佳作となった表題作、郊外のぼろアパートの住人たちの可笑しな日々「シキ零レイ零 ミドリ荘」、十五人姉妹が暮らす孤島を見舞った異常事態「母のいる島」、ウェブ上に現れた子供の日記から始まるシュールな冒険「おやすみラジオ」、ねぶたの街・青森を舞台に時を超えて紡がれる幻想譚「巨きなものの還る場所」の全五編を収録。
【本の内容】
収録作品一覧
うどんキツネつきの | 9−57 | |
---|---|---|
シキ零レイ零ミドリ荘 | 59−121 | |
母のいる島 | 123−153 |
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書店員レビュー
丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2017年1月号より
書標(ほんのしるべ)さん
第1回創元SF短編賞佳作となった表題作を含めた5編からなる短編集。
まず、表題作のタイトルに心をつかまれる。キツネつきの「うどん」って?
「うどん」は三姉妹が拾ってきた「犬」の名前である。うどんと三姉妹の15年がテンポのよい会話を通じて描かれる。「うどん」とは一体なんだったのか。最後まで読めばわかるかも。
日常の中にちょっとだけ不思議な要素が混ざっていたり、何かをきっかけにおかしなことになっていったりする5編が収録されている。それぞれの語り口がまったく違うのに驚き、読後は頭の感覚がちょっとずれて感じられるのが楽しい。
紙の本
ビリヤードのような物語群
2019/07/28 20:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読人不知 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日常に紛れこむSF。伝統的なスタイルのサイエンス・フィクションではなく、少し・不思議系のSF群。
出来事の断片が次々と影響し合い、物語をあらぬ方に転がしてゆく。
無関係そうな出来事が接点を持ち、別の出来事と繋がって最終的にストンと落ちる。ポケットにインしなかったエピソードも、次に備えるような余韻を残して台に留まる。
ビリヤードの試合を眺めるようなテクニカルな短編集。
うどんは本当に犬だったのか。その曖昧さがサイエンス・フィクションの残り香を感じさせる。
ネタバレになりそうなので多くは語らないが、ミドリ荘とおやすみラジオが好みの話だった。
紙の本
何なんだろう、この感覚
2017/05/05 23:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
アンソロジー「原色の想像力」で「うどん キツネつきの」を読んだ時は、「なんじゃ?こりゃ、SFなん?」と思ったものだが、再読してみると、いやあ、立派にSFじゃないですか。
反対に「母のいる島」の時は、「SFだよね、多分?」と思っていたのが、今回再読してみると、「これって、一体何なん?」と、名状しがたい気持ちになった。
この本のいいところは、今時流行の電脳やら、サイバーやらといった横文字が出てこないところだ。
何か、横文字を使って、新しさや難解さを主張するヘボSFが横行している中で、古き良き日本の難解小説(円城塔みたいな、エセ難解とも違う)をマジで追求しているところにある。
いや、本人は難解とも思っていないのだろう。自分の表現したいことを文字にしたらこうなったと、ただそれだけではないか。そして、それが読者に素直に伝わっているのではないか。それでいいんですよ、小説なんてものは。
私は、「シキ零レイ零 ミドリ荘」で浮かび上がったグェンさんが大好きです。